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CRP TOKYO写真集 赤坂界隈 2020年7月 + 撮影会

7月第3土曜日 その日は暑かった 月一回の撮影会+写真集
40回、40冊を超えている。ひとり30ページ、合計全276ページのアンソロジー写真種です。誰でも知っているような赤坂でも、ディティールは誰も知らない赤坂界隈です。
表紙撮影は、片山 瞳

10月5日まで¥250 以降¥500になります。
COVER PHOTO  HITOMI KATAYAMA  
9PHOTOGRAPHERS   TERUYO FUKUMOTO  AKIKO KURATA    
HITOMI KATAYAMA  KENICHIRO OTA  TERUMASA ARIMA 
YUICHI OIDE  YUTA HIRAKUBO  YOSHINORI KAMEI  ALAO YOKOGI

横木安良夫  赤坂界隈
1970年、日芸4年のとき、同級生の演劇学科のガールフレンドが赤坂にあるTBSでバイトを始めた。僕はいくつか就職を試みたが、全て落ちた。もっとも就職したかったわけじゃなく、アシスタントになろうと思っていた。 ガールフレンドは茅ヶ崎に住んでいた。3年生になった時、僕は中古のカローラスプリンターを手に入れた。どこに行くにもクルマだった。 毎週土曜日の夕方になると、一ツ木通りにあったTBSにガールフレンドを迎えにいった。TOPSというギンガムチェックのテーブルクロスがかかったカレー屋があった。すぐ近くにはアマンドがあった。帰りは第三京浜から横浜新道、藤沢バイパスを走り抜けた。 彼女の家では父親と同じ部屋で寝た。 1971年3月の僕の22歳の誕生日のあと、ガールフレンド中心の生活を変えるため、当分会うのをやめようと宣言した。 5月のよく晴れた日曜日だった。僕は突然彼女に会いたくなってしまった。 まだ仕事も何も決まっていなかった。彼女の家に電話をする。母親が弟とその彼女と海行ったという。 ぼくは、サプライズのつもりで、茅ヶ崎に向かった。パシフィックホテルの前には駐車場広々とした駐車場があった。その海岸に行くときはいつもそこに止めた。 横断歩道を渡り海岸にでると、弟のガールフレンドと遭遇した。 驚いた顔をした彼女が振り返った。視線の先に、僕のガールフレンドがいた。 彼女の弟と、もうひとり男がいた。 彼女は僕を見つけて全力で走ってきた。 「何しに来たの?」彼女が詰問する。 2年間付き合っていて、一度も喧嘩したことがなかった。詰問する彼女の表情に驚いた。 話をしようという。駐車場に止めたクルマの中で話をした。 「別れよう」と言われた。 一年後、彼女はその男と結婚をした。そして数年後離婚した。 赤坂界隈を歩くとそんなことを思い出してしまう。

次号は、CRP撮影会写真集9月末発売 、秋川渓谷界隈です。

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9月の撮影会は、18日㈯ 江の島界隈です。10時半江の島集合。


9月5日 ぶらぶらRambler 2021夏 申し込み締切り データ締め切り 
9月18日 申し込み ↓


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