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川崎ブレイブサンダース選評 第2節

21-22シーズン
第2節 広島ドラゴンフライズvs川崎ブレイブサンダース
 2022年10月8日(土)、9日(日) @川崎市とどろきアリーナ
Game1 81-82
Game2 78-70

 開幕節をアウェーで2連勝と幸先の良いスタートを切った川崎ブレイブサンダースのホーム開幕戦は広島ドラゴンフライズを迎えての開催となった。広島ドラゴンフライズには辻直人、青木保憲の2名の移籍後初にとどろきアリーナでのゲームとなり、エモーショナルな週末である。
 川崎は前節Game1で負傷した#23マット・ジャニング不在となり、#0藤井祐眞、#2マイケル・ヤングジュニア、#13前田悟、#21納見悠仁の活躍が望まれた。
 また、Game1中にトレーナとロッカールームへ行ったり体調が悪そうにしていた#35ジョーダン・ヒースがコンディション不良との事でGame2不帯同と開幕早々にスクランブル状態。
ホーム開幕は波乱に満ちたものとなり開幕節同様にGame1,2共に激戦となった。

■Game1
 広島ドラゴンフライズのフィジカルを強調したハードディフェンス対して受け身にまわってしまい立ち上がりに連続TOから0-8のランを許し苦しい立ち上がりとなる。その後もなかなか修正できずに1Qでは8TOとオフェンスは機能せず、4点ビハインド。
 2Qに入っても0-9のランを作られ15点差を大きく点差を広げられてしまう。オフェンスはボールが停滞する時間が長く機能せず、ディフェンスでは広島は出場選手がまんべんなく得点を重ね的を絞れないまま前半を15点差で終了。
 前半だけで二けたTOと広島のディフェンスに翻弄されてしまった事でディフェンス・オフェンスどちらもリズムを作れず、チーム全体としもシュート確率がなかなか上がらない前半をなった。
 後半は出だしからディフェンスの強度が上がり広島のオフェンスのリズムを崩す事に成功。#22ニック・ファジーカスが11Pとオフェンスを牽引しFTをチームも8/9と確実に加点し3Q終了時点で10点差に詰めるよる。
 4Qに入ると川崎が連続STで点差を詰め寄るもいつもの迫力は無く、中盤かけては徐々に点差を広げられてしまい、最大19点差とされる。
 しかし、中盤以降ディフェンス・オフェンス共にリズムを取り戻し14-0のランで5点差まで詰め寄り終盤にかけて一進一退の攻防となるも、1点及ばず悔しい敗戦となる。
 結局、TOは20、TOからの失点は30と勝利を手にするには苦しいものとなった。
 セカンドユニットの得点は24とまあまあの出来だが、チームとして3Pの確率が上がない時の打開策が見られず、そのような状況を打開するためも#2マイケル・ヤングジュニアとの連携が深まることが必須。

■Game2
 ジョーダン・ヒースがコンディション不良で#23マット・ジャニングともに欠場と開幕早々スクランブル。
 川崎はジョーダン・ヒース不在のカバーをすべくマイケル・ヤングジュニアをスターター起用する。
 前日の反省から開始早々からハーなディフェンスを仕掛け3ポゼッション連続でTOを誘発し10-0と上々入りをみせる。その後は追い上げられる場面もあったが、このクオーターだでけ藤井祐眞 7P、ニック・ファジーカス13Pとオフェンスを牽引し12点のリードを築き上げる。
 2Qに入ると0-9のランで一気に点差を詰められるも、前田悟のチェイスダウンからのBSなど各自が随所でディフェンスでの奮闘を見せ7点のリードを保ちハーフタイムとなる。
 後半に入ると川崎が再度ディフェンスの強度を上げ8-0のランとリードを広げる事に成功。このクオーター ニック・ファジーカスが10Pと爆発し13点差とリードを広げて3Qを終える。
 4Qに入ると一進一退の状況が続き川崎がリードを保ち時間が経過していくも、終盤に広島が0-9ランと意地の追い上げをみせるが、前日に悔しい敗戦を喫している川崎は#7篠山竜青とマイケル・ヤングジュニアがそれぞれ6Pと奮闘し8点差で逃げ切りに成功。
 Game1で課題となったTOは13と改善しディフェンスも川崎らしい積極的な姿勢から広島のオフェンスに自由を与えずに機能した事が勝利の大きな要因となる。

 ホーム開幕節、Game1でらしくない試合運びの敗戦となってしまったが、Game2にがバウンスバックする事ができ、Game1が4704人、Game2には4831と連日フルハウスに近く詰めかけた多くにサンダースファミリーに勝利を届ける事ができた。

■スコア
Game1
1Q  2Q     3Q  4Q Final
川崎  15  12   27  22  22  71
広島  19  23   42  16  14  72 

■Game2
1Q  2Q     3Q  4Q Final
川崎  29  12   41  18  19  78
広島  17  17   34  12  24  70

