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未プレイ・初心者向けShadowverse講座 3 対戦光景3/進化のルールの例外

前回は進化の特徴、画面表示物について話しました。今回は後半4ターン目で止まっていたゲームを再開します。

〇先攻5ターン目(検討)

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アリサ「うーん、どうしようかな?」
先攻5ターン目になりアリサも進化が使えるようになりました。引いてきたカードは《クイーンセイバー・シンシア》。6コストのカードなので最大PP5の現状、このターンで使えるカードではありません。

ここで場を見てみましょう。

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自分の場には攻撃力1体力1の《フェアリー》が3体、相手の場には進化していない攻撃力2体力1の《ドラゴンナイト・アイラ》と進化した攻撃力4体力3の《ドラゴンナイト・アイラ》。《ドラゴンナイト・アイラ》は破壊されると最大PPが1増える効果があります。

自分のリーダー体力は20、相手リーダーの体力は16。こちらが多く削っていますが、場にいるフォロワーの攻撃力合計はこちらが3、相手は6です。相手の方がより攻撃力が高いのでこのままではリーダー体力で逆転するかもしれません。

ここで明らかにまずそうな行動を考えてみましょう。

〇手札も使わない
論外ですね。手札は十分あるので「ここで使ってしまうとこの後が持たない」ということはありません。手札を使って状況を打開しましょう。

〇自分のフォロワーを相手リーダーにも相手フォロワーにも攻撃させない
これも論外でしょう。相手リーダーの体力を0にしないといけないのに、ここで突然攻撃の手を緩める理由はありません。攻撃力でも相手の方が高いので、相手フォロワーを破壊して相手の総攻撃力を下げたいところです。

〇自分のフォロワーをすべて相手リーダーへ攻撃させる
《ドラゴンナイト・アイラ》は破壊されてもお得なフォロワーとなってますが、上に書いた通り相手フォロワーの攻撃力が気になるので、無視しておくわけにはいきません。


これらまずい行動以外の手を打つとすると、「何かしらの手札を使い、有利な状況を作る」「《ドラゴンナイト・アイラ》のお得な効果は気になるが、攻撃力がやばいので始末する」の2つを狙った行動がよさそうです。

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まず手札、5コスト以下のカードは《火焔の軍神・ヤヴンハール》《フェアリー》《森荒らしへの報い》の3種類5枚。ダブりが多いですね。このうちまだ使っていないカードは《火焔の軍神・ヤヴンハール》のみです。

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このカードは「自分のターン中、自分の他のフォロワーが進化した時、進化する」という能力を持ちます。このフォロワーを進化させるのではなく、場に出した後で自分のフォロワーが進化すると、《火焔の軍神・ヤヴンハール》も勝手に進化するということです。

ちょっと不思議ですね。「進化は1ターンに1度のはずなのに進化が発生するのはおかしいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかしこの進化は進化のルールの例外の1つで、効果による進化なら1ターンに何度でも発生させることはできるようになっています(通称「自動進化」)。「1ターンに1度」はフォロワーを選んで進化させる場合だけのルールとなっています。

〇先攻5ターン目(行動決定)

アリサ「えっと、森荒らしで体力を減らして、ヤヴンハールを出してフェアリーを進化かな。」

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解説している間にアリサは行動を決めたようです。《森荒らしへの報い》を使って進化した《ドラゴンナイト・アイラ》の体力を3から1へ。便乗進化してくれる《火焔の軍神・ヤヴンハール》を出し、場にいる《フェアリー》に進化を使うようです。

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《フェアリー》は攻撃力・体力が2ずつ増えましたが、《火焔の軍神・ヤヴンハール》は攻撃力・体力は上がりませんでした。これは便利な能力を持っているので《フェアリー》のように能力値が上がると、ゲームとしてバランスが悪いから能力値が上がらないように設定されたと思われます。

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しかし《火焔の軍神・ヤヴンハール》には進化した場合のみ使える能力があります。「交戦時 交戦する相手フォロワーに2ダメージ」です。交戦時とは相手フォロワーとの戦闘に入った際、ダメージを与えあう状態に入る前に発動する効果です。自分のターン・相手のターン関わらず発動しますが、相手リーダーへ攻撃を仕掛けた際には発動しません。

進化した《フェアリー》は進化前《ドラゴンナイト・アイラ》を攻撃して体力を1残した状態で破壊、進化した《火焔の軍神・ヤヴンハール》が進化した《ドラゴンナイト・アイラ》に攻撃を仕掛けます。このとき《ドラゴンナイト・アイラ》は攻撃力が4もあるため、体力が2しかない《火焔の軍神・ヤヴンハール》は破壊され、同時に攻撃力3の《火焔の軍神・ヤヴンハール》で体力1の《ドラゴンナイト・アイラ》が破壊されるはずなのですが……

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実行すると、交戦時の効果でダメージを与えあう前に《ドラゴンナイト・アイラ》は2ダメージを受けて一方的に破壊されてしまいました。戦闘ダメージの発生よりも先に交戦時の効果が起きる故の結果となりました。

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後は残った進化していない《フェアリー》2体の攻撃で体力を減らしてターン終了です。

