見出し画像

未プレイ・初心者向けShadowverse講座 5 感想戦/勝敗を分けたもの

1.勝ちました

〇感想戦

アリサ「うーん、うまいことカード使えて勝てちゃった。このデッキで他のキャラとも対戦してみよっと。」

この記事の初心者役のアリサは他のキャラとの対戦を始めたようですが、この記事を読んでいる皆さんはこの対戦でなぜアリサが勝ってローウェンが負けたのかについて考えてみましょう。ボヤキが有名な野球監督も「負けに不思議の負けなし。勝ちに不思議の勝ちあり。」という名言がありますし、ジャンケンが強いあのサッカー選手も「何で負けたか、明日まで考えといてください。そしたら何かが見えてくるはずです。」という有名な発言がありますからね。

とりあえず思いつきそうな点はこのあたりでしょうか。

1.アリサが終始フォロワーの数で勝っていた。(数の優位)
2.ローウェンがアリサのフォロワーを処理しきれず、アリサのフォロワーからのダメージを許していた。(処理が間に合わない)
3.アリサは進化を6回も使えたのに、ローウェンは3回しか使えなかった。(進化回数の差)
4.ローウェンが寝ぼけていてドラゴンクラスのカードでPP最大値を増やせるのに、なかなか増やせなかった。(PP最大値増加戦略の失敗)

1.数の優位

2.展開数

※決着のついている9ターン目は割愛

先攻1ターン目に《フェアリーサークル》、2ターン目に《フェアリー》2体の展開と、先に行動できる優位性をしっかり生かしてどんどんとフォロワーを繰り出せていけました。

一方ローウェンは後攻2ターン目に出した《ドラゴンライダー》を3ターン目先攻でアリサが使った《森荒らしへの報い》で破壊され、出鼻をくじかれる展開となってしまいました。ローウェンのフォロワーが初めて攻撃できるようになったのは後攻4ターン目で、展開に出遅れている間にアリサは攻撃力1体力1のフォロワーの群れでローウェンを攻め始めていました。

ゲーム後半からは4体以上フォロワーが並び続ける状況が続き、勝ち濃厚になった終盤は練習のためにわざとフォロワーを減らして《マグナボタニスト》を使うなど展開力の差は歴然でした。

2.処理が間に合わない

2は1の逆側の視点との言える要素です。仮に大量展開されてもさばけるのなら問題はありません。ローウェンには《ブレイジングブレス》《ドレッドドラゴン》など使うだけでダメージを与えるタイプのカードがあったのですが、それで間に合わないほどの《フェアリー》などの低コストフォロワーの展開が続いたのも原因だと言えます。《ブレイジングブレス》は1コストで2ダメージを放てる便利スペルでしたが、序盤に使わなかったあたりその時点では引けなかったようです。

シャドウバースに存在するカードには単体ダメージを与えるものだけではなく、全体ダメージを与えられるものもあります。アリサが出したフォロワーの体力は低めなものが多かったので、もし相手全体に1~2ダメージ与えられるカードを使えれば1枚で数の差をひっくり返すことができたかもしれません。

3.進化回数の差

3.進化回数

フォロワーの攻撃力・体力の強化、進化時効果の活用、即時行動などが行える進化の活用回数にも大きな差がありました。最後の《雷鳴の軍神・フニカル》のダメージを見ればわかる通り、アリサは6回も進化ができましたが、ローウェンは自動進化やEPを使わずに進化の活用はなく、半分の3回しか使えませんでした。

これには事情があり、今回戦ったローウェンのデッキはシャドウバースがリリースされた2016年のカードで構成されたデッキで、アリサが使った2018年から2019年のカードに対してパワー不足なところがあるというのもあります。いわゆる「質で負けている」というやつです。

「じゃあ初心者プレイとはいえなんでそんな低パワーカードが多い雑魚デッキとの対戦光景を出したんだ」と言われそうですが、相手の出てくるカードの説明でなるべく簡潔なタイプのカードを出した方が説明しやすいというのがあります。アリサの使った《クイーンセイバー・シンシア》なんてかなり複雑でしたよね。説明に適したカードが多いデッキというのが、簡素な性能のカードが多い昔のデッキということで「雑魚デッキ」との対戦ということとなりました。

これを言うと「アリサの側も簡素な能力のカードのデッキで戦えばいいじゃないか」という反論が出ますが、これについては最近始めた初心者という設定の場合、最新のカードを使わないとかえって不自然になるという理由があります。今回話し始めるとこれだけでも記事1回分使える話になってしまうのでまた別の機会にします。

4.PP最大値増加戦略の失敗

ふざけた表現の4ですが、PP最大値の増え方が悪かったというのは事実です。アリサが「《ドラゴンナイト・アイラ》のラストワードのPP最大値+1が嫌だから」とギリギリまで相手にしない行動をとったがために、ドラゴンクラスのカード特有の「ターン開始時に依存しないでPP最大値を増やせる効果」の発動が遅れてしまい、一方的に高コストカードを使えるという展開になりませんでした。

4.理想ムーブ

もし、ローウェンが都合のいい手札で進められて2ターン目に《ドラゴンライダー》ではなく《竜の託宣》を使えた場合、3ターン目に4PP使えて《ドラゴンナイト・アイラ》を出しながら《ブレイジングブレス》で《フェアリー》を1体倒せてたかもしれません。ローウェンは後攻だったので4ターン目(5PP使用可能)に進化が使用可能になって2コストフォロワーと一緒に《スカイドラゴン・エチカ》を使ってPP最大値を1増やして5ターン目は7PPに。先攻のアリサは進化が使えるようになっているので、進化して残っているであろうフォロワーに《ドラゴンナイト・アイラ》を破壊させれば、6ターン目開始時には9PP使えるようになっています。大量展開に勝てるかどうかとは疑問ですが、PP最大値が増えれば取れる選択肢が増えることは間違いありません。

「実際の対戦結果でも5ターン目に7PPじゃないか」という反論が飛びそうですが、《ドラゴンナイト・アイラ》と違ってこの理想パターンではフォロワーを破壊せずに能動的にPPを増やせ、《スカイドラゴン・エチカ》はPP最大値を増やしながらそのまま他のフォロワーを倒せるという利点があります。

5.PPブースト

また今回の対戦では初心者のアリサが心配になって倒したからPP最大値が増えたのであって、うまいプレイヤーに「自分で処理に走らず、さらに強い場を作りローウェンがこちらのフォロワーの処理も兼ねて《ドラゴンナイト・アイラ》の破壊に走る間に、自分はリーダーへのダメージを稼いでしまおう」という強気な手を取られると、ますますPP最大値の増加が遅くなります。この辺は「ラストワードは破壊してようやく効果を得る」という即効性の低さがあだになっているところも原因の一つと言えます。

6.考察

以上からもしローウェンが勝つ展開があったとしたら、「アリサが《フェアリー》の大量展開ができず、《雷鳴の軍神・フニカル》《火焔の軍神・ヤヴンハール》《クイーンセイバー・シンシア》のような強カードを引けず、PP最大値を順調に増やして、《神龍》のような能力値の高いフォロワーを積極的に繰り出して処理に困らせる」という展開だったら勝っていたのかもしれません。ハードルが高いですね。

次回はアリサが使ったデッキや説明しきれていなかった要素について書いていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?