11/27 前橋シクロクロス【CM1】 インサイドレポート
全日本選手権までに、実戦は数える程しか出場できない。全日本選手権で勝つためには、練習のみならず、1つ1つのレースで、スキルとフィジカルを向上させていく必要がある。
それを頭で分かっているんだけど、内から湧き上がってくるものがイマイチ弱い。低空飛行の体調と完全にリンクしている。体調不良の原因が分からないので、対策のしようもない。
1人での遠征だったら、今回は出場自体が怪しかったが、イトーチャンに同行させてもらえることになり、力強く背中を押してもらいました。今回の遠征、移動からレースまで本当にお世話になりました。同じく同行のアッキーさんにも元気貰って感謝!
さぁ、今日から上げていきましょう!ということでレースレポートをどうぞ。
■目標
・優勝
■行程
0300 自宅出発(Special Thanks to イトーチャン!)
0550 会場着
0630 試走開始
0830 朝食(小さいパン8つ)
1015 実走でアップ
1115 スタート
1400 会場退場
1640 帰宅
■コンディション
CTL114 TSB+54 BB64
昨日からようやく自宅の自室で寝られる生活に戻った。だけど、夜は寝ているんだか、起きているんだか、ウトウトした状態が続いて寝た気がしない中で起床。お酒を飲んでいないのに、ボディバッテリーが回復していない。
行きの道中でイトーチャンが寝かしてくれたおかげで、身体はちょとラクに。あざす!
■機材
---BIKE---
バイク:Toyo Frame HYBRID CX-D
ホイール:SCOPE R3(TLR)
タイヤ:フロント VITTORIA Terreno MIX 1.4bar
リア VITTORIA Terreno WET 1.4bar
ギア:フロント52-39 リア11-34
チェーンオイル:EXLUB
フロントギアのインナーを、河川敷の高速コースに応じて36Tから39Tに変更。アウターは52Tのまま(苦笑)
タイヤは、昨日書いた通りVITTORIA Terrenoを導入。チェーンルブはexlub一択。どんなに過酷なコンディションでも最後まで滑らかな回転が続く。
---WEAR---
ヘルメット:KASK protone
ジャージ:オンヨネワンピース
インナー:オンヨネ肚力
ソックス:オンヨネ腱力ソックス
グローブ:オンヨネ 指きりグローブ
インソール:田村義肢カスタムインソール
アイウェア:OAKLEY SUTRO (レンズ:プリズムロード) customed by EYECUE
シクロクロスでは衝撃が常に身体に伝わってくるので、体幹で身体を支えることが特に必要となる。なので、体幹をサポートしてくれるオンヨネ肚力は、自分の中ではCXマストアイテム。
■コース
・河川敷とBMXコースを主体とする縦と横の動きが連続するテクニカルコース。
・路面が芝、クレイ、砂利とセクションによって変化。
■今日の課題や狙い
・前半20分でしっかり追い込みきる。
・路面に応じた最速のコーナーリングを考える。
・BMXコースではプッシュ、プルの動作を大きく。
■レース
スタートグリッドは3列目。クリートキャッチに成功して、ラインの開いた右側から上がっていく。
この先は階段~連続コーナーが続いて、抜くのが難しいセクションが続く。階段を登った時点で7番手ぐらいに上がり、その先は予想通りなかなか抜くことができない。
少し追い抜こうとトライしてみたが、大柄な選手からバシバシとボディアタックを受けてあえなく後退。そんなにオラオラしなくても…いやいやレースですからね!みんな一生懸命。
BMXコースは、試走の段階よりもペースが速くて、バイクを押し込むことができない。後輪が浮いてしまってロスしているのを感じる。縦の動きは普段の練習で出来てないので、練習で出来ていないことは本番でも当然できない。大きく遅れることは無いけど、車間が少し開く。
林間区間の担ぎでカクさんを抜いて、前方にはモリ選手のみが見える。
コース後半は、土と砂利の混ざったクネクネセクションでモリ選手を抜いて先頭へ。2番手で2周目に入る。
実は走っている時は、先頭と思っていて、本当の1位の選手の存在に気付いていなかった。それだけ1周目で大きな差が付いてしまっていた。こういった点からもスタート位置は重要だ。
