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未プレイ・初心者向けShadowverse講座 11 クラス/リーダーセレクト

〇初心者アリサと上級者ロザリアの会話

アリサ「カードも用意できたし、あとはデッキを作るだけだね。でも、クラスってどれを選べばいいの?」
ロザリア「そうねえ、何も知らずに選べって言われても困るし、簡単な特徴とか説明するわね。」

〇デッキの作り方

どのカードゲームでもそうですが、遊ぶにあたって自分のデッキを用意する必要があります。

01.新規デッキ作成へ

デッキの作成をするためには、下のナビゲーションバーから「カード」→「デッキ編成」→「ローテーション/アンリミテッド」(ルール選択)→「新規作成」→「新規作成」と進めることで新しいデッキ作成に入れます。今回は基本ルールであるローテーションルールに対応したデッキを作るために、デッキ編成の後はローテーションを選びます。

02.リーダー選択

この時に8人の顔が写ったアイコンが出てきます。シャドウバースではいきなりデッキで使うカードを放り込んで……とはいかず、リーダーというものを選ばなければなりません。これはアンリミテッドを選んでも変わりありません。

〇リーダーとクラスの関係

前にも話した通り、リーダーはプレイヤーの分身であり、相手のリーダーの体力を0以下に追い込めば勝ち、逆に自分のリーダーの体力が0以下になると負けになります。

さらにリーダーにはそれぞれ使えるクラスが設定されており、リーダーに指定されたクラス以外はどのクラスでも使えるニュートラルクラスのカードしか使えません。エルフのリーダーのアリサはエルフとニュートラルの2つのクラスのカードのみ、ドラゴンのクラスのリーダーのローウェンはドラゴンとニュートラルのカードしか使えません。

03.クラスとリーダーの対応

今回はシャドウバースに登場する8人のリーダーに対応する8クラスとリーダーが設定されていないニュートラルの計9クラスについて書いていきます。とはいえ、本格的に語るとなると記事20回分ぐらい作れてしまいそうなので、今回は簡略版として書いていきます。

(お断り:カードの効果はスペースの都合、同様の意味になる簡略した書き方で書かれており、カードテキストそのものとは違った文章になっています。)

〇省略表記

クラスの特徴について書いていく前に1つ、今後のフォロワーの能力値に関する省略表記について書きます。今後フォロワーのコスト・攻撃力・体力の表記は順に(コストの値)/(攻撃力の値)/(体力の値)の表記とします。

これはどういうことか?例えば《クイーンセイバー・シンシア》の効果の省略表記を書くとします。

04.シンシア

この時、省略表記で記載する際にはコストは6、攻撃力は5、体力は7なので6/5/7と書きます。

05.シンシア省略表記

この表記方法はシャドウバースの様々なコミュニティでよく見る方法であること、そしていつまでも「コストX、攻撃力Y、体力Z」(X・Y・Zはいずれも整数)という表記では長ったらしくて仕方ないという点で、未プレイ者・初心者向け記事ながら導入することとしました。

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サンプルとして、他のフォロワーで省略表記を書いた画像を用意しました。省略表記では左上、左下、右下の順で数字を並べるだけです。

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手札にある時では上から順に数字を書いていくだけです。簡単ですね。

〇エルフ

08.エルフ説明

それではクラス紹介をしていきます。エルフは名前の通りエルフの他、妖精、動物、虫などの森の住人のクラスです。

このクラスは手札に《フェアリー》を加えるカードが多く用意されています。《フェアリー》は1/1/1で効果を持たない低ステータスのフォロワーです。「たかが1/1/1で何ができるんだ」と言われそうですが、最初の対戦光景の例で出した通り、フェアリーを殺到させて処理が追い付かない状況に追い込んで勝ったとおり、低コストで大量展開というだけでも十分脅威になります。

09.フェアリーの使い方

また、1ターン中のカード使用枚数に応じて追加効果が発生するタイプのカードのために、《フェアリー》→《フェアリー》と使い、「このカードを含まず、2枚以上プレイした時」の条件を満たすために使う、手札の枚数で効果が大きくなるカードのために温存して手札枚数を増やすなどすぐさま出さずに温存する使い方をすることもあります。

先に上げたプレイ枚数や《フェアリー》で手札枚数を増やして手札枚数依存の効果を引き上げるといった行動の例を挙げたとおり、エルフはコンボ重視のカードが多く、カードを組み合わせて戦うことが基本となります。その一方、カード単体の強さでは多少弱めで、あらかじめ準備しておかないとうまく使えないという欠点も抱えることとなります。

