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7/31 第35回 矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック[ヒルクライム]

体重56kgぐらい? CTL132 TSB+23
朝は至福のホットモーヒーからスタート。

矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック 2日目はヒルクライム。ミハラ選手との10秒差を逆転するかを考えてスタートしたが、想定外の事態が起き、最後は予想だにしないタイム差に・・・。

コース

ヒルクライムは、会場から徒歩数分のほど近い箇所からスタートする。応援部隊にもありがたい。

このコースの特徴としては、
・全体的に斜度は緩い
・中盤に長い下りがある
・後半に急坂が次々と現れる

こうしたコースプロフィールに合わた作戦を練ることがタイム短縮に繋がる。

機材

---BIKE---
バイク:YONEX CARBONEX HR
ホイール:フロント EDGE45rim 、 リア GOKISO38mm 
タイヤ:フロント corsaspeed 23c 8bar 、 リア POWER TT 23c 8bar
ギア:フロント52-36 、 リア11-30
プーリー:REDEAビッグプーリーC35
チェーンルブ:EXLUB
車体重量:6.9kg

ホイールは、荷重の大きい後輪に究極の回転体GOKISO、荷重の小さい前輪に軽量なEDGEをチョイス。
鳥海山は比較的勾配が緩いが、勝負の終盤には急坂が何度も登場するので、回してクリアできるようにリアに30Tを搭載。

---WEAR---
ヘルメット:KASK valegro
インソール:田村義肢カスタムインソール
アイウェア:OAKLEY sutro tuning by eyecue

---補給---
ボトル1本 2/3充填 マルトデキストリン60g+フルクトース30g
いわゆるトランスポーター法によるエネルギー補給。ゴール付近でしっかり効くようにスタートから40分間で飲み切った。

レース

腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けてから3ヶ月半。再びレースの舞台に戻ってくることが出来た。
左脚の神経へのダメージから、左脚の筋力が完全には戻っておらず、チャンピオンクラスへのエントリーはちょっと無謀のようにも思えたが、親子賞を狙うにはハイペースの集団の喰らい付くことで勝利を引き寄せられるので、ここは少し背伸びをした。

だが、昨日のTTを終えて、うっかり矢島カップを狙える位置につけてしまい、必然的に10秒差のミハラ選手と1秒差のハセガワ選手、後続19秒差のサトウ選手を強く意識するレースとなった。
ミハラ選手は、先日の五頭合宿で一緒に走ったので、ある程度脚質は分かっていたが、ハセガワ選手とサトウ選手は分からず。

ミハラ選手から10秒をもぎ取るには、ゴール前勝負ではダメで、もっと手前2~3キロを掛けて差を開けなければならない。自分の今の実力では、対等にやり合っては勝ち目は厳しいので、勝負の前に脚を使ってもらう必要があった。もしハセガワ選手やサトウ選手がアタックを仕掛ければ、ミハラ選手は追わざるを得ないので、その辺の展開をしっかり見極めてレースを進めることに。
いずれにしても、終盤まで先頭集団に残ることだけを考えてスタート。

序盤からミハラ選手がペースを上げていく。ちょっと想定外の展開。登りに入ってからミハラ選手が1人飛び出す形になる。あ、STRAVA イイネ!のメンバーが4人。まさかチーム戦を仕掛けてくるのか?
ハセガワ選手がチェックに入り、すかさず自分も大きな差になる前にブリッジしてチェック。
この後は、基本的にミハラ選手とハセガワ選手が引いていく展開。チームとしての動きは無いようだった。ミハラ選手はバーチャルリーダーなので、基本引く必要が無いが、ゴール後に聞いたら、自分とハセガワ選手を休めさせないためにペースを上げて走ったとの事だった。

レース中に集中したことは、昨日と同様に脱力と呼吸。
さらに、走り方として、勾配が緩い箇所から急坂に変化する場所では、気持ち加速してから坂に突入するようにした。そして急坂を登りながら集団の後方につく。そんな走りによって少しでも消耗を抑えるようにした。

