情動について論述せよ。(聖徳 通信 神経・生理心理学Ⅰ 第2課題 第4設題 S評価 1600字)
この出題に対する講師の評価、参考文献等は文末に記載しています。また、記事投稿時点でのテスト出題傾向についても簡単にまとめています。
課題本文
情動について論述せよ。
情動とは、喜び・悲しみ・恐れ・怒りなど、急激に生じた強くて一時的な感情状態のことであり、行動や表情の変化、自律神経系の反応、内分泌系の反応など、生理的諸機能にも激しい変化が生じ、心拍数、呼吸数、筋肉緊張などの反応で表れる。情動と感情とは厳密に区別されておらず、研究者により扱いが異なる。一方で、情動と気分の違いに関しては厳密に区別されており、情動(emotion)は「急速に引き起こされる一過性の強い感情」であるのに対し、気分(mood)は「ゆるやかにある程度永続的で持続的な感情」とされている。情動の種類には、上述した悲しみ・恐れ・怒りなどの一時的情動、あるいは基本情動と、嫉妬・困惑・罪悪感などの二次的情動まで多岐にわたる。二次的情動は後天的な物であり、前頭前皮質や体性感覚皮質が重要であるとされている。
ここから先は
1,546字
¥ 1,100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?