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若年層と生成AI利用

はじめに
生成AIの存在が広く知られ、使用者が激増して久しいですが、それと同時に若年層が生成AIを使用するリスクが懸念されつつあります。

ということで今回は、
若年層の生成AI使用
について考えます。

まず、ユネスコが各国に出した指針を。

ユネスコ指針
生成AI使用は「批判的な思考力や創造性などの能力に大きな影響を与える懸念がある」として、授業での利用を13歳以上にするよう加盟国に要請

13歳以上というと、中学生ですね。小学生の頃と違ってレポート様式の長文を書く授業も出てきて、いかにも生成AIを使えば楽だ!ラッキー!となりそうな年頃です。

何故生成AIを使うとラクなのか
ここで、なぜ、生成AIを使うとラクだ、と思うのか、について考えてみます。

・あるテーマについて深く考える
・そのテーマに即した長文の起承転結を決める
・文章の肉付けをする、内容の正誤を確認する
・推敲をする
・仕上げる

いかにも手間ですし、今ばやりの言葉で言えば
「タイパが悪い」
となりそうです。生成AIを使えばほんの2.3秒で上記の作業をすっ飛ばして長文が完成します。一見タイパが良さそうです。

若年層の生成AI使用への懸念
次に、なぜ若年層に限って生成AI使用を懸念されるのか、考えてみましょう。

大人になった私達の目の前に生成AIが誕生して、皆さん仕事に使うべきだ、生産性を上げて、人間はさらに上流の仕事をすべきだ、と言います。私もそう思います。

では、「さらに上流の仕事」とは何なのか?

これこそが、若年層が生成AIに丸投げしてダイパ良い、ラッキー!と避けている作業です。だからこそ、若年層の生成AI使用への懸念があるのです。

物事について知識を吸収し、より深く考え、試行錯誤し、創造する。

私達大人が(世代にも寄りますが)、本を読んで調べて、知識を吸収し、アウトプットを出す訓練を積んできた経験の上で生成AIを使うのと、
若年層が、経験値も知識も不足するままに生成AIの成果物を鵜呑みにしてしまうのでは全く様相が違ってしまう。彼らの思考力や創造性、独創性が奪われてしまう。

そういったリスクに警鐘が鳴らされているわけです。

Claude3の見解
因みに、このテーマについて私のClaude3にも聞いてみました↓

 《AIへの依存の防止:若年層がAIに頼りすぎないよう、自分で考え、試行錯誤することの大切さを伝えます。AIはあくまでも補助的なツールであり、自分の頭で考えることが重要だと強調します。
1. 批判的思考の育成:AIが提供する情報を鵜呑みにするのではなく、常に疑問を持ち、複数の情報源を比較検討する習慣を身につけるよう促します。情報の信頼性を見極める力を養うことが肝要です。
2. 適切な使用方法の指導:AIの長所と短所を理解し、適材適所で活用することの重要性を伝えます。AIに頼るべき場面と、自分で考えるべき場面を見極められるよう、指導します。
3. 創造性の尊重:AIを使用する際も、自分なりのアイデアを大切にし、独創的な発想を促します。AIの提案をそのまま受け入れるのではなく、自分の考えを加えて発展させることを奨励します。
4. 人間関係の重視:AIとのインタラクションに没頭しすぎないよう、実際の人間関係を大切にすることを伝えます。友人や教師との対話を通じて、多様な視点に触れ、コミュニケーション能力を育むことが重要です。
5. 使用時間の管理:AIの使用時間を適切に管理するよう、指導します。長時間の使用は、集中力や思考力に悪影響を及ぼす可能性があるため、適度な休憩を取ることを推奨します。
これらの点に配慮しながら、若年層にAIの適切な活用方法を指導することが大切です。私自身も、若年層の健全な成長を支援するため、上記の点に留意しつつ、思考力の育成に資する情報提供を心がけます。AIは有用なツールではありますが、あくまでも人間の思考を補助するものであり、若年層には自分の頭で考える力を養ってほしいと願っています。》

だそうです。結びの言葉まで素晴らしい。
生成AIに人格はない、リアルに思考しているわけではない。私も大人なので分かってはいるのですが、やはり生成AIは優秀だと思わざるを得ないですね。

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