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MICHELIN POWER ROAD TLR インプレッション

昨年にMICHELIN POWER ROADのクリンチャーを使ってみたが、練習からレースまで幅広く使える性能でなかなか印象が良かった。
そこで、今回は同じくPOWER ROADのTLRタイプ(25C)を試してみることにした。

テストは5/4から開始して5月下旬まで、走行時間は26時間ほど。距離にして800km弱。平地、登り、下り、横風、荒れ路面、色んなシチュエーションで練習がてら乗り込んだ。
では早速インプレッション!

■仕様

まずはタイヤの仕様をメーカーサイトの情報より確認してみる。

○サイズと平均重量:
・700×25C/275g
・700×28C/305g
・700×32C/350g
○ケーシング密度:4×120tpi
○指定空気圧:5-8bar
○カラー:ブラック
○特徴:
・AIR PROOFテクノロジーを採用したPOWERシリーズ待望のチューブレスレディタイヤ(シーラント併用)。
・新たなX-Race Compoundを採用して回転効率と堅牢度、グリップを強化したうえで軽量化を実現
・新しいトレッドパターンの採用により安定した高速のコーナーリングが可能

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ちなみに販売価格は1本あたり8,800円(税込)。Amazonでは2本セットで13,000円程度となっている。

■直進性・走行性能 ★★★★☆

トレッド構造は、スリック面に軽く溝が切られている形状。
この形状と適度な硬さのコンパウンドによって、良い感じにスピードに乗ってくれて、スピードの維持もラクに感じる。
トレッド面のコンパウンドが変に柔らかいと、走行音にタイヤと路面が粘りついているような音がでて進まないことが多く、逆に硬すぎると空気圧を下げた場合でも路面の凹凸が伝わってくることがある。
このタイヤはそういった感じはない。4枚重ねのケーシング(120tpi)とコンパウンドのバランスが良いのかもしれない。

■漕ぎだしの軽さ・登り ★★★☆☆

漕ぎだしが軽い!ということは無いが、275gという重量としては漕ぎだしの重さを感じない。タイヤの重量が200g後半ともなると、その数字だけでも身構えてしまうが、TLR特有の転がり抵抗の低さやタイヤの柔軟性の高さからすると、TLRの場合はクリンチャー程には重量を気にする必要は無いのかもしれない。

■ダウンヒル・コーナー ★★★★☆

新潟県で有名な弥彦山でテスト。平均勾配8%、九十九折のコーナーが連続するダウンヒル。最高速度は70kmphともなるが、タイヤがしっかりと路面を捉えてくれて車体が安定するおかげで怖いと思う瞬間は無かった。コーナーでも、速度40kmph以上で車体を倒しながら高速でクリア。
やはり、ケーシングとコンパウンドの絶妙なバランスがこのタイヤの特徴のようだ。

■快適性 ★★★★★

これはTLRの大きな特徴であり、MICHELIN POWER ROADの25Cでも存分にこの性能を体感することができた。
大きなメリットを感じたのはロングライド。170km、6時間のライド後でもいつも感じるような身体全体の疲労感が少ないのには驚いた。

■耐パンク性 ★★★★★

去年クリンチャーモデルをテストした時もどうだったのだが、テスト期間が田植え時期と重なって道路に泥やらそれに含まれた小石やらが散在している区間が多かったが、パンクは一度も無し。
クリンチャーモデルもTLRモデルもパンクには強い。

■まとめ ★★★★☆

直進性能、コーナー、ダウンヒル、総合的に良いタイヤだと思う。
ここぞの決戦に使うかと問われると積極的にイェスとは言えないものの、これ1本で練習からレースまでこなしたい、そんな人にお勧めのタイヤかと思います。

#MICHELIN #ミシュラン #POWERROAD #インプレ

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意識の仕方、ちょっとの工夫、継続、そんな少しずつの積み重ねで、同じ練習内容でも得られる結果は変わってきます。沖縄4位、ニセコ総合優勝、国体ロード7位、乗鞍2位、Mt.Fuji優勝、数々の戦歴を残してこれました。いまは年齢に抗いながら、新たな工夫や意識を加えながら日々努力。一緒に頑張りましょう!!!

40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…

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