今のターンはこのように動きましたが、こんな動き方もあります。

《森荒らしへの報い》と《火焔の軍神・ヤヴンハール》を使い、《フェアリー》を進化、《火焔の軍神・ヤヴンハール》で1体交戦時効果で一方的に破壊所までは同じ、進化していない《フェアリー》と相打ちで1体倒し、進化した《フェアリー》でリーダーを攻撃。3体のフォロワーが残る形でターン終了。

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この手だとフォロワーは1体減るものの、進化した《フェアリー》の体力が多く残り倒されにくくなるうえ、2ダメージ多くリーダーの体力を奪うことができます。

〇後攻5ターン目

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ローウェンはPPが7になり、右上の数字が消えて「覚醒」という表示が出ました。ローウェンが操る竜に関するカードを使う「ドラゴン」というクラスはPPが7を超えると、覚醒という状態になります。決してローウェンが今まで今まで寝ぼけていて今目覚めたわけではありません。

ドラゴンのカードにはこの状態になっていると強くなるカードもあります。たとえば2ターン目に出してきた《ドラゴンライダー》も覚醒状態になれば攻撃力が2上がった状態になります。

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出したのは《ドレッドドラゴン》。本来7コストのカードでしたが、《ドラゴンナイト・アイラ》が2体破壊されてPP最大値が2増えたおかげで5ターン目に出すことができるようになりました。《ドレッドドラゴン》は攻撃力4、体力4、ファンファーレで相手フォロワー1体に4ダメージを与える効果を持ちます。

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先制攻撃の4ダメージにより、便利な交戦時効果を持つ《火焔の軍神・ヤヴンハール》を破壊し、進化で進化した《フェアリー》を破壊。進化を絡めて1体のフォロワーで2体のフォロワーを倒しました。すべてのフォロワーを片づけて劣勢の挽回とはいかなかったものの、十分な反撃であることは確かでしょう。

〇先攻6ターン目

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5ターン目同様、自分の場に《フェアリー》しか残らない状態になりました。引いたカードは《フェアリーサークル》です。

まだ《火焔の軍神・ヤヴンハール》は1枚あるので、「《フェアリー》を《ドレッドドラゴン》にぶつけて体力2にして《火焔の軍神・ヤヴンハール》の効果発動のために手札から《フェアリー》を出してか、場の《フェアリー》に進化を使い、進化した《火焔の軍神・ヤヴンハール》で処理」という行動が考えられますが、中途半端にPPが余る上に、余ったPPですることが《フェアリー》を並べるぐらい。ちょっと寂しいですね。

ここは6PPになり使えるようになった《クイーンセイバー・シンシア》に注目しましょう。攻撃力5体力7に加え、このような効果を持ちます。

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これだけ見ても何がなんだかさっぱりだと思われるので、簡潔にまとめます。

1.《クイーンセイバー・シンシア》が場にいる状態で自分の別のフォロワーが進化すると、《クイーンセイバー・シンシア》が進化している・していないにかかわらず《フェアリーウィスプ》2体が場に出る。

2.《クイーンセイバー・シンシア》のファンファーレで場にいるエルフクラスのフォロワーに「EPを消費せずに進化できる」効果を付与する。

3.《クイーンセイバー・シンシア》が進化すると、《フェアリー》が2体場に出る。

1と3については「場にいる状態で自分のフォロワーが進化するとおまけのフォロワーが出る」と解釈すればいいです。《フェアリーウィスプ》は攻撃力1体力1のフォロワーで、攻撃力・体力だけなら《フェアリー》と同じです。

また、進化後の枠に書いてある「進化時 フェアリーを2体出す」の進化時とは進化した直後に起きる効果です。この場合は場に《フェアリー》が2体出てくるというそのままの効果です。

2の「EPを消費せずに進化できる」効果は進化のルール、「EPがないと進化できない」を無視して進化をすることができます。ただし「進化は1ターンに1回」のルールは無視できず、同じターンに《クイーンセイバー・シンシア》と「EPを消費せずに進化できる」の効果を与えたフォロワーの進化ということはできません。

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補足として、この効果の条件になっている「エルフクラス」はアリサが使っているデッキの中心になっているカード群で、森の住人たちが属しているクラスです。ここまでに出てきた《火焔の軍神・ヤヴンハール》はエルフのカードではなく、どのクラスでも使えるニュートラルというクラスのカードです。

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ここまでの説明をさらにまとめてしまえば「《クイーンセイバー・シンシア》を場に出すと、エルフフォロワー1体は無料で進化できるし、進化が発生すると増援が出る強力なフォロワー」といったところでしょうか。幸い場に出ている《フェアリー》はエルフクラスのフォロワーで、EPを使わずに進化の効果を与えられるので《クイーンセイバー・シンシア》を出すにはいいタイミングでしょう。

《クイーンセイバー・シンシア》のファンファーレを《フェアリー》に付与、進化して《フェアリーウィスプ》が場に2体出た後、《ドレッドドラゴン》を攻撃します。進化した《フェアリー》(攻撃力3体力3)と《ドレッドドラゴン》(攻撃力6体力3)は相打ちとなり、共に破壊され場からいなくなりました。

進化したフォロワーが残らなかったのは残念ですが、再びフォロワーを4体出した状態でターンを終えることができました。

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対戦は次の回で終わりになります。補足説明も含めると後2回分の記事になりそうです。

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