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【中学受験と娘、そして蜂群崩壊症候群】

蜂群崩壊症候群と言います

ミツバチ(働きバチ)が、女王バチやエサ、ハチの子を残して、巣から一切いなくなる現象があります。

実はこのミツバチ、ハチミツを作っているだけではなく、未だにリンゴやメロン、アーモンドの受粉にも使われ、農業を担っています。

娘「それ、ヤバいじゃん」

妻「リンゴは人間もやってるよね?」

なので、ミツバチを受粉のためにレンタルしている養蜂家はハチミツもなくなり大打撃です。

このミツバチがいなくなる現象を、蜂群崩壊症候群と言います。

ヨーロッパから来たミツバチ

そもそも、ミツバチはヨーロッパからの移住者とともにアメリカにやってきました。

当初はミツバチと受粉の関係がわりませんでしたが、持ち込まれたリンゴの木が、ミツバチのいない地域では全滅したことから、リンゴの受粉にミツバチが欠かせないことを知ります。

そもそも、植物は受粉に昆虫を必要としており、25万種類の植物のうち3/4は、昆虫が花粉を運びますが、完全にミツバチ頼りなのは100種類と言われています。

娘「結構あるね」

これが解ってからは、養蜂家はレンタルミツバチを開始、3月はワシントンでリンゴやアーモンド、5月はサウスダコタでひまわりなど、ハチをもって全米を回ります。

問題になったのは2006年

ある日突然ミツバチがいなくなる現象は、2006年頃から急激にみられるようになります。巣箱の約40%からミツバチ、それも働きバチが忽然と姿を消します。

当初は天敵や感染症が疑われましたが、敵に襲われれば死骸が巣箱の外に散乱するし、ハチの子は食べられます。感染症にかかっても、急激に死滅する訳ではありません。

結局、調査の結果、巣からエサを探しに出たっきり、帰って来れなくなっていることがわかりました。

娘「蜂蜜は?食べられなくなる?」

食べることしか言わないので、私が子どもの頃にハチの巣ごとハチミツを食べていたことを話すと喰いついてきました。

早速、Youtubeでチェックです。

日本以外の国では、素手でミツバチの巣を取り、その場で食べるとゆう強者が沢山いることはわかりました。

娘「巣ごとハチミツ食べたいなあ」

今度、取り寄せることにしました。

原因は?

最初はミツバチに寄生するミツバチヘギイタダニだと思われましたが、このダニは幼虫に感染し、ハチの奇形をもたらし、働けなくします。なので、急激に失踪する訳ではない。

わずかに残った死骸から検出された、イスラエル麻痺病ウイルス、ノゼマ病などが疑われましたが、決定打にまで至りませんでした。

次は、農薬。

ある種の農薬をミツバチが摂取すると巣に帰省できなくなることが解りました。巣に帰れないことは、死を意味します。また、果物を育てるために抗生剤を使用しますが、この抗生剤を使用された果物の花粉では、エサとなるハチパンを作らないことが解っています。

原因はハチの腸内細菌が崩れるなどの説がありますが、はっきりしていません。

ミツバチも糖尿病?

また、ハチを受粉に使うビジネスも問題視されています。

ハチは様々な花粉を食べて、栄養をつけます。ところが、アーモンドが大流行したときなど、アーモンドの受粉作業に狩り出され、アーモンドの花粉しか食べません。

で、栄養失調になって働きが悪くなったハチに、今度はコーンシロップなどの糖分が高いエサをあたえるために、余計に栄養失調になるそうです。

糖尿病かもしれませんね。

まあ、アーモンドの育成には大量に水を使うので、エコではないと言われているのですが。

娘「パパ、ナッツ結構食べるじゃん」

良く観察しています。

結局原因特定には至らず、ハチがいなくなるのは、これらすべてが原因なのではと、言われています。

これも一種の環境破壊なのだと、娘と話合いました。

今日も受験には出ない話題で終わりました。


参考文献
ハチはなぜ大量死したのか?

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