見出し画像

エンツォの言葉「Ci vuole il tempo. (時間がかかる、時間が必要なんだ)」

<イタリア旅行記(2010年マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.56>

エンツォのお店で、最後の夕食をとってから、夜のシエナの街を歩きます。
夜は、出歩かないほうが良い街もありますが、シエナは、大丈夫!
もちろん、人通りのない路地などには入らないよう、最低限の注意は必要です。

画像2

サリンべーナ広場
(Piazza Salimbena)

世界最古の銀行と言われる「モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行(Banca Monte dei Paschi di Siena)」の本店前の広場です。

日中、見ていた景色とは、また雰囲気が違って、このライトアップも素敵です。


画像2

そして、カンポ広場(Piazza del Campo)

こちらも、しばらくの間、見納めです。
この滞在・4日間で、何度も、何度も訪れた、大好きな場所。

この広場に来ると、いつも、エンツォの言葉を思い出します。

「Ci vuole il tempo.  」
( 時間がかかる、時間が必要なんだ )


イタリアでの料理修業中、エンツォ氏から言われた言葉です。

待望のイタリア、そして、レストラン修行で、気力も、体力も充分!
とにかく、目の前にある事は、すべて吸収するんだっ!と、意気込んで、
働き始めたのですが…。

言葉も充分通じない、勝手が違うレストランの厨房という事で、身体も思うように動かない、どうしよう…と、悩む事ばかり。
体力的にも、精神的にも疲れがピークになった数ヵ月後、
もう続けられないかも…と思っていた時に、この言葉を言われました。

今、思えば当たり前の事なのですが、
何事も、習得するには、形がととのうまでには、時間がかかる。
だから、焦るな、慌てるな、急いで結果を求めるなっと、励まして下さったんです。

2006年からスタートした料理教室も、今年で15年目を迎えました。
本当に、多くの方々のご愛顧、応援頂き、ここまで、続けてこれたのだと思います。
感謝しております。
ありがとうございます。

ただ、今後の事を考えると、少し形を変えていかなくてはいけない、
新しい形で、発信していかなくてはいけないと思い、
今年から、ここ、noteで、定期購読マガジン「レシピ集」をスタートさせ、
方向転換をした矢先に、このコロナ禍。
教室も休講、再開できずに、無性に、焦燥感に駆られる時もあります。

そんな時、エンツォ氏の「Ci vuole il tempo」という言葉が、心に沁み入ります。
「形がととのうまでには、時間がかかる、時間が必要なんだ」、
そう、今は、時間が必要なんだ…と。

この言葉には、実は、続きもあって…。

「…、percio`  e con pazienza ,  e forza!」
(  だからこそ、 根気強く、 頑張れ ! )


本当に、ありがたい、恩師の言葉です。

ふぅ~、さあ!
念願のパリオも見れたし、充実したシエナ滞在も終わり。
次は、トスカーナ州ワインの里・キャンティ(Cianti)地区へ向かいます!


この記事が参加している募集

習慣にしていること

お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。