未プレイ・初心者向けShadowverse講座 12 デッキ作成/デッキの準備はデッキたかい?
〇初心者アリサと上級者ロザリアの会話
ロザリア「……という感じでクラスが違えばできることも違うのよ。」
アリサ「うーん、実際に触ってみないとよくわからないのもあったけど、ある程度分かったかな?」
ロザリア「話が長くなっちゃったけど、持ってるカードで適当にデッキ作ってみるわね。」
アリサ「どのデッキを作るの?」
ロザリア「うーん、最初に引いたカードで作れそうなデッキは……」
ロザリア「こんな感じね。1ターン目から相手リーダーを攻撃し続けて、最後は《二刀流》で場にいるフォロワーを強化して勝つ感じね。使い方を見せるし、練習できるモードがあるからそこで試してみるといいわ。」
アリサ「これだけしかカードないのにある程度強そうなデッキが作れるんだね。」
ロザリア「ゲームの決着をつけられるカードがあったからね」
〇分解
前回はクラスの特徴について語りました。今回はデッキ作成について話していきます。
デッキの作成は「カード」→「デッキ作成」から行えます。が、その前にタブったカードの処理から行います。
Shadowverseで1つのデッキに入れられるのは3枚までです。デッキを2つ作ってどちらのデッキにも同じカードを3枚入れても3×2で6枚必要ということはありません。なので同一カードを4枚以上持つ意味はありません。
「カード一覧/生成」→「一括カード分解」→「余剰カード分解」で3枚以上あるカードすべてを自動でレッドエーテルというものに変えてくれる処理をします。レッドエーテルはカード獲得の別手段となるアイテムです。
ただし画像に書かれているように好きなカードにつけられる「お気に入り」登録されたカード、ゲーム開始時にもらえる初期デッキカード群のベーシックカード、キャンペーンでもらえる絵違いカードのプライズカード、見た目がきれいなプレミアムカードは分解されません。
この方法で分解されない理由として、1つ目のお気に入りカードは間違って一括分解させないために、2つ目・3つ目のベーシックカード・プライズカードはもらえる手段がないため分解できない、4つめのプレミアムカードはパックからしか引けないので勝手に分解するのはまずいからということでしょう。
〇デッキ作成
レッドエーテルに変えたところでデッキを作成してみましょう。デッキ欄の新規作成を押します。
新規作成を選びたいのですが、始めたばかりの人はコピーからデフォルトデッキをコピーして、少し改変するところから始めた方がいいでしょう。今回はロイヤルのデフォルトデッキを改変したものを作ります。コピーを押して中央上の欄を押します。
画像を見て気が付いたのですが、すべてデッキ名が「デフォルトデッキ」表記なので、どれがどのクラスなのかこの画面ではわかりづらいですね。「リーダー画像でどのクラスなのか対応しておいてくれ」ということなのでしょうか(字幕でクラス名をつけておきました)。
「スリーブとリーダースキンもコピーする」はデッキ作成で直接関係はないので割愛します。
〇デッキ作成画面
何やらいろいろ出てきました。少しずつ解説していきます。
上の行はデッキ内に入っているカード、下の行は保有しているカード、つまりデッキに入っていないカードの一覧です。カード枠の右上の数だけデッキに入っている・カードを持っているということになります。画像に映っているものの一部を挙げれば、デッキには《クイックブレーダー》が3枚入っていて、自分の保有している《両雄激突》(下中央2枚)は通常版35枚+プレミアムカード6枚で計41枚持っています。
下の行のカードを上にスワイプ・ドラッグする度デッキに1枚入れられ、上の行のカードを下にスワイプ・ドラッグする度デッキから1枚外せます。とっても直感的でわかりやすいですね。ちなみに上の行のカードを上にスワイプ・ドラッグする度デッキに1枚入れられるのですが、それほど知られていなかったりします。
中央上の欄にはデッキ名、クラス、フォーマット、現デッキ枚数/規定枚数、カード種類内訳、カードコスト内訳、保存ボタンが並んでいます。
デッキ名とクラスはそのままなので省略、クラスの隣のアイコンはフォーマットのマーク。画像のものはローテーションフォーマットのアイコンです。
現デッキ枚数/規定枚数は、今デッキにあるカード総数と規定枚数の表示です。デッキ枚数は40枚なので右の数字は40で固定、左の数字はデッキにカードを入れれば増え、カードを抜けば減ります。ただし50枚までしか入れることはできません。「とりあえず入れたいカードを全部入れて……」という場合はこの点だけ気を付ける必要があります。
カード種類内訳はフォロワー・スペル・アミュレットの3種類、カードコスト内訳は1コスト以下、2コスト、3コスト……7コスト、8コスト以上の枚数を示した棒グラフです。カードコストに関しては元のコストよりも大きなコストを使うエンハンス、元のコストよりも小さいコストを使うアクセラレートの存在まで考慮されてはいないのでその点を考慮して考える必要があります。例えば8コストだけど常にアクセラレートで3コストで使うようなカードは棒グラフで8コストと表示されていても、3コストのところに積み上げておく方が妥当でしょう。
