花相の読書紀行№.125『旅屋おかえり』

あなたの想いを携えて、この旅が始まる。

【旅屋おかえり】／原田　ハマ
＜あらすじ＞
あなたの旅、代行します!売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だった―。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の“旅”物語。

★感想
売れない崖っぷちタレントの“丘えり”が始めた、他人の代わりに旅をする代行サービス。様々な依頼人の思いと、旅の様子を短編形式で読ませてくれる。
旅の楽しみ方を、心が温かくなるような語り口で描かれてるなぁ~って思いました。

私の旅？と言えば、マイカーでビューンっと出かけて、ビューンっと帰ってくる感じですもんね。
“旅をする”とは、こう言う事なんだよと教えられた気がします。

この作品は、NHKのドラマとして放送されました。主演の丘えりか役を“安藤サクラ”さんが好演しています。安藤さんの温かい雰囲気がぴったり嵌って素敵なドラマになっています。
機会があれば、こちらも是非ご覧くださいませ。

旅屋おかえり　（集英社文庫）