新聞掲載までの経緯とその前後 note配信は効果あり
愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。
今回は、当社の取り組みが新聞に取り上げていただくまでの経緯をお伝えしたいと思います。
非常にニッチな分野ですので、一般には関心を持って頂ける内容ではないのですし、地方の経済新聞という限られた読者層に届けるためのメディアですので、特段、興味をそそられる話ではありません。
しかし、noteで配信していたことが、記者さんの目に留まり、新聞に取り上げられ、商売に繋がる可能性が出てきました。
『connecting the dots』
というほどのものではないのですが、
思いがけず今回の新聞掲載に至りました。
そこにnote配信も関わっていたというお話しです。
大まかな流れ
記事が長くなりそうなので、時系列を記しておきます。
①N銀行の提案で第1回私募債発行
始まりは資金調達です。
私は会社の信用力を高めることを結構真面目に考えていました。
そんな最中、取引のある地銀さんから「私募債」の発行を提案されました。
地銀さんの説明では、通常の融資とは異なり、社債(私募債)を発行はそれなりにハードルが高く、銀行としても評価が高くなければ提案することはありません、と
「半分おだてか?」
と思いつつも、半分は事実であるので、お願いすることにしました。
また「寄付型私募債」というタイプのもので発行額の2%分相当の寄贈品を公共的な団体に贈ることができるというスキームも決定の後押しになりました。
そして私募債発行の情報は中部経済新聞で掲載され、各金融機関がその情報を逐一チェックしているため、掲載されると別の金融機関から営業がくるというお話しは聞いていました。
②O銀行の提案で第2回私募債発行
O銀行さんもすでに取引がありました。
N銀行での私募債発行を知り、ぜひO銀行からも提案したい!ということでより良い条件での私募債発行をすることになりました。
こちらも「寄付型私募債」であり、中部経済新聞で掲載されました。
③中経新聞に第2回私募債が掲載 N銀行から誤植ミスの指摘
この記事を見たN銀行の担当者さんが
「会社名の記載が間違っていますよ」
と私に指摘がはいりました。
④新聞社側のミスが原因、WEB版で訂正
O銀行さんに事実関係を調べてもらったところ、新聞社さんのミスで当社の名前が誤掲載されてしまったことが発覚しました。
その後、記者さんから電話を頂き、謝罪の機会を頂きたいと懇願されました。
担当された記者さんから電話連絡をいただき、まずは誤記載してしまったことを率直に謝罪されました。
紙面で訂正できないか?
と提案しましたが、無理とのことでした。
しかしWEB版であれば、後日の訂正も可能とのことでした。
私としてはそれで納得しましたので、電話を終えるつもりでした。
⑤新聞社より謝罪と取材の提案を受ける
記者さんとしては、直接会って謝罪したいと。
そこで差支えなければ、取材もさせてほしいとのこと。
アポをとって、お会いすることにしました。
記者さんが仰るには
リサイクル機器のサブスクの話が会社ホームページや私のnoteでの記事で投稿されており、大変興味をもったとのこと。
会社ホームページをチェックされるのは分かりますが、
個人のnoteまでチェックされるとは驚きました。
でも、誰かの目に留まるかもしれない!という意識でnoteを投稿しているところもありますので、来るべき時が来た、ということかもしれません。
今回、初めてプロの記者さんと接点ができました。
しかしプロの記者さんに自分の拙い投稿を読まれるのは、ちょっと恥ずかしいですね。
⑥第2回私募債の欄を見たH銀行から融資提案
第2回私募債の発行を新聞で見たH銀行さんが飛び込みで営業に来られました。
そのとき私が何か別件で立て込んでいるように見えたため、
事務員さんが営業さんを帰してしまいました。
私としては金融機関の営業は基本的に受けるスタンスでいますが、そのことを事務員さんに伝えていませんでした。
名刺に携帯番号が記載されていたため、すぐに電話して再び来社いただくことができました。
雑談しながら、3期分の決算書を見せていただけないか?と遠慮がちに言われました。
当然、お見せします(笑)
そのためのものですからね。
営業さんとしては、まだ引き出せると思ったようで、直近の試算表を求められました。
毎月、速報ですが作ってありますので、すぐに印刷してお渡ししました。
⑦サブスクの取材記事が掲載
翌週になり、サブスクの記事が掲載されました。
私がお話しした内容が、非常にうまくまとめられていて、
さすがはプロの記者さんだな~と感心しました。
使われている文言も参考になります。
記事も大きな扱いで、満足な仕上がりでした。
⑧N銀行とH銀行の担当者から記事を読んだと連絡を頂く
やはり銀行さんはこちらの新聞をチェックされているのだと、改めて理解しました。
あまり自分には縁のない新聞だと思っていましたが、金融機関へのアピールに使えるように思いました。
経営者仲間や学生時代の先輩からも「見たよ~」とご連絡をいくつも頂き、驚きました。
⑨記事を読んだ会社から興味ありと連絡を頂く
金融機関に対してアピールになったことは理解できました。
それだけでも掲載の価値は大きいと思いました。
しかし欲を言えば、売上に繋がることが一番価値が高いはずです。
そう思っていると、関心を持たれた会社さんからご連絡を頂き、顔合わせをさせて頂くことになりました。
⑩ケガの功名、人のミスを責めない
記者さんのミスがなければ、記者さんとの接点は生まれず、記事の掲載はなかったでしょう。
私がミスに対して理不尽にキレて、謝罪も受け入れない、という態度を取らなくて本当によかったと思います。
またこの記者さんも律儀な方で、当初掲載した新聞を郵送で送っていただけるというお話しでしたが、台風により予定通り届かないかもしれないと思い、直接、持ってこられました。
私の中では、もともとの誤掲載のことなど、頭に全くありませんでしたが、記者さんは新聞を届けるところまでが謝罪だと考えられたのでしょうね。
また掲載して頂くにふさわしいチャレンジとネタ提供をしていきたいと思います!
それでは!