トリエステの街並み
<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.75>
トリエステの街並みを、ご紹介します。
トリエステの名所、写真スポットと言えば、この運河が必ず出てきます。
ヴェネツィアの大運河と比べると、小さいのですが、なぜか、眺めていると、ほっと、気持ちが落ち着く風景です。
カッフェ・アッフォガートを食べた「カッフェ・デリィ・スペッキ」もあるウニタ・ディタリア広場(Piazza d’Unita d'Italia)に面しています。
19世紀に造られた新古典主義建築で、雰囲気も、少しオーストリアっぽい。
と、オーストリアに行った事もない私が、思いました。
なぜ?
ドロミテ滞在時に訪れた、オーストリアとの国境沿いの街・ドッビアーコ(Dibbiaco)に、似ていたからでしょうか。
市庁舎の横にある劇場です。
その名前にもなっている、イタリアの有名作曲家・ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi)の像も、街の中で、見つけました。
19世紀のイタリア統一運動・リソルジメント(Risorgimento)が
盛んになった時、その愛国心溢れるヴェルディの作品が人気になったとか。
リソルジメントは、北イタリアを中心に起こり、
全土に広がっていった市民階級による国家統一をめざした運動です。
特に、このフリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州(Friuli=Venezia-Giulia)は、「未回収のイタリア」と呼ばれ、最後の最後まで、
オーストリア領だったこともあり、その影響が残っています。
20州あるイタリアは、その州ごと、その街ごとに、長い様々な歴史があり、
その名残を、今でも見ることが出来る面白さ、興味深さ、があります。
イタリアと関わるようになって、20年を超えますが、訪れる度に、
新しい発見と感動、時には、驚きまで与えてくれます。
だからこそ、また、訪れたくなるのですよね。
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