中盤の下りを経て、後半戦に突入。給水を受け取って、全てを鼠経部両サイドの冷却に使用。深部体温を少しでも下げるように。この時点で集団は5人。以前としてミハラ選手、ハセガワ選手が元気。サイトウ選手と佐藤選手はちょっと分からない。スキー場を過ぎてから少し下る。この先から勾配が急になってくる。

前回3年前のレースでは、自分がここでアタック。5分300wを維持して集団は小さくなったものの抜け出すことはできず。その後にカセ選手のアタックで憤死した苦い思い出が蘇る。
今回は、自分からは攻めることは出来ないので、チェックに集中するが特に動きは無かった。ただ、想定外の事態が起き、なんとバーチャルリーダーのミハラ選手がパンクで離脱。それによって、ハセガワ選手がバーチャルリーダーとなり、その差は1秒。

ここで作戦変更。ゴール前2~3kmでもし生き残っていればここでアタックしようと決めていたが、差が1秒となったのでゴール前勝負で十分に逆転できる。(ハセガワ選手がピュアクライマーなら)
いまのコンディションや、前回の憤死事案もあって、リスクをとることに少し臆病になっていた。そうしてゴール前勝負に変更することにした。
ラスト2~3kmの急坂でハセガワ選手が何度かペースアップしたがしっかりチェック。サトウ選手やサイトウ選手も付いてきているが、やや車間が開く場面が増えてきたところをみると、脚は削られてきているようだった。

斜度の緩い善神沼横を通過し、最後の急坂に突入しラスト500m。シッティングで350~400wぐらいで掛けていく。ハセガワ選手はしっかりついてくる。ここからダンシングでゴールまで30秒間、平均550wで最後の力を絞り出す。
後ろの気配が少し遠くなるのを感じたがゴールは目前。ガッツポーズする余裕は一切なく最後まで踏み倒してゴール!

2ndステージ、獲ったぞーーー!!

そして後ろを振りむくと10m程度の差、すぐにハセガワ選手がゴール!これは微妙過ぎる差。。

ゴール後、ハセガワ選手とサトウ選手と下山開始まで喋ってたが、ハセガワ選手はなんとアクアタマでP1を走っていたとのこと。ツールド沖縄では自分と一緒に140km走っていたそうな。めっちゃロードレーサーやん・・・。
ピュアクライマーという前提条件が完全に間違っていた。

そして、矢島カップの結果は・・・0.25秒差で2位!! 矢島カップでこんな僅差ってある?

最後まで踏み倒して、最後はハンドルまで投げたというハセガワ選手、途中の展開も含めて本日最強でした。
ミハラ選手がもしパンクしてなかったら。それは神のみぞ知る(^-^;

そんなハラハラドキドキな総合争いがあった訳だが、北のクラシック、Mt.鳥海バイシクルクラシックのチャンピオンクラスを再び制することが出来た。

強いレース、強い走りは全く出来なかったし、若手選手の胸を借りたレースだった。もっと積極的なレースが出来たんじゃないかと頭をよぎるも、恐らく今はこの走りが実力なんだろうとも思う。

だが、来年の矢島カップまでにはしっかりと身体を戻して、自らのアタックでみたび頂点を獲って矢島カップを持ち帰るぞ!!

親子賞も優勝することができた。これで父親の威厳も少し保てたな(笑)

最後に

流行り病が再び感染拡大という大変な状況下において、大会の開催は並々ならぬご苦労があったと思います。大会開催にご尽力された矢島の皆様、全ての関係者の皆様に感謝致します。例年同様、ホスピタリティの高い大会でした。
また来年も参加しますので、どうぞよろしくお願いします。


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#矢島カップ #Mt鳥海バイシクルクラシック #レースレポート

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意識の仕方、ちょっとの工夫、継続、そんな少しずつの積み重ねで、同じ練習内容でも得られる結果は変わってきます。沖縄4位、ニセコ総合優勝、国体ロード7位、乗鞍2位、Mt.Fuji優勝、数々の戦歴を残してこれました。いまは年齢に抗いながら、新たな工夫や意識を加えながら日々努力。一緒に頑張りましょう!!!

40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…

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