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写真集”あの日の彼 あの日の彼女 1968-1975” 3月25日pm4時59分まで、誰でも¥0でダウンロードできます。

CRP あの日の彼 あの日の彼女 1967-1975 

これらの写真は、横木が日大芸術学部写真学科に入学した1967年18歳から篠山紀信氏のアシスタント経てフリーになった1975年26歳までの個人的な写真です。時代は世界中でスチューデントパワーが吹き荒れ、神田カルチェラタン、10.21新宿騒乱、東大安田講堂などが写っています。

最初のページから海外のような写真が続きましが、横田基地のある福生での撮影です。僕が生まれ育った千葉県市川市の風景、房総、湘南、神奈川、静岡、軽井沢、新宿、江古田、原宿、青山、銀座など当時僕が動き回った場所が多く撮影されています。これらの写真は目的はなく、僕が身の回りから惹かれたもの、そして友人たちを撮っています。

僕は何も見ていなかった。だからこれは僕の見た、あの日の記録なんかじゃない。これは僕が吸った空気、あの日の一日、若く生きた気分の記録。あの頃がよかったなんて、懐かしんでいるんじゃない。誰にでも一度はある若い時代、世界と遭遇して、感じ、掠めとった寓話。昭和42年の春の一日から始まった18歳、そして26歳まで、僕は夢中になってシャッターを切った。

後半、オリジナル写真集とでは小説家の角田光代さんに、短い小説「あの日の彼 あの日の彼女」を書いてもらっています。

モノクロ 349p 写真323点
若かりし横木は単に昭和の日本をドキュメントしたのではありません。アメリカ文化の影響を受けた若者が、"カッコいい"と感じるシーンを内側から撮影しているのです。当時の日本写真は、社会のアウトサイダーの写真家が時代をえぐり出すようなドキュメントが中心でした。横木の写真は社会のインサイダーだった若者による時代のインサイダーの写真なのです。それゆえ、多くの人が共通の夢を描けた60年‾70年代日本の気分と雰囲気が色濃く映しこまれています。横木がまだプロデビュー前であり、自分の感覚に忠実でピュアーな視点を持っていたからこそ、これらの奇跡のような素晴らしい写真が撮影できたのでしょう。

写真にしみ込んだ時代の匂いは、価値観が多様化し生き方に思い悩む現代人に懐かしい気持ちを呼び起こさせます。そして時代の価値観が多様化した21世紀のいま、私たちは皆が共通の夢を持てた時代のイメージに対して強烈に魅了されます。30年以上前のイメージはいま見ても古さを感じません。若者にとって、"カッコいい"ことは時代を超越するのです。戦後生まれの人は誰でも、自分の過去とコミュニケーションできる1枚の写真イメージ を横木の写真集の中から発見できるでしょう。特に団塊世代にとって、カッコよさを追求していたころの青春グラフィティーそのものです。写真がきっかけで見る人それぞれの青春ストーリーが蘇ることでしょう。

BLITZ INTERNATIONALギャラリスト 福川芳郎

オリジナル写真集 中古 アスコム

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