■寸評
#0藤井祐眞 +
 Game1はPGとしてのコントロールやシュートタッチが悪かったが、Game2で見事にバウンスバック。
Game1 PTS:7(2/9[0/5],FT(3/4)) R:2(0/2) AS:5 ST:3 BS:0 TO:4 EFF:4
Game2 PTS:11(3/8[1/3],FT(4/4)) R:1(0/1) AS:3 ST:3 BS:0 TO:0 EFF:16

#2マイケル・ヤングジュニア ++
 ジョーダン・ヒース不在をカバー。まだまだ連携は改善の必要あるも実力を発揮しつつある。
Game1 PTS:6(2/9[1/1],FT(3/4)) R:7(3/4) AS:3 ST:1 BS:0 TO:0 EFF:17
Game2 PTS:18(7/12[1/1],FT(3/3)) R:12(3/9) AS:0 ST:2 BS:0 TO:2 EFF:25

 #7篠山竜青 +
 苦しい時間帯や勝負所でのパフォーマンスはピカ一、昨シーズンよりレベルが上がった感あり。
Game1 PTS:9(3/9[3/6],FT(0/0)) R:3(1/2) AS:9 ST:1 BS:0 TO:2 EFF:14
Game2 PTS:9(3/6[2/4],FT(1/2)) R:5(1/4) AS:1 ST00 BS:0 TO:1 EFF:12

#11増田啓介 +/-
 随所にらしさを表現はするも、オフェンス・ディフェンス共にもう一つと言った感じ。
Game1 PTS:4(2/3[0/0],FT(2/2)) R:1(0/1) AS:1 ST:0 BS:0 TO:0 EFF:5
Game2 PTS:3(1/1[0/0],FT(1/2)) R:2(0/2) AS:0 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:4

#13前田悟 +/-
 今節はディフェンス面でよい動きを見せていた。オフェンスをディフェンス共に良い時間を増やせれば。
Game1 PTS:0(0/2[0/1],FT(0/0)) R:3(3/0) AS:1 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:0
Game2 PTS:0(0/4[0/3],FT(0/0)) R:1(0/1) AS:1 ST:2 BS:1 TO:0 EFF:1

#18鎌田裕也 +
 ジョーダン・ヒース不在を体を張ったディフェンスや堅実なスクリーナーとしてカバー。
Game1 PTS:0(0/0[0/0],FT(0/0)) R:3(3/0) AS:1 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:0
Game2 PTS:0(0/4[0/3],FT(0/0)) R:1(0/1) AS:1 ST:2 BS:1 TO:0 EFF:1

#21納見悠仁 +/-
 PGとしてはまだまだ学びが必要。篠山竜青との同時起用されていたが時間非常に良い動きを見せていた。
Game1 PTS:3(1/6[1/4],FT(0/0)) R:1(0/1) AS:1 ST:1 BS:0 TO:1 EFF:0
Game2 PTS:0(0/4[0/2],FT(0/0)) R:2(0/2) AS:1 ST:0 BS:0 TO:0 EFF:9

#22ニック・ファジーカス +
 得点面では相変わらず大黒柱の活躍であるがGame1でのTO:9は痛すぎる。TOについては前節でも課題となっていたので、改善が急務。
Game1 PTS:27(10/16[1/4],FT(6/7)) R:7(0/7) AS:0 ST:1 BS:0 TO:9 EFF:20
Game2 PTS:30P(8/19[2/5],FT(12/13)) R:12(3/9) AS:1 ST:0 BS:0 TO:0 EFF:35

#23マット・ジャニング +/-
 ロスター外であり評価対象外。
Game1 ロスター外
Game2 ロスター外

#27熊谷尚也 +/-
 徐々に安定したパフォーマンスを見せてくれつつある。
Game1 PTS:0(0/1[0/1],FT(0/0)) R:0(0/0) AS:0 ST:0 BS:1 TO:1 EFF:-1
Game2 PTS:4(1/2[0/1],FT(2/2)) R:0(0/0) AS:1 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:3

#33長谷川技 +
 ディフェンスは引き続き安定感抜群。後は3Pのタッチが来れば。
Game1 PTS:0(0/1[0/1],FT(0/0)) R:3(0/3) AS:1 ST:0 BS:0 TO:1 EFF:2
Game2 PTS:3(1/4[1/4],FT(0/0)) R:0(0/0) AS:1 ST:1 BS:0 TO:0 EFF:2

#35ジョーダン・ヒース +
 Game1中か体調が悪そうだったが、奮闘をみせる。
Game1 PTS:15(6/8[1/3],FT(2/4)) R:9(5/4) AS:3 ST:1 BS:1 TO:1 EFF:24
Game2 ロスター外

2022年10月5日(水)クラブより#23マット・ジャニングが大腿二頭筋肉離れとのリリース。復帰時期は未定。
2022年10月9日(日)クラブより#35ジョーダン・ヒースがコンディション不良でGame2 不帯同のリリース。

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