保存ボタンを押せばデッキ作成を完了して作成画面を抜けます。まだ名前をつけていない場合はこの時点で付けることとなります。デッキが規定枚数と同数でない場合、対戦で使うことはできません。
中央上の表示物から離れます。右上のデッキ確認のボタンを押すと現在のデッキの内容を2行の表示にしてみることができます。デッキ内カードは10枚しか映らないため、この方法でないといちいちスクロールしないとデッキ全体を見回わせないので大変です。もっとも1画面に収まりきらないほどのいろんな種類のカードが入ったデッキではスクロールしないといけなくなるのですが。
検索欄は保有カードの中で特定の文字があったものを表示させる機能です。例えば「ゴブリン」と入力すれば
ゴブリンと名前がつくカードが見つかります。
またこの検索欄はカード名だけではなく、カードテキストも検索されます。たとえばデッキからカードを引けるカードについている「ランダムに1枚、自分のデッキから」を検索にかけると
デッキからカードを手札に加えるいわゆるドローカードが見つかりました。
右上と右側の丸いアイコンでは検索欄を使わない形の検索を行うことができます。位置の違いはデッキ内カード全体に対して検索するか、保有カード全体に対して検索するかの違いです。欲しいカードを探すために使うことが大半なので右側のボタンを押すことの方が多いでしょう。
「前に説明された検索欄使えばいいのでは」という意見もありますが、例えばタイプ:指揮官のカードを継がそうとして「指揮官」と入れると、指揮官を手札に加えられる《優雅なもてなし》指揮官がいるとEPを使わずに進化できるタイプ:兵士の《デュアルブレイダー》など、カードテキストに指揮官とついている物を拾ってしまう欠点があります。
(説明の都合で画像加工をして複数のカードの説明欄を表示しています。以降も同様の加工をしている画像があります。)
検索欄だけでは無理があるということを理解して、専用画面を見てみましょう。
たくさん項目がありますね。検索にかけられる項目2つのタブに複数あります。
通常タブはコスト・種類・クラス・レアリティ・カードパック・プレミアム(カードかノーマルか)・お気に入り(登録で分解ロックされているか)・テンポラリー(テンポラリーカードかどうか)で検索できます(テンポラリーカードについては別の機会に話します)。
詳細タブでは複雑な項目を検索にかけます。ファンファーレなどよく使われる能力「キーワード能力」、「タイプ:指揮官」など一部カードについているタイプ、カードの攻撃力・体力、声が当てられているカードの声優の名前で調べる「CV」の項目があります。カードゲームではよくそのカードのイラストレーターの表記があったりするのですが、シャドウバースではカードごとのイラストレーターの記載はありません。不思議ですね。
同じ検索項目はOR検索、違う項目はAND検索の形で検索されます。またコストや攻撃力、体力は0~7は完全に同じ数字だけを検索しますが、8は「8+」という表記の通り8以上のものを表示します。
これを使って指揮官カードを検索してみましょう。詳細タブのタイプから指揮官にチェックを入れると検索窓の時には不純物が混ざっていましたが、今度はタイプ:指揮官のカードだけを出せました。
さらにコストやカードパックを指定してさらに絞り込むこともできます。今回はタイプ指揮官に加えて4コストだけを条件にして検索してみました。
しっかり4コスト指揮官が出てきました。
最後に画面下段の所持カード・生成カードのタブと所持レッドエーテルについて。所持カードのタブは持っているカードだけを表示し、生成カードのタブは持っていないカードも表示します。そして3枚以下のカードはレッドエーテルを消費してカードを作ることができます。紙のカードで言うところの単品カードの販売(シングルカード)みたいなものです。
カード生成に必要なレッドエーテルはカードのレアリティによって変わります。ブロンズレアは50、シルバーレアは200、ゴールドレアは800、レジェンドは3500必要になります。1つレアリティが上がる度に生成に必要なレッドエーテルは4倍ほどになっています。
逆に余ったカードはこの記事の最初でやったように分解してレッドエーテルに変えることができます。ブロンズレアは10、シルバーレアは50、ゴールドレアは250、レジェンドは1000レッドエーテルが手に入ります。パックからしか出てこないプレミアムカードを分解すると、順に30・120・600・2500エーテルが手に入ります。これは通常のカードの約2.5倍のレッドエーテルがもらえることになります。
繰り返しになりますが、初期デッキに入っているカードやイベントでもらえるプライズカードは分解はできません。
最後にデッキ作成画面の1つ前に見たデッキ新規作成画面の4つのボタンについて。
最初に使ったコピーは既存デッキからコピーして作成開始、新規作成はデッキにカードが入っていない状態からのデッキ作成。この2つは容易に想像ができます。
