見出し画像

【食材の下処理】あさり

あさりの下処理を、ご紹介します。

画像1
あさり
(Vongole)


※ 今後、レシピ集で、何度も活用する記事となります。


******************


【 あさりの砂出しをしましょう! 】

あさりを食べた時に、ジャリッと、砂が残っていると嫌ですよね。
産地や、店頭に並ぶまでの扱い方、そして、個体差もあるので、
どんなに処理をしても、いくつか、砂が残ってしまう場合もありますが、
出来るだけ、下処理をすることをお勧めします。
砂出し処理済みのあさりでも、お家で、砂出しをすると良いでしょう。

1)使用する前日の処理

あさりを購入したら、塩水につけて、半日置き、砂出しをする。

【用意するもの】

画像16

     あさり  (殻が割れていたりしたら、取り除きます)
     粗塩   (あさりに対して、1%)
     水    (あさりが、8割ぐらい被るぐらいの量)
     保存容器  
     網    (無くてもOK。あれば、是非お使いください)


画像17

網を敷くのは、あさりを、保存容器の底から、浮かせておくためです。

吐いた砂が、下に落ち、再度、あさりが砂を吸うのを防げます。
百円均一のお店でも売られています。

網を敷かない場合は、吐いた砂を、再び取り込まないように
あさりを洗う時など、扱いに気をつけましょう。

******************


保存容器に、1cm程の水粗塩(あさりに対して1%)を入れて、
混ぜて溶かす。
網を下に敷いて、あさりを並べる。
水の量を調整する。(あさりが、8割ぐらい被るぐらいまで追加する)
保存容器に、蓋をして、冷蔵庫で、一晩寝かす。

画像18
画像18
画像18


より砂を吐き出しやすくするためには、2つポイントがあります。

ポイント ➀
あさり同士が重ならないように、広げること

重なっていると、下にいるあさりが、砂を吐き出しにくくなります。

画像18

ポイント ②
あさりの頭が、少し出る位の水の量(8割ぐらい)に浸ける

たっぷりの水に浸けてしまうと、逆に、砂を吐かなくなります。

画像7
画像19
蓋をして、冷蔵庫で、一晩寝かす


******************

2)使用する当日

➀ 冷蔵庫で、砂出し後、あさりを、ザルに取る。
  水から引き上げた状態で、さらに1~2時間、冷蔵庫で入れて、
  最後の砂を吐かせる。
  ホイルで、蓋をして、暗くすると良い。

画像8
一晩、寝かして、砂出しをした様子
(ザルの下に、細かい砂が落ちています)

画像18
水から引き上げた時も、あさり同士が重ならないように、広げる
画像19
ホイルで蓋をして、冷蔵庫へ

水に浸かっていない状態は、ストレスで最後の砂を吐くと言われています。
また、暗い方が、よく吐くので、ホイルで蓋をし、冷蔵庫に入れましょう。


② 使う時に、流水で、殻と殻を擦り合わせるようにして、
  表面の汚れと、ほこり、砂を洗い流す。

画像11

ポイント
水洗い後、ざっと、水ごとザルに流して上げると、
せっかく取れた汚れが、再び、あさりの上に、のってしまうので、
手で、あさりを引き上げて移しましょう。

画像12
画像13
ザルに上げたあさり & ボールには、汚れが残った水


汚れた水は、流して、再び、流水で、あさりを洗う。
ボールの水が、きれいになれば、OK。

画像14
画像15
水洗い 完了

これで、あさりの準備が出来ました。
様々な料理に、使いましょう!


【冷凍する場合】

あさりは、冷凍できます
もちろん、購入後すぐ使うほうが新鮮で良いのですが、量が多く、
使い切れない場合は、上記、下処理をし、すぐ調理に使えるようにして、
冷凍しましょう。

使用する時は、解凍せずに、冷凍のまま、調理します。

画像16
画像17
砂出しをして、流水で水洗い後、保存袋に入れる

冷凍したあさりは、仮死状態と思ってもらえると良いです。
冷凍のまま、調理しても、ちゃんと、口を開きます。
もちろん、冷凍する前に、死んでいたあさりは、口を開きません。
これは、冷凍する、しないに限らず、
調理してからでないと分からないので、仕方なしです。


あさりは、海の香り、旨みたっぷり、見た目も、お料理を華やかにします。
しっかり下処理をして、美味しくあさりを食べましょう。

ここから先は

0字
料理教室17年目。(料理の仕事30年) 毎月、レシピ4記事(水曜日 or 木曜日予定)+ α(不定回数:レシピ&食材&食文化等について)を掲載。 購読後は、2020年1月からのマガジン内の「無料記事」は、全てご覧頂けます。

※ 新フォーマットに合わせて、初期の頃の記事を、順次調整中。見えやすく読みやすくしていきます。 料理脳を鍛えよう! レシピは、料理の謎解…

お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。