DRAGON FRUITS ←熱を食む裸の果実~
木漏れ日が落ちる閑散とした大通りを、いっそう早足になって斜め横断をする。アスファルト舗装の表面は、熱で黒々と溶け出している。一瞬背後に人の気配を感じた。視線の端に白っぽいものを感じた。シャッターの連写する音がかすかに響いたような気がした。背中をひんやりとさせる。
1999年サイゴンの話。出版は20年前、タイトルは今思うと、「ドラゴンフルーツ」がよかったかな。当然カメラマンの話。
読み直してみたら、けっこう面白かった。
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