マガジンのカバー画像

イタリア旅行記(中部)

160
トスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州、ラッツォ州。 現地を歩いて、見て、食べて。 一緒に、旅するように読んで頂けると嬉しいです!
運営しているクリエイター

記事一覧

イタリア大好き!② マンジャの塔&カンポ広場 in Siena

シエナのカンポ広場(Piazza del campo)にそびえるマンジャの塔(Torre di mangia)。 丘の上に広がるシエナの旧市街の中でも、その姿は、ひときわ目を惹く、シンボル的な存在です。 「世界で最も美しい」と言われるカンポ広場は、緩やかな傾斜で、扇を広げた形をしていて、中世の時代、ここで、政治的集会も行われたとも言われています。 この広場では、夏の2回(7月2日、8月16日)、競馬祭・パリオ(Pario)が行われます。 扇の広場の周囲に、柵で仕切られ、

イタリア大好き!① 師匠のパスタ in Siena

パンフォルテのお話

1)シエナについてトスカーナ州・シエナ(Siena)は、13~14世紀に、金融業で栄えた都市国家で、当時、勢力を広げていたフィレンツェ(Firenze)と、 トスカーナ地方の覇権争いをしていたほど経済力がありました。 ルネサンス芸術の中心地のひとつでもあり、その姿を残している旧市街は、貴重な歴史地区として、世界遺産登録もされています。 サリンベニ広場にあるのは、1472年創業・現存する世界最古のイタリア銀行「モンテ・ディ・パスキ・シエナ銀行(Banca Monte dei

イタリア郷土料理のお話・ウンブリア州

イタリア中部の、海に面していない地域・ウンブリア州(Umbria)についてみていきます。 レシピ集でも、いくつか郷土料理をご紹介していますので、併せて、理解を深めていきましょう。 ****************** 1)ウンブリア州(Umbria)について2)州都:ペルージャについて都市としての歴史は古く、紀元前、エトルリアー古代ローマ時代に誕生したと言われています。 小さな渓谷の尾根に広がり、その中心部でもある歴史地区は、今もなお エトルリア時代の城壁で囲まれていま

復活祭(Pasqua)のお話 ①☆ 春を告げるお祭りです (今年は、4月17日)

復活祭(イースター)。 イタリアでは、パスクア(Pasqua)と呼ばれます。 キリスト教の重要な祭事のひとつで、春を告げる祭とも言われています。 教会の特別礼拝や、催し、恒例行事等がある街もあります。 そして、パスクア料理(仔羊、卵料理、鳩を模ったパン・コロンバ等)を 用意し、家族や友人が集まり、食事をする慣習もあります。 移動祝日なので、毎年、日付が変わります。 今年、2022年は、4月17日になります。 トスカーナ州の州都・フィレンツェ(Firenze)では、

最後は、シエナのシンボル・カンポ広場&マンジャの塔へ

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.51> トスカーナ州の古都・シエナ(Siena)で、懐かしいエンツォの料理を食べた後は、シエナのシンボルでもある、カンポ広場(Piazza del Campo)へ。 ここも、懐かしい想い出の場所です。 カンポ広場&マンジャの塔 (Piazza del Campo & Torre del Mangia) 働いていたレストランの目の前の道を、真っ直ぐ歩くと着く、カンポ広場。 昼営業の後、休憩が1時間を切る時は、外の空気を吸うた

大好きなお二人、私の人生の恩人です

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.50:番外編> トスカーナ州の古都・シエナ(Siena)のレストラン「リストランテ・ダ・エンツォ(Ristorante da ENZO)」。 イタリア料理修行のスタートの場所で、私の原点でもあります。 オーナーシェフのエンツォ氏、そして奥さまのソニアは、 私のイタリアのお兄さんと、お姉さん。 (「お父さん」と呼ぶと、私は、そんな年上じゃない!と怒るエンツォ…) 2000年になるミレニアムを挟んで半年程(1999年秋~2000

私の原点・リストランテ・ダ・エンツォでの昼食(シエナ)

