原田マハさんの本
大好きな原田マハさんの著書を、3冊ご紹介します。
「本日は、お日柄もよく」(原田マハ:著)
最初から最後まで、泣きまくって読んだ一冊。
言葉の魔術師、スピーチを演出する " スピーチライター " という仕事に、ひょんなことから足を踏み入れた主人公OLの奮闘記。
言葉で、人を心から喜ばすことも、深く傷つけることも、そして窮地から救うことも出来る。
そんな当たり前の事を、改めて感じさせてくれました。
読み終わった後は、不思議な爽快感が残ります。
まさに、マハ☆ワールド!です。
「まぐだら屋のマリア」(原田マハ:著)
神楽坂の高級料亭で修行を続けてきた料理人の主人公は、ある事件に巻き込まれて、絶望のなか、たどり着いたのは、小さな村の崖に立つ小屋「食堂まぐだら屋」。
所持金も、生きる希望もなく、おぼつかない足取りで、" 小屋 ”に近づいた時、ふわっと鼻先をかすめる " 追いがつお "の香りが…。
ここから、主人公の再生が始まります。
シンプルに、料理を作ること、食べることは、素晴らしく、そして尊い。
" 同じ釜の飯を食う "、誰かと一緒に、同じ料理を食べる。
これも、大切な明日への活力となる。
そんな当たり前のことを、再認識させてもらいました。
う~ん、追いがつお出汁、食べたくなりました。
「異邦人(いりびと)」(原田マハ:著)
大好きな作家・原田マハさん。
いつも冒頭から惹き込まれて、一気に読み進み、そして、終盤の種明かしの展開で、グッと心を鷲づかみされて、感動と涙で読み終えます。
この「異邦人(いりびと)」も然り。
京都を舞台にした春から秋にかけての物語。
京の桜や紅葉の季節が香り、祇園祭のお囃子も聞こえてきそうな、読者の五感に響く細やかな描写は、私も、主人公の傍で、半年過ごした感覚になりました。
今回も、終盤は鳥肌が立つような展開。
凄い!まだ余韻が残ってます。
他にも、キュレータでもある作者が、アートを軸にして書かれる小説も、とても、とても魅力的です。
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