見出し画像

【娘と中学受験、そして果糖中毒】

とにかく、ぼくらは食いすぎなのさ

肥満の原因である果糖について、娘と話合いました。

世界中で肥満は問題になっており、その原因は食べ過ぎ。

2030年までに65%の人が肥満になると言われていますが、自己責任ばかりには出来ないことを説明しました。

娘「ふーん、私は関係ないし。あ、二重アゴになってないよね?」

なりかけていたので、私は黙りました。

果糖とは、フルクトース

果糖はフルクトースとも言われ、単糖類に分類されます。単糖類とは、それ以上簡単な糖に分解できないものを指します。

果糖はそのまま脂質になり、取り過ぎれば当然太ります。

果糖こそが太る原因です。

一方で、果糖は果物に多く含まれますが、食物繊維を含んでいるため、例え同じ果糖の量を体内に入ても、お菓子から果糖を取った時と同じ動きはしません。

化学的には同じでも、同じ吸収のされ方はしないので、果物が悪い訳ではなく、食べすぎなのが悪いのだと話ました。

一方で、カロリーも同じ。やせるため、カロリーを消費するためには、摂取した量だけではなく、摂取するカロリーの質によるのだと話ました。

娘「じゃあ、チョコレートは良いんでしょ?フランスから送ってもらったやつは質が良いじゃん?」

フランス人の義理の弟のチョコレートで、いつも太る我々。

質とは、そうゆうことではないと説明しました。

あくまでもチョコレートを食べようとする娘に、果糖依存症のテストです。

3つ当てはまれば依存症です。

①耐性がある(食べる量が増える)、②離脱症状がある、③乱用(暴食)、④量を減らそうとしたり、止めようとする気持ちがある、⑤果糖の渇望と探求がある、⑥生活への干渉、⑦体に悪いと認識の上で食べ続ける。

結局、娘も私も依存症でした。

肥満は本人の意思ではない

一方で、肥満は本人の意思ではありません。

「生化学的反応」と「ホルモン」で太ります。

「ホルモン」は、体の動きを司る物質で、体内で作られる、例えば心臓を動かしたり、気分を良くしたりする働きのある物質だよと説明しましたが、多分伝ってない。次から、伝わったか確認する時には、自分で説明させてみることにしました。

難しいことは、キャラクターに置き換えて説明するのが良いかも?

次に、難しい説明は省き、体の中にある物質を箇条書きして、説明してみることにしました。。

①インシュリン増加

:エネルギー貯蔵ホルモンで、インシュリンが多ければ多いほど脂肪も増える。

②迷走神経:エネルギーを貯蔵する。

③レプチン低下:空腹を感じる。レプチンが低下していると暴食と怠惰を司る。

この辺から、かなり説明が難しくなり、とゆうか出来なくなり、そうゆうもんだと覚えてもらいました。やはり、難しい事柄の説明は、キャラクターに置き換えが必要なようです。

人間は食べなければ死ぬので、食べると快楽物質ドーパミンが放出され、快楽になるように設定されています。なので、インシュリン、迷走神経、レプチンがきちんと働いていれば、食べ過ぎることはありませんが、上のように、インシュリン増加、レプチンが低下した状態だと出されたドーパミンが除去されず、食べるほどに快楽を感じるため、過剰に食べることになります。

これら一連の動きを、加速させるのは果糖。

太るために、最悪の働きをします。

やせるために必要なこと

インシュリンを増加させるには、3つの主要因があります。

①白い炭水化物、②脂肪肝、③コルチゾール増加

日本人で糖尿病が増加しているのは白米の食べ過ぎとも言われていますが、パンも同じでしょう。

コルチゾールは糖を作り出し、代謝を落とします。

一方、糖分は短時間だけ脳を幸せにします。

娘「別にいいじゃん。チョコレート食べて、幸せなんだから」

その幸せは、短時間しか続きませんが、この幸福感を求めて食べ続け、太ります。

娘「いっぱい、食べればいいじゃん」

「うるせーな」と口から出かけましたが、モンテッソーリの本には、そのような対応は書いてなかったので止めました。

さらに、空腹、報酬(ご褒美としての糖分)、ストレスは、ホルモン機能を台無しにします。つまり、太る方向に作用します。

娘「運動はバキバキにしてるけど、昔は報酬日作ってたよね」

以前、娘が3㎏の減量をした時に報酬日(チートデイ)を作り、その日1日は好きなものを好きなだけ食べてました。今思えば、あっとゆう間に体重も戻って良くなかったかも。

で、この果糖に対抗し働きを最小限にする肥満を防ぐカギが、「食物繊維」と「1日15分の運動」です。

つまり、食べるものを低糖分、高食物繊維に注意し、1日15分の運動をして、おかしくなっているインシュリンやレプチンの乱れ、すなわちホルモン機能不全を整えることで、代謝の良い身体にします。

やみくもに、カロリーだけ減らすのは間違えたダイエットで、インフルエンサーのように整った体型をしたいなら、ホルモンバランスを整えることだと娘に説明しました。

娘「じゃあ、チョコ―レートはたまにだね」

本日も試験に出るとは思えない会話で終了でしたが、娘がダイエットする時に科学的に考えられるようになればと思うことにしました。

【結論】

・おやつで取る果糖は最悪

・難しい事柄の説明は、キャラクター設定が必要

・説明した後に、要約してもらって理解度を確認


参考文献

ロバート・H・ラスティグ著. 果糖中毒

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

皆さまからのサポートは、オンラインサロン設立費にさせて頂きます。