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.49> 私のイタリアの故郷・トスカーナ州のシエナ(Siena)。 働いていた「リストランテ・ダ・エンツォ(Ristorante da ENZO a Siena)」で、昼食を頂きます。 レストランの奥、賄いでも使っているたテーブルに座らせて頂きました。 懐かしいな…。 まず、山盛りのパンが運ばれてきました。 自家製パン・色々 (Pane vari fatto in casa) オーナーシェフのエンツォ氏は、初めピッツェリア

私の青春☆懐かしいシエナの街

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.48> トスカーナ州のちょうど真ん中に位置する古都・シエナ(Siena)。 初めて訪れたのは、1999年の9月。 2ヶ月程、シエナ郊外の料理学校での研修準備を終えて、ご縁があって シエナのレストラン「Ristorante da ENZO」に入店。 シエナで暮らしていたのは、一年弱でしたが、やはり、今でも、私のイタリアの故郷は、と聞かれたら、「シエナです」と答えます。 バンキ・ディ・ソプラ通り (Via Banchi di S

私の料理修行のスタートの場・リストランテ・ダ・エンツォ(シエナ)

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.47> フィレンツェ(Firenze)から、バスに乗って、シエナ(Siena)へ。 時間通り、バス停留所があるアントニオ・グラムシ広場(Piazza Antonio Gramsci)に到着できました。 この日は、水曜日。 広場の向かい側にある、チェザーレ・マッカーリ通り(Viale Cesare Maccari)から始まる、「水曜日の朝市(Mercato di Mercoledì)」も 開かれています。 水曜日の朝市 (Me

アドリア海の街・モリーゼ州テルモリへ

<イタリア旅行記(2012年 ローマ&アブルッツォ&モリーゼ&イスキア島)no.33> アブルッツォ州のスルモーナ(Sulmona)での最後の昼食でも、 美味しい地元のロゼワインも、頂きました。 ロゼワイン・チェラーノ (Vino rosato・Cerano) 今回のスルモーナでの滞在では、ロゼワインを堪能して、その美味しさを再確認。 あれから、10年経ちますが、ロゼワインを手に取ることも多くなりました。 本当に、このアブルッツォの旅に、感謝しています。 そして

【宿泊情報】スルモーナで、素敵なロカンダに滞在

<イタリア旅行記(2012年 ローマ&アブルッツォ&モリーゼ&イスキア島)no.17> この日は、ローマ(Roma)から列車を乗り継いで、アブルッツォ州(Abruzzo)のスルモーナ(Sulmona)へ移動の日。 今回の旅の目的は、アブルッツォ州&モリーゼ州(Molise)を訪れる事。 まずは、アブルッツォ州へ。 初めてなので、わくわくが止まりません。 乗り換えのローマ・ティブリティーナ(Roma Tibrutina)駅 この日は、本当に、雲ひとつない青空で、気持

¥100

これが、見たかった! 世界屈指の美しい夜景 サン・ピエトロ広場(ヴァティカン)にて

<イタリア旅行記(2012年 ローマ&アブルッツォ&モリーゼ&イスキア島)no.16> イタリアでも、いや世界でも屈指の美しさと言われる ヴァチカン(Vaticano)のサン・ピエトロ広場(Piazza San Pietro)の夜景。 これまで、ローマを訪れながら、見る機会がなく、いつか、いつかと思っていて、やっと、この旅で、この景色を味わうことが出来ました。 その為に、ヴァティカン近くのホテルに泊まったほどです。 ヴァティカンの色が変わっていく姿は、やはり素晴らし

ローマのホテルの看板娘☆黒猫ちゃん

<イタリア旅行記(2012年 ローマ&アブルッツォ&モリーゼ&イスキア島)no.15> ローマのホテルの看板娘、黒猫ちゃん。 実は、とっても、とっても自由気ままな猫ちゃんだそうで、 夜ごと夜ごとに、違うお部屋を渡り歩いて、寝泊まりしているそうです。 私は、この時が、初めてのご対面。 確かに、昨日、ホテル到着時に、フロントで、あるお客様が、この猫ちゃんを探されていたんですよね。 「今日は、別のお客様のお部屋で過ごしているようで…」と、フロントスタッフ。 そんな話を