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テントウムシとの記憶と記録 5.無知

≪テントウムシとの記憶と記録 4.堕罪


5.無知

翌朝、昨日見つけたテントウムシの前蛹を見に行った

昨日見た辺りを探すも、他のサナギはいくつか見つかるものの前蛹は見つけられなかった
ここだときちんとした場所を記憶していなかった事が悔やまれる

しかしいくつか見かけるサナギの1つが、昨日見つけた前蛹の無事脱皮できた姿かもしれない
後悔してもしかたがない
昨日私がつついた事でその前蛹が死んでしまっていたら、前蛹の姿の死体を見つけたかもしれない
そうで無いならばまた会えるかもしれない
自分勝手な言い訳を自分に言い、私はその場所を離れた

その後、数日いつものように散歩をしていて、ふと気づいた事がある
そういえば、私はまだアブラムシの姿を見ていない

これはおかしい
これではテントウムシの餌が無いではないか
テントウムシの成虫が冬眠後に何も食べないとすれば、まぁ昆虫の成虫には餌も取らないものもいる
これが正解なのか解らないのは私が知らないからで、それは調べれば良い
だが、冬眠後の成虫から生まれ、サナギになるために成長する幼虫には餌が必要であろう
そうであれば、今アブラムシを見かけないのはおかしい
再びテントウムシを見かけたところを見に行ってみた

少し探したら、アブラムシがいた
いたけれど…

ものすごく少ししか見つからなかった
この量でテントウムシは足りるの?としばらくアブラムシを眺めてしまった
初めて見つけた時に、これがアブラムシ…?となったぐらいだ
アブラムシは植物の汁を吸う、植物にモリモリ大量になって湧いているイメージしかなかった
私はアブラムシの事もあまりにも知らないなと感じた

まぁ、考えてみると私はそもそもテントウムシの幼虫すら見つけられていない
同じように私の見つけられない群れているアブラムシがこの辺りにいるのかもしれない

もう少し経てば暖かくなってきて、虫達も活動をしてくる
その時にテントウムシの幼虫とアブラムシにも再開出来るだろう

To be continue…

テントウムシとの記憶と記録 6.夢幻≫


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