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ボロノイ図を使ったビルドアップの捉え方

今回は前回書いたボロノイ図の理解方法を使ったビルドアップの基本を書いていこうと思います。
前回の記事をまだ読んでいない方はこちらへ

https://note.com/alcantara17/n/na9427c68ba2a

①そもそもビルドアップって何?

ビルドアップとは端的に言うと「前進すること」だ。
攻撃の目的は「ゴールを決めること」
得点できる可能性が高い位置まで運ぶことを「崩し」と言い
そもそも相手コートまでボールを運ぶことを
「ビルドアップ」と呼ぶ。

ビルドアップと聞くとショートパスを繋ぐ、数年前のバルセロナのようなティキ・タカを連想する方がいるが、
GKから丁寧にパスを繋いでいく。
DFから1本のロングボールでFWが抜け出す。
どちらも立派な「ビルドアップ」である。

「ビルドアップ=奪われずに前進すること」

であることを忘れないでほしい。

②なぜショートパスで繋ぐチームが多いの?

マンチェスターシティやバルセロナなど、日本人がお手本とするチームはどれもショートパスを使ったビルドアップ
確かに美しく、観ていて楽しい。だが、本質は違う。
ショートパスを使ったビルドアップの本質は

「圧倒的に奪われる可能性が低い」ということだ。

基本的にロングボールを蹴ることで競り合いが生まれる。
競り合いの勝率は50%
(FWに2mの選手がいるなら別の話笑笑)
だったら確実性の高いショートパスで進もうってこと。

③ボロノイ図とパスの成功率

では本題に入ろう

ボロノイ図で表した4-4-2vs4-3-3

4-3-3を攻撃とする(アプリの都合上ボールがありません」

前回の記事から個々のもつ図形はその選手の「縄張り」
例えば、CBからアンカーまでの間に青色のゾーンがあるため、アンカーにパスを出せば青のFWにインターセプト(パスをカット)されるということだ。

つまり、パスを通すためには同じ色の図形を繋ぎ合わせなければならない。
例えば、CBとSBのもつ図形は隣合っている。
ということは2人の縄張り内でパス交換出来るので青の選手には触れられない。

まとめ

ビルドアップとは味方選手の縄張り同士を繋げていく、
そしてその縄張り内でパス交換しながら進んでいくということである。
よく「鋭い縦パス」や「針の穴を通すようなパス」とは一瞬だけ現れる僅かな縄張りの繋がりを見つけられるかどうかである。↓(CBからIHまでの僅かな繋がり)

最後に

今回も読んで下さりありがとうございます!
ボロノイ図の見方、だいぶ分かってきたんじゃないでしょうか!
試合の分析をする際にもボロノイ図を使用することもあると思うので理解していただけたら嬉しいです!
貴重な時間を割いて頂きありがとうございました!
またね👋

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