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「人生はいつも崖っぷち」山口恵以子著「ヅカメン!」宮津大蔵著

一気読みをした二冊を、ご紹介。

「人生はいつも崖っぷち」
(山口恵以子・著)

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「食堂のおばちゃんシリーズ」で人気の、
著者・山口恵以子さんのエッセイ集。

シンプルに、元気になる本。
そして、帯にもありますが、
きっと「女は、アラ還からが、おもしろい!」と、感じさせてくれます。

アラサー、アラフォー、アラフィフ、そして、アラ還…。
いつ頃からか、世代ごとに、こう呼ばれる事が当たり前になり。
女性は、(男性も?)、ある瞬間、立ち止まって、
今までの10年間を振り返り、そして、これからの10年間を見据えた時に、
突然、ふと、不安になることも、あって…。

環境の変化、自分自身の体調の変化、等々。
20代、30代の時の、無限に続くと思っていた、イケイケどんどん!の体力が落ちていく感覚。
物覚えには、自信があったのに、「ほらほら、あれ、あの、あの時の…」と、
なかなか思い出せずに、頭をかかえながら、ふにゃ〜と、唸っている自分。
年齢を重ねれば、重ねるほど、その変化に戸惑い、不安に感じる機会が増えていくのかもしれません。(個人的感想ですが…)

でも、アラ還になるのも、決して、悪くない。
人生、いつも崖っぷちでも、良いじゃない。
どうせ、同じ過ごすなら、面白がらないと、損、損!
作者から、そんなエールを感じさせてくれる一冊です。

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「ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚」
(宮津大蔵・著)

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宝塚歌劇団を支える男性たち(お父ちゃん)を描いた、短編集
華やかな宝塚の舞台を、裏方の男性たち(お父ちゃん)の目線から見ることができ、時には、ほっこり、時には、キュンと胸を熱くさせられる物語。

7つのストーリーが、少しずつ、重なり合って、読み進めると、
「あれ、この人、あの時の…?」と、また、前のストーリーに戻って、
読み直したりしました。

実は、私も、学生時代に、宝塚に、どハマり!夢中になった、ひとり。
あの時ほどではないけれど、今でも、時々、無性に、観劇したくなります。

きっと、そこには、弛まぬ努力を重ねて、重ねて、最上のパフォーマンスをする宝塚の生徒さんがいらっしゃるのは、もちろん、
それを支える裏方の皆さまの力が、ひとつに集約された、
素晴らしいエンターテイメントだからこそ、心が震わされ、感動を生むのだと、思います。

丁度、この本を読み終わった頃に、自粛休演していた宝塚歌劇団も、7月から再開とのニュースが飛び込んできました。
感染予防対策、ソーシャルディスタンスを取っての再開なので、まだまだ、通常運営ではないですが、また、いつか、観に行きたいな…と、思うのと、
少しずつ、色々なことが動き始めた事に、嬉しく思いました。

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