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義母との同居 その2

86歳の義母と暮らして2か月半が過ぎた。紹介が遅れたが、現在、私は56歳。妻と義母との3人暮らしであり、無職である。自営業で開業しようと思って準備中である。

前回の投稿から1か月以上が過ぎた。大きな変化事項としては、義母があれから3週間ほどデイサービス通いを続けていることだ。毎日少し文句を言いながらも、楽しいこともあるらしく、平日、毎日9時から4時まで通所している。

通所すると午前中にお風呂に入るのだが、3週間経っても午前中に入ったのは1度だけで、「こんな早くに入りたくない。」と言って、入浴し忘れることもあるが、たいていは、昼食後に一人入浴したりしているそうだ。他にこんな人は恐らくいないだろう。義母は我儘なのだ。

帰って来たときに入浴したかを確認すると、いつもはっきりは覚えておらず、職員とのやり取りも覚えていないようだ。忘れたふりをしている時もあると思うが。

また、つまらなくなると、職員に「帰りたい。」と訴えたり、食後の歯磨きが嫌いなためか、代わりに爪楊枝を2,3本要求したりしている。爪楊枝は家から持たせようとしたが、職員としては、爪楊枝は危険なので、できるだけ歯磨きをさせたいようである。「なるほど」と思った。でも、義母は人の言うことを簡単に聞く人ではない。

義母はカラオケタイムが好きで、楽しみにしているが、自分が一曲だけしか歌えないことが不満で、ご機嫌斜めで帰ってくることもある。

これらの施設での義母の様子は、施設と家庭との連絡帳で教えていただいている。いつも、施設にはご面倒をおかけして申し訳なく思っている。今のところ、施設からは出入り禁止の引導は渡されていない。ケアマネージャーとも連携して、このままいくか、次の策に移行するか検討中である。

結局、義母の我儘は、何も変わっておらず、自由奔放に生きている。でも、ほんの少しだけ、早く寝るようになったし、食事の準備も手伝うようになってきたので、本人は相当気をつかっているのだろう。

義母の足腰はけっこうしっかりしているのは間違いない。でもなぜか、外に出て他人がいると急によぼよぼと動き出す。「大丈夫ですか?」と人に気にかけられることが好きなのだと思う。若しくは、頭と体にそうやることが染みついているのだと思う。

義母はトイレによく行く。トイレも自分でできる。朝起きて9時に出かけるまでに5回程度、4時に帰宅後、夕食までに4回程度、夕食後から寝るまでの2~3時間に5回程度、そして就寝中に3~4回程度である。毎回、用を足しているとは思えない。

特に夕食後の痰活(痰を吐く活動のこと。)は、トイレや洗面所を中心にひっきりなしにやっている。

認知症の程度にも様々であり、それに本来の性格やこれまでの生活習慣が影響しているのだろう。自分でトイレも入浴もできるので、支援が必要な場合とは比べ物にならないくらい楽なのかもしれない。

でも、義母の認知症は確実に進んでいる。たまにわざとわからないふりをしているのではないかと思わせるが、これが認知症なのだろう。

でも、自活できるほど元気であるが故に、施設に入れるハードルが高く、家族が面倒を見ることになる。義母は徘徊はしないが、外に出たい欲望はもっているので、休日は注意が必要なのである。

実の母親の面倒ではあるが、妻にとってはやはり肉体的かつ精神的負担が多くかかり、特に精神的負担が大きそうである。平日、面倒をみてくれるケアハウスは大いに妻の負担を軽減してくれているのは間違いない。

今後も施設と家庭とケアマネージャーで良く連携して、お互いが少しでも気持ちよく過ごせるように努力していこうと思う。


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