おまかせ作成はカードをコストバランスを考慮して入れてくれるのですが、それ以外何も考慮がなく正直使い道がありません。他のデジタルカードゲームだとプレイヤーのカード状況からそれなりのデッキを作ってくれたりするもののあるのですが……ないものだと考えていいボタンだと思います。
デッキコードは公開されているデッキをたった数文字の情報でまとめてくれて、入力すると全く同じデッキを用意してもらえます。ただし持っていないカードはレッドエーテルでの生成が必要になります。外部サイトでデッキコードが発行されていて、見つけたデッキをすぐに自分で使えるようになっていたりします。
〇デッキ作成ルール
第6回で話したことの繰り返しになりますが、デッキ作成には一定のルールがあります。ローテーションとアンリミテッド、2つの対戦フォーマットで共通しているルールが3つ、違うルールが1つあります。
1.デッキの枚数はぴったり40枚にする。
2.同じカードは3枚までしか入れられない。
3.ニュートラル以外のクラスをデッキに混ぜることはできない。
4-1.ローテーションでは初期デッキ・一定条件で手に入るパックから出ないカード・最新5弾のカードパックから出るカードだけが使用可能。
4-2.アンリミテッドでは原則すべてのカードが使えるが、運営から指定された一部のカードはデッキに1枚以下、もしくは入れることができない。
1,2はそのまま、3はエルフ+ニュートラルはできるが、エルフ+ドラゴンやエルフ+ロイヤルはできませんということです。ここまではローテーションとアンリミテッド共通ですが、デッキに入れられるカードの範囲と一部カードの枚数制限に違いがあります。
ローテーションは最新5弾+αのカードのみ使えます。使えるカードが周期的に変わるのでローテーションといった名前なのでしょう。
一方のアンリミテッドは最初期のカードから最新のカードすべてが使えます。使い続けれる時期の制限がないからアンリミテッドと言えます。ただし、使えるカードの範囲が広いことからとんでもないコンボに持ち込んで異次元の動きを見せる場合があり、このまま放置していたらゲーム環境が悪いと判断した場合の対応で、運営から1枚投入の制限カード、使用禁止の禁止カードが設定されることがあります。今のところ(2020年5月)制限カードはありますが、禁止カードは出ていません。
〇管理
デッキの管理について。デッキ選択画面でデッキを選択するといくつかボタンが出ます。
デッキ編成はデッキ編成画面へ飛びます。そのまますぎてボタンのテキスト以上の解説内容はありません。
デッキ削除は選択したデッキを消します。この手のお約束ですが、消したものは元に戻せず記憶をたどって組みなおすしかないので消す際は慎重に。
デッキ確認はデッキの中身を編成画面まで行かずにこの場で見る機能。ちょっと中身を見る時に使える機能です。
上のペンのマークではデッキ名の変更ができます。デッキの新規登録時もなのですが、一部問題のある単語は入力することはできません。ちなみに筆者はデッキタイプと作った時期の最新パックのアルファベット表記3文字をつけて管理しています。
デッキコード発行は新規作成の時の説明同様、自分の作ったデッキを数文字にして他の人に渡せる・外部サイトへの登録ができます。デッキコードは3分間しか機能しないのですぐに入力する必要があります。
スリーブ変更でデッキのカードの裏面を好きなものに変えられます。デジタルとはいえカードゲームなのでスリーブといういわゆるアクセサリー機能も付いています。ゲームを進めればただで手に入るものから、有料のもの、厳しい条件をクリアして手に入るものまで多数存在します。当たり前ですが、スリーブが変えてもデッキの中のカードの性能は同じです。
スキン変更はキャラクターの変更ができます。スリーブ同様ゲームを進めるのに必要な機能ではなく、基本的に有料です。キャラクターが違えばもちろんセリフや進化時の動きも変わっています。スリーブ同様スキンが変わってもカード性能は変わりません。
〇最後に
今回はデッキ作成準備の不要カード分解とデッキ作成画面について書いてみました。デッキ作成のユーザーインターフェイスは非常によくできており、デッキからカードの出し入れ、足りないカードをカード一覧へ行かずに生成、デッキ内のカード一覧の確認などでストレスを感じることはありません。カードゲームである以上デッキ編成画面は長い時間滞在する画面であり、それらが快適なのは対戦が快適なのと同じぐらい重要なことです。
ただ、今回の記事で1つやり残しがあります。「デッキはどういう方針で組めばいいのか」です。このシリーズは未プレイ・初心者に「Shadowverseってどういうゲームなの?」の説明をするという方針で書いており、攻略記事という目的ではないためこのことについては絶対に書かなければならないというわけではありません。
ただ「プレイヤーは何を考えてデッキを作っているのか」について知ることはゲーム内容の理解にもつながると感じ、別の記事で簡単に書いてみました。興味のある方は読んでみてもらえればいいなと思います。
〇更新履歴
2020/06/07 初版作成。
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