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花相の読書紀行№.121『RIKO-女神の永遠-』

女神の迷走、緑子の心実。

【RIKO-女神の永遠-】/柴田きよし
<あらすじ>
男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。
彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めてー。
性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。
第十五回横溝正史賞受賞作。

★感想
主人公は左遷された女刑事“緑子(リコ)”が、挑む事件を描いた警察小説は、精神的にも描写的にもなかなかハードなストーリー。+

私がこれまで読んだ女刑事とは全く違う設定の主人公です。
職場で強姦された過去を持ち、恋愛対象も男女問わず、女をフルに発揮して仕事に挑む姿が、あっぱれ!!

主人公に共感するだけが惹かれる小説ではない!って感じた小説でした。

この作品は、1998年10月に東宝のオリジナル(Vシネマ)作品「女刑事RIKO 女神の永遠」として映像化されています。
主演は、滝沢涼子さん、安藤役に風間杜夫さん。


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