ヴィエトリ・スル・マーレの大聖堂
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.66>
アマルフィ海岸の小さな陶器の街・ヴィエトリ・スル・マーレ(Vietri sul Mare)。
お気に入りの器を購入でき、次の目的地・チェターラ(Cetara)へのバスの時間まで、ヴィエトリの街を散策します。
丘の斜面に造られた街なので、坂道、階段、そして細道の多い街。
階段が伸びる、細道(La strada scale)
生活していると、大変だと思うのですが、こういう道、私、大好きです。
大聖堂に向かう道(La Strada per Duomo)
大聖堂を目指します。
坂道を歩いて行っても、なかなか大聖堂に着かなくて、ふと、この道であってる?間違って、違う道に入り込んでいたら、迷っちゃったら…と、不安になり、ベンチでお喋りしていたマンマ達に、聞いてみると…。
マンマ「ドゥオーモに行くの?そうそう、この道を真っすぐ。素敵な、私たちの大聖堂よ」っと。
「私たちの大聖堂(Nostro Duomo)」
こういう言葉、響きますよね。
どんな小さな街にも、必ずと言っていいほど、小さなドゥオーモ、教会があり、地元の多くの方々の拠り所になっています。
以前、サルデーニャ島の西部・カブラス(Cabras)にあるタッロス遺跡(Tharros)を訪れた時も、その遺跡近くにある唯一の、小さな小さな教会がとても印象的でした。
それが、こちら。
パレオクリスティアーナ教会(Chiesa Papeocristiana)
ガラス窓もない、石造りの、小さな、小さな教会。
壁の石に、苔も生えていて、長い年月が経過しているのが分かります。
ガラス窓が無いので、雨が降ったら、吹き曝しになるようです。
もう、使われてないのかな…と思ったのですが、扉には、土曜日(Sabato)、日曜日(Domenica)のみですが、ミサの案内もありました。
今も、しっかり祈りの場として使われ、普段は、このように開放されているようで、とても印象的でした。
この時も、地元の方にお話を聞いたら、
「あの教会、素敵でしょう(Quella chiesa e` bella !)長い歴史があるんだよ」と言われていました。
また、サルデーニャ縦断・旅行記も、後程、連載致します。
ヴィエトリの話に、戻りましょう。
マンマに教えて頂いた坂道を、さらに、さらに、進んでいくと、ありました!
奥に、可愛らしい教会が、顔を覗かせました。
ヴィエトリ・スル・マーレの大聖堂(Duomo a Vietri sul Mare)
バラ窓には、陶器の焼き物の絵、海を見つめる聖母が描かれています。
さすが、陶器の街です。
内部は、落ち着いた淡いピンクの誂えで、シンプルでありながら、ホッと落ち着く空間でした。
午前中、ということで、窓から陽が射していて、これもまた美しかったです。
入口のすりガラスの絵(Vetro smerigliato)
「サン・ジョバンニ・バッティスタ教区(Parrocchia San Giovannni Battista)」。
ガラスに、この教区の名前も彫られています。
小さい教会であっても、様々なところに、趣向が施されいて、楽しむ頃が出来ました。
この街のマンマたちが、「素敵」と言われるのも分かりました。
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アマルフィー海岸の街を散策すると決めてから、事前チェックをしていたお店が、このヴィエトリにもありました。
ラ・トラモンティーナ(La Tramontina)
モッツァレッラチーズを中心に製造している、ソレント半島のチーズメーカーです。
アマルフィ海岸の街々に、そして、ローマ、シチリアのパレルモにも直売店があります。
中には、イートインが出来るお店もあるので、どこかで食べれたら…と思っていたのですが、今回は、日程の関係で食べることが出来ませんでした。
う~ん、残念…。
出来立てホヤホヤのモッツァレッラチーズに、美味しいオリーブオイルと塩、バジルか、オレガノを、ちょっとまぶして食べて…と。
お店の前で、美味しい妄想だけして…。
また、次回です!
さあ、バスに乗って、次の目的地チェターラに向かいましょう!
実は、このバスでも、渋滞にはまってしまったのですが、
それが、嬉しい驚きの出会いに繋がったんですよ。
本当に、ビックリしました。
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【お店情報】
☆ラ・トラモンティーナ(La Tramontina)
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