10.エルフの欠点

〇ロイヤル

11.ロイヤル説明

ロイヤルは兵士や傭兵、斥候などの戦う者達が集うクラスです。

このクラスはフォロワー展開に長けているほか、出したターンからすぐにフォロワーに攻撃できる「突進」や出したターンにリーダーも狙える「疾走」などフォロワーを使った盤面干渉に優れており、フォロワーの数で押しやすいのが特徴です。もちろんフォロワー強化をするカードもあるので、処理しきれず残ったフォロワーに強化効果をつけて追い込む動きも容易です。

12.場を有利にする能力

大半のフォロワーには「タイプ:兵士」「タイプ:指揮官」がついており、効果の条件で対応したタイプのフォロワーでないと効果を受けられなかったりします。

13.指揮官・兵士

先に上げたエルフとは違い、1枚でもある程度完結した性能を持つため比較的容易に扱えるクラスと言えます。しかし、一斉展開して場づくりする所から始まる都合全体攻撃系のカードにはめっぽう弱く、この手のカードが多いのに、疾走で攻められないという場合にはろくに活躍できない欠点もあります。

14.ロイヤル欠点

〇ウィッチ

15.ウィッチ説明

ウィッチは魔法使い、魔法生物、錬金術師などの魔術に長けたものが集うクラスです。

このクラスには「スペルブースト」という強化システムがあり、一部のカードはスペルを使うたびにカードの性能が引きあがる仕様があります。引きあがる内容に関しては「スペルブースト コスト-1」ならスペルを使うたびにコストが減り、「スペルブースト ダメージ+1」ならスペルを使うたびにダメージが増えていくこととなります。

16.スペルブースト


スペルを使うとどんどん手札が減っていきますが、その代わりにドローカードが充実しています。もちろんドローカードもスペルなら、他の手札のスペルブーストの助けにもなります。

ウィッチにはもう1つ基軸になる戦い方として「タイプ:土の印」がついたカードを場に出し、土の印があることと引き換えに発動する「土の秘術」がついたカードを活用する戦略もあります。土の秘術が発動するたびに土の印は破壊されてしまうため、定期的な供給が必要になるのですが、スペル主体とは違った攻撃的な動きができるのが特徴です。

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スペル主体も土の印・秘術の戦いも「フォロワーで盤面に仲間を確保して……」といった他クラスとは違った特殊な戦いができるのが魅力ですが、エルフ以上にコンボ重視のためかなり繊細な運用が求められます。「ゲームの決着をつけるためのカードが全く来ずにスペルブーストが溜まらない」「土の印・秘術の片方だけが集中的に手札に来る」では試合が成り立ちません。

またシャドウバースには自動で選出されたカードで戦ういわゆる「限定戦」と言われるタイプのルールがあり、「スペル主体のデッキで使うスペルは土の印・秘術デッキで使わない」「土の印・秘術デッキで使うカードはスペル主体のデッキで使わない」という水と油とも言える性能のため、使うカードをきれいに選びづらい限定戦ではかなり厳しい戦いを強いられます。長い間目に余る弱さだったのもあってか、ウィッチ救済のために定期的に露骨な限定戦向けカードを用意されていたりします。

18.ウィッチ欠点

〇ドラゴン

19.ドラゴン説明

ドラゴンは名前の通り、竜や竜使い、竜騎士などの竜と共に暮らす人々のクラスです。

このクラスは能動的にPP最大値を増やせるPPブーストができるのが特徴で、相手よりも先にPP最大値増やして一方的に高コストカードを叩きつけることができるのが特徴です。

20.PPブースト

PP最大値が増えることは高コストフォロワーだけに恩恵があるわけではありません。PP最大値が7以上になれば覚醒状態になり、大型フォロワーでなくても覚醒状態を条件にしたカードの効果が発動するようになるという点でも重要になります。

21.覚醒状態

大型フォロワーで戦うことが多いクラスですが、その一方で過去には低コストフォロワーを横展開させることが重要になるデッキもあったり、奇妙な戦略を擁して戦う非常に個性的なデッキが出たこともありました。

高コストカードの高い攻撃力でドカンと殴りつけるのは爽快感がありますが、PPブーストを当てにして高コストカードを多めに入れて序盤からその高コストカードがたくさん来て身動きが使えなかったり、PPブーストを行うカードが来ないため相手より多くのPPを使える状況にならないなどの展開も起こりえます。

またPPブースト自体は短期的にはPPを捨てているだけで、同じコストでフォロワーを出して戦闘させるよりも損している行動でもあります。最大PPを増やしている間に相手に盤面を整えられて、高コストカードを使う前に負けてしまうと目も当てられません。相手をさばきながら隙を見てPP最大値を増やすことが大切になります。

