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初夏の京懐石を振り返って…(2018年)

夏の京都と言えば、祇園祭
いつもなら、明日、7月17日の山鉾巡行(前祭)に向けて、盛り上がっている頃。

祇園祭は、元々、疫病で亡くなった方々の鎮魂のために行ったもので、本来なら、今のような時こその行事なのでしょうが、
やはり、様々な影響を考えて、今年は、残念ながら、山鉾巡業は、中止。
今夏は、地域の方々のみで、厳かに、行われているそうです。

関西の、夏の風物詩だけに、本当に、残念ですが、
丁度、一昨年の今頃、大好きな京懐石のお店で頂いた、お料理を思い出し、
祇園祭に思いを馳せて、書かせて頂きました。

是非、この時期ならではの器、しつらえ、おもてなしを、お楽しみください。

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夏の風物詩「京丸うちわ」

入店すると、ぱっと目に飛び込んできて、一気に、祇園祭の雰囲気に包まれます。
毎年、夏のご挨拶で、芸妓さんや舞妓さんが、馴染みのお料理屋さんや、ご贔屓先に配る、京丸うちわです。
洗朱で描かれたお名前が、店内に、華やかさを添えています。

お料理の始まりは、瑞々しい青紅葉を添えた、冷製から…。

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トマトの冷やし固め・とろろを添えて

祇園祭の薙刀鉾の器 で、演出(八寸)

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一品一品、丁寧に作られたお料理が、涼やかな器に、
そして、珍しい薙刀鉾の演出で出されて、本当に、心躍りました。
ワクワク…、ワクワク…。

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鱧の肝煮

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鱧 梅肉を添えて

祇園祭は、「はも祭」とも言われ、鱧とは、切っても、切り離せません。
梅雨の、この時期の水を飲んで、美味しく育つと言われている、鱧。
まさに、今が旬、となります。

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お造り

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鱧と天然シメジのお椀

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若鮎の塩焼き

「鮎の遡上」を、描くような盛り付け。
川の音、鮎が、ピチピチ跳ねる音さえも、聞こえてきそうです。

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魚素麺

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鯛と茄子、冬瓜の煮浸し

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鱧ご飯

最後の最後まで、鱧尽くし。
まさに、この時期ならではのお料理を堪能しました。

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水菓子(すいか)

最後に、水菓子を頂いて、大満足。
本当に、丁寧なお仕事をされている、心尽くしの美味しいお料理達。
至福のひと時でした。

また、来夏、祇園祭の山鉾巡行が、見れることを願って…。

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