ゾンビ3（1979）
ゾンビ3(1979)
原題：NIGHT OF TERROR
製作国：イタリア／上映時間：93分
監督 アンドリュー・B・ホワイト
脚本 ピエロ・レニョーリ
出演者 カリン・ウェル
ジャンルイジ・チリッチ
シモーネ・マッティオリ
アントネッラ・アンティノー
マリアンジェラ・ジョルダーノ
ゲテモノ度：70＊ネタバレ注意！
◎世界三大『ゾンビ3』
嗚呼、素晴らしきイタリアZ級映画
この映画のどこが素晴らしいのか…それは
『ゾンビ3』なのに『2』は存在しておらず
しかも続きモノですらなく物語はこの映画一本で完結しているところ！
訳が分からない………😂
オマケに『2』は存在してないのに
『ゾンビ3』はコレともう二つ別の全く関係の無い映画が存在している
サンゲリア2（ゾンビ3）
Dr.ブッチャーの島（ゾンビ3）
そして…
我らがゾンビ3！！！
つまり『ゾンビ3』は世に３つ存在しているのだ！
ますます訳が分からない……………
この三体の神のカードが揃えば
『封印されしエクゾディア』
のように奇跡が起こる…！？
ってワケでもない😅
◎這い寄りしあらすじ
古い洋館の地下で秘密の研究をしていた博士は、うっかり太古のゾンビを蘇らせてしまい洋館に遊びにきた家族がゾンビに襲われる
本当これだけ！
クソシンプル！
伏線やオチなんてない！
◎世界一賢くて機敏なゾンビ軍団
ゲロゲログログロのゾンビがゆーっくり襲ってきたかと思うと…
＊暗いですが、片手にナイフ持ってます
シュバッ！！
いきなりナイフ投げで人間の掌に命中させたりする！！
そしてすかさず斧を持ったゾンビが出現し
ナイフで磔になった女の首を搔き斬るのだ！！
なんというチームプレイ！！😂
（サンゲリアのパロもあるよ！）
非常に虚を突いた動きをするゾンビ共
おそらく私が今まで見たゾンビ映画で一番知能が高いのではないだろうか？
しまいには主人公を捉えて電動ノコギリで殺害しようとするゾンビ
お前らゾンビなのに
喰い殺さないのかよ…！！！
◎ゾンビより怖い少年マイケル
そんな個性的なゾンビ達でも
12歳の謎の少年『マイケル』のインパクトには勝てなかった…！
この映画の登場人物少年マイケル（演：ピーター・バーク）は全ホラー映画のキャラでも…
トップクラスに不気味な存在だと思う！！
一度見たら一生脳裏に焼きつくこと間違いナシ！！
どこにそこまで不気味さを感じるのか？
それは少年としての均衡感の欠落にある
普通の12歳の人間の少年なのにどこか均衡感の欠落を感じてしまう容姿や素ぶり…
世界中のホラーオタクが釘付けだったそうな…
『12歳なのに異様に老けた顔』が
謎SEピロピロピロ〜ン♫と共に目を覚まし
クワッ！！！
視聴者をガン見するシーンで私は只ならぬ恐怖を感じてしまった！
◎ヤバすぎる脇役陣
ゾンビ化した少年マイケルは実は超マザコン
ラスト、過保護な母親の乳首を噛みちぎるシーンがあり更なる大インパクト！
この過保護な母親も脇役なのに
無駄にインパクトあってヤバイぐらい記憶に残る！
息子との近親相姦を感じたりしてしまうから…😱
実は主人公は他に存在するのだが…
この親子（＋機敏なゾンビ軍団）がインパクト強すぎて全く記憶に残らない………
てめーら自重しろ！
◎黙示録的結末
映画の結末も絶望感しかなく黙示録的で結構好き
ラスト主人公カップルがゾンビにとっ捕まり
女はゾンビに囲まれて悲鳴をあげてフェードアウト
男はゾンビ頭を掴まれ『電動ノコギリ』で首を切断されそうなシーンで閉幕
マジで救いのかけらもないぶつ切りエンド😱
バッドエンド大好きな私はチョー楽しめた！
◎恐るべしイタリア映画界
余談だがゾンビ3のBD特典にマイケルの誕生秘話が語られている
当時イタリアの映倫は
先人イタリア監督のやらかしが積もりに積もって
（ヤコペッティ先生とか問題児いたしなぁ…😂）
ホラー映画に子役を使う事は虐待とみなされていた
脚本的に子役がいないと映画が作れない…どうしよう…と悩んだ末に
この映画監督はとっさに名案を思いつき…
子役の代わりに
『その辺の道端で見つけてきた童顔の30代男性』を連れてきて撮影したのであった…
彼こそがマイケルを演じた名優ピーター・バーク氏だったのだ！！
ちなみに彼は映画や役者業に縁もゆかりもない一般素人
ただ『童顔』で『チビ』だったからスカウトされたとか………………
えぇ………マジか………🙀
色々凄いとしかいいようがない
映倫もアレだが映画制作側も相当なアレである
でもこんな突貫で無計画な撮影が後のホラー伝説になってしまうとは…
イタリアって本当素晴らしい国だと思った
このゾンビ3は細部が超ゲテモノ要素だらけだが
終始ゾンビ出まくりで退屈シーンが無いのでホラー素人にも超オススメできる名作カルト映画だったりする！
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