22.ドラゴン欠点

〇ネクロマンサー

22.ネクロ説明

ネクロマンサーは幽霊やゾンビ、骸骨、それを操る死霊術師など死の世界の住人のクラスです。長いので「ネクロ」と呼ばれたりしています。

このクラスは破壊されると働く「ラストワード」を持つフォロワーを中心に戦うことができます。破壊されても自分が有利になるラストワードを浴びせて退場することが多い分、他クラスよりも破壊されてもまだお得だと言えます。効果もダメージを与えたり、フォロワーを出すなどの効果を持つものが多く、ロイヤルとは違った展開力の良さが見られます。

23.ラストワード

さらに破壊されたフォロワーやスペル、アミュレットは墓地に送られるのはどのクラスでも一緒ですが、ネクロマンサーは「ネクロマンス」という墓地から一定数のカードを取り除いて発動させる効果があります。状況が不利になりすぎない限り墓地にカードが送られ続けることは、ネクロマンサーにとって助かる状況です。

24.ネクロマンス

後の新弾で新たな能力として「葬送」「リアニメイト」が追加されました。葬送は能力を消して墓地にカードを送る効果で、リアニメイトは「リアニメイト X」(Xは整数)という形で表記されて、Xコスト以下のカードを場に出す効果を持ちます。葬送で高コストカードを墓地に送り付け、大きい数値のリアニメイトで高コストカードを釣り上げる、低コストカードを場に出すリアニメイトでも序盤戦で倒されたフォロワーの再展開を押し付けるなどの使い方が行われています。

25.葬送・リアニメイト

ゲームを進めている限り墓地にカードは落ちるのでクラスの戦略としては活用自体は難しくないのですが、シャドウバースは破壊以外で処理を行う手段が存在しており、ラストワードを期待していたらそれら手段で対応されるとコスト相応の仕事ができない欠点があります。ネクロマンスも墓地が溜まっていなければ使えないため、ラストワードでフォロワーを出してくれるカードを入れるなど、ネクロマンスの使用頻度に応じて供給手段も考える必要があります。

26.ネクロ欠点

〇ヴァンパイア

27.ヴァンプ説明

ヴァンパイアは吸血鬼や悪魔、人狼などの闇夜の住人のクラスです。長いので「ヴァンプ」と呼ばれたりしています。

このクラスは自らのリーダーにダメージを与えるカードが用意されています。一見ただ自滅に向かっているだけのように見えますが、自分のリーダー体力が10以下になっている間は復讐状態になり、カードによっては復讐状態で使うと追加で効果が発生するカードがあります。なのでこれらカードのために自ら体力を減らす点では決して悪い効果ではありません。

復讐状態は「自分のリーダー体力が10以下」が条件なので、体力が11以上になってしまうと復讐状態は解除されます。これを考慮して相手が復讐状態に入れさせないために、わざと体力を11以上で止めて勝てる状況で一気に削る行動をとってくることがあります。一方、カードの効果でリーダーの最大体力が10以下になっていれば常時復讐状態になります。なかなか危険な効果なのですが、こちらが常時主導権を握って相手を困らせる展開に追い込めば体力最大値の低下は気にするようなことではありません。

28.復讐状態

復讐状態のために体力を落とすため、突然の大ダメージで相手を倒しきる前に自分が倒れるという負けパターンがあります。相手からどれだけダメージを受ける可能性があるか、守護や復讐から抜けない程度に回復する必要があるか、復讐状態をやめて大きく回復するかなどを考えながら戦う必要があります。

もし復讐状態になるのが負けに直結するようなゲーム環境では、復讐状態になる必要がないデッキタイプで戦う方が勝ち目があるでしょう。ヴァンパイアには復讐状態に依存せずに戦えるカードもあり、これらを中心に据えて戦うことで他クラスのように体力を自ら減らすことを前提にしない戦いができます。ただしリスクを背負わない分、復讐系のカードに比べれば別の厳しい条件が課されたり、控えめな性能になっている場合が多いです。

29.ヴァンプ欠点

〇ビショップ

30.ビショ説明

ビショップは聖職者や聖獣、天使などの神聖な地の住人のクラスです。

このクラスは防御面に優れており、除去や回復で守り切って戦うことを得意とします。例えばビショップには「消滅」という効果を持つカードが多く存在します。消滅はフォロワー同士の戦闘やカードの効果によって起きる破壊とは違い、ラストワードを発動させずに場から取り除くことができます。ラストワードを持つフォロワーを多く抱えているネクロマンサーにとっては脅威とも言える効果です。

