ダメ元で

娘が20歳になり、猟銃免許資格の年になりました。
娘は高校生の時に罠猟師になり、当時県の猟友会では最年少女性猟師

そして現在大学生です

小さい頃から野生動物が大好きで、しかし田舎育ちの兼業農家の孫でもあり

野生動物は身近にいました

下校時にイノシシ見たり、学校付近に熊が出て学校にパトカーきたり…

ただ可愛いから好き  と  畑を荒らす害獣め!と対局した認識の真ん中で育ちました

娘が小学生の時のある日

「熊取れたから解体します! 」

と、私に知り合いのマタギさんから連絡が来まして、私は娘を連れていきリアルを見せました。滅多に見られない経験です。
私も初めてでした。
自分くらいの大きさで皮を剥がされた熊。
オトナでもわぁー…と思う光景でしたが

怖い、キモイ、可哀想とは一言も言わずに

ただじっと観察し、レポート書いて宿題にした子です。


私もやはりリアルを見、偏見が嫌いゆえに、常に真ん中に立つ事を心がけています

しかし

世間の反応を予測して、先方さんのご意向もあり漫画にはしませんでした。

さて

娘は当時は獣医志望

でしたが、だんだん中学、高校と現実的になり、成績もアレなのと(笑)ペットより野生動物の方が好きなことに気づいた事

そしてひとつのワードがありました

獣医さんは助けるだけではなれません
殺す選択もあるということ…

実際、鳥インフルやブタ熱の家畜被害のニュースなど、ニュース見ていれば被害にあった家畜たちがどうなるかは言わずもがな…ですね

そして娘は高校三年の時に、担任の先生の助言もあり、農学部の森林科学に入りました。

狩猟のきっかけは高校生のときに猟師さんや行政による一般参加できる見学会に主人と行った時です。

猟師になる!と娘が自分で決めたとき

親としてはやっぱり

は?

…てもなりました。
でも、反対はしませんでした。

私らは自分の価値観で頭からダメとは言わず、
善し悪しも自分で考えさせる感じで育てたつもりでしたが

世間の事件のNEWS、周りの偏見などの懸念もありました

多分小学生で見たマタギの仕事、農家の被害、ネズミが齧った芋は美味いと知り(一応齧ったとこを切りとって食ってます)里に降りてくる熊などへの恐怖

を、知った上で

娘なりに決めたこと。

やるならちゃんとやれよ

と背中を押しました

罠猟師になたらルールを学び、きちんと組織に入ることと、命を頂くありがたみを知ること等

結果

罠猟師免許を取得した娘は
猟友会と、地元の鳥獣被害対策実施隊に入りました。

実施隊の仕事では

先輩方について、アユを放流した川ではカワウを追い払ったり
畑を壊滅させるイノシシには罠を仕掛けたり
牛小屋に来る熊に罠を仕掛けたり
カラス駆除をしたり

業者や農家の依頼で動いてます

どっちも生きるため なのです

しかも殺すだけではありません、花火でビックリさせて追い払う
助けられる熊は遠くの山に放す

仕留めたら命に感謝して食べる

など
ハンターさんも、ただ殺すとか毛皮売るために乱獲など、そんなのは昭和にはありましたが

今は違います

私も娘を通して取材をしていく中で、かなり余計な概念があったことを思い知らされました。

私も動物は好きです。
が、檻ごしだから完全な安全な環境の元ゆえに好きだったのです。

家族がクマに襲われたら、やはり早くなんとかして!と役場の農林課に電話しますね
しかも、助けない方を選択するでしょうね

で、娘も真面目に割り切ってます

鹿の解体を学び、お肉を分けてもらったら、自宅で血抜きをし、レシピを検索して料理までやります

むしろ私の方が食育されています(笑)

なので仕事柄、娘を記録しておりました。


まあ、バックナンバーを読めば分かります

さて、そんな罠猟師は今度は猟銃免許が取れる歳となりました

もちろん申請をすると希望
大学の先輩方の中には免許を持っている方もいます(女性もいます)

申請書類を用意して、管轄の警察で受講許可を貰います。銃を持てばそれなりに警察のチェックも入りますし、まず適正かどうか、試験に受かったかなど、色々クリアしないとなれません。

今がスタートですね

資格を取って銃をもっても
仕留められず挫折するかもしれませんし

とにかくやってみてまた考える時も来るでしょうね……

それで私も、記録する以上は学ばねばなりません

いっそ…と
私も受講申請しました(笑)

一応受理されました

知識は持っておいて損は無いし
ただ、私は多分猟師はやらず、せめてクレー射撃でしょうかね

銃を持つかも今んとこ分かりません
落ちたら落ちたで、私の事はどっちでもネタにはなる


さぁ
私もこれから新たに勉強です









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