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スタジオの何も無い背景で撮る!写真ならではの面白さ。

8L4A2212高野、片山1800★

写真において、人物写真を白やグレー背景で撮ることはごくごく普通のことだ。絵画において背景を描かないことは、未完成というサインかもしれない。風景以外、デッサンに背景はたいていない。古典絵画では背景がない絵はあるのだろうか。肖像画ならありそうだ。ぼかした背景として。
浮世絵の首絵は写真のようなシンプルな何もない背景描写が多い。というか、浮世絵が先だろう。
実は、背景のない写真は、写真が生まれたときからある。大判のフィルムを使うので人物写真を撮ればボケるのが基本だからだ。あるものもボケて消えてしまう。今と違ってパンフォーカスに撮ることのほうが難しかったろう。
初めてスタジオで写真を撮った時は感動した。写真の重要な要素である、時間と空間が、背景と時間が消えてしまう。目の前にあるのは、存在する主題だけだ。主題をライティングする。
それはいままで経験したことのない、写真世界だ。
スタジオが特別なわけじゃない。家の白壁だけをバックにすれば、同じように、場所が消える。屋外に白い背景をセットすれば、スタジオと同じだ。
時間が消えるというのは不正確だろう。
服装、ヘアスタイルに、時代は表現されている。ヌードだったらどうだろう。時代も場所も消えてしまう。写真はそれでも成立する。

この写真、屋外で撮ると、作り物であることが明確になる。銃を持って外にたつ。映画のシーンをまねている。それは横浜桜木町。なんて陳腐なシチュエーションを考えなければ。
背景がなくなると、その嘘がなくなり、ある時、ある場所、に
この二人が存在として生まれる。それは自然でも、不自然でもない。
スタジオ写真は、この嘘がまかりとおるから面白い。

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