集団の先頭に立ってから、さらに上げていくつもりだったが、階段や林間担ぎ区間後の息の上りが想像以上で、リカバリーが追い付かない。さらに風も強い中で先頭を引いて消耗。後ろにはカクさんが居るのを確認。
3周目に入る手間で交代を即したら、カクさんじゃなく、イトーチャン登場!!その後ろにカクさんが居たけど付き切れ気味だったので、イトーチャンの後ろについて3周目へ。
やはり次の階段でも息が上がってしまい、イトーチャンに離されないようにするだけで精一杯。その直後にイトーチャンが1位の選手に「マテー!」と叫んでいて、ようやく先頭がぶっちぎっている状況を掴めた。
ここから2人のランデブーとなり、コーナーはややこちらが速く一度は前に出たものの、シケイン~BMXコース~林間担ぎで、4~5秒ので差をつけられる。イトーチャンのシケインの処理はかなり速い。
後半のクネクネで少し差を縮めて4周目へ。
4周目は上記セクションでもあまり差が付かず、ほぼツキイチ展開。フィジカルの余裕が無く前に出れなかったが、シクロクロスでは後ろに居るメリットは少ないので、気持ちを強く持って前に出るべきだった。
5周目、林間区間でギャップが出来てしまい、その差を埋められないまま4秒程度の差でラストラップへ。
フィジカル的にかなりしんどくて、弱気の気持ちが出てきちゃって、もうこのままゴールでも良いかなと・・・。
とはいえ、ゴールするまで探求心は持って。前半のクネクネ区間で、コーナーのクリッピングポイント通過後にできるだけ早く加速するようにペダリングを意識したら、これまでよりスピード感をもってクリアできた。
その結果、再びイトーチャンに追い付く。
別れたいのに別れられないカップルのように・・・
だが、シケイン~BMX~林間区間で、やっぱり俺たちダメだね、ってことで別れ話に。林間後には1コーナー分の心の距離が開いた。
もう、2度と会うことのない2人、そう思った。
終盤のクネクネ区間、付き合っていた頃の楽しかった時間を思い出していた2人の距離が、またしても近づいていく。まるで見えない糸で繋がっているかのように・・・
そして、ゴール手間の林間で、2人はひとつになった。
前に見えるフィニッシュラインを確認し、燃え上がる2人。それは川を遡上する鮭のように、激しくカラダを振り合う。
そして2人は、ほぼ同時にフィニッシュした・・・
~おわり~
以上の結果、3位でした。
優勝した選手は、去年からCXを始めたそうで、独学でやってきたと。
このテクニカルコースをたった1年で独学で攻略するって・・・しかも47歳!見た目は30代!!色々羨ましい・・・。
反省点
・自分の強みはフィジカルなのだが、沖縄前から継続している体調不良、そして練習量の低下、どちらかなのか、両方なのか原因は分からないが、とにかく身体が動かない。体調不良はもはやコントロールできないので注力せず、とにかく練習の量、質ともに上げていかないと勝機はない。家庭状況も通常運行にようやく戻ったので、やらないで後悔するより、やって後悔する気持ちでやっていく。
・コーナー処理は、路面状況の変化に応じて速度や倒しこみなど、全体的にはうまくコントロールできた。ただ、砂利等で滑りやすいコーナーで、処理速度をもっと上げないといけない。ライン取りや身体の使い方をもっと工夫できるように普段から意識する。
・シケインは、処理速度を1段階上げる必要あり。降車後すぐに板を飛び越える動きの習得と、動作速度の向上を普段の練習で図る。
・パンプトラックの処理は、全日本では求められる動きではないので、取り組みとしては機械があればという感じで。
課題は山積みだが、全日本でのワンチャンはまだあると信じて、ひたむきに頑張っていきたい。
編集後記
内容の一部に官能的な表現がありましたこと、ここで深くお詫び申し上げます<(_ _)>
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Tazakiの挑戦 ~沖縄、ニセコ、全日本二冠を目指して~
40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…
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