31.消滅・回復

アミュレットを使った戦いも得意で、このクラスには詠唱呪文をイメージしたものとして、カウントダウンでフォロワーが出てくるアミュレットが多く用意されています。コストが低めなのが利点ですが、その一方アミュレットの瞬間的な仕事がしづらい欠点を引き継いでおり、普通にフォロワーを出すよりも場に出るのが遅くなる欠点があります。これを補うためにアミュレットのカウントダウンを減らすカードが用意されており、状況に応じて素早くアミュレットからのフォロワー展開を行うことができるようになっています。

32.カウントダウンアミュレット

手堅く試合運びが行える一方、先に上げたアミュレットを使った戦術は出した瞬間は大して影響がない、相手が行動を見越してフォロワーを多数並べて「アミュレット置いただけでターンを返すと、総攻撃で大ダメージを受けますよ」という構えで迎えられると行動に制約が出ます。また必要なアミュレットを並べるところから始まる都合、攻め上がりが遅いという欠点も抱えています。置けてしまえば豊富な除去・回復系カードで遅れを取り戻して勝利に繋げることができますが、ゲーム環境の都合で許容できない状況だと辛いことになります。

33.ビショ欠点

〇ネメシス

34.ネメシス説明

ネメシスは古代兵器や人形、それを操る人々などの無機質な世界の住人です。

このクラスはゲーム中で2種類のタイプのカードを生成することができます。1つはアーティファクト、もう1つは操り人形です。

アーティファクトはコストの割に能力・効果が高性能ですが、生成されたアーティファクトは手札や場には出ず、自分のデッキに加えられます。手に入れるためには直接引くか、手札にアーティファクトのカードを加える効果を持つカードを使用して手に入れるという方法があります。これはアーティファクトのコストパフォーマンスと引き換えに使えるまでの手間が要求されていると言えます。

35.アーティファクト

操り人形は0コストで使え、アーティファクトと違いすぐに手札に加わります。能力値は攻撃力1体力1(つまり0/1/1)と《フェアリー》と同じ攻撃力・体力の上に、出したターンでフォロワーへ攻撃ができる「突進」を持ちます。その一方、体力1なので相手フォロワーに1ダメージを与えたら相手からの反撃ですぐに破壊されてしまう、突進に加えて「相手のターンの終了時に破壊される」という能力を持っているので、基本的にフォロワーへの補助火力でありこのままでは相手リーダーへの攻撃には使えないという欠点があります。

36.操り人形

これら生成されるカードの他に、ネメシスはデッキの残り枚数が偶数の時に「共鳴」状態が発生します。この共鳴状態の判定はターン開始時だけでなく、デッキ枚数が変動するたびに判定が行われます。共鳴状態の時のみ発動するカードを使うためにはデッキ枚数の管理が必要になります。アーティファクトカードをデッキに加える・手札に加えるはデッキ枚数調整に役立つ効果でしょう。

37.共鳴状態

アーティファクト・操り人形、どちらもコストの割に強めなカードなのでこれらを有効に使えれば相手よりもより強力な行動がとれるのが強みと言えます。

ただ、アーティファクトは一旦デッキに埋めて取り出す都合、アーティファクトを引くカードばかり来ると、そのフォロワーを出すだけで何もやれることがないという欠点があります。これでは勝負になりません。

また管理することが多く、アーティファクトカードはどの種類が何枚デッキにあるのか、アーティファクトカードをデッキに加えて取り出せる状況にできるか、手札の操り人形で次のターンの手札を圧迫しないか、必要な状況で共鳴状態になれるかと考えることは多数あります。これらを管理しきってこその強さなので敷居の高さが欠点かもしれません。

38.ネメシス欠点

〇ニュートラル

最後に全クラスで使えるニュートラルについてです。このクラスに世界観的なまとまりはないのですが、傭兵・ゴブリン・天使関係のカードが多く存在しています。

このクラスはリーダーの概念はなく何かしら特殊なシステムがあるわけではありません。その代わりどのクラスでも使えるような無難な性能のものが多く、基本インフラとも言えるようなラインナップになっています。

39.ニュートラルの特徴

40.基本は脇役

総じて無難な性能とはいえ、流石にゴールド・レジェンドカードはそれ相応の強さがあります。高コストの強烈な性能のカードならドラゴンはPPブーストして出しにくることも考えるかもしれません。

41.高レアは強い

ニュートラルはあくまで補助であり、よほどのことがない限り主役には据えにくいカードです。基本的にデッキの大半を埋めるのは各リーダーのクラスのカードであり、クラスのカードでは補いきれないものに絞ってニュートラルのカードを投入していくこととなります。

〇更新履歴

2020/04/04 初版作成。

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