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見るものに困ったら、とりあえずさらば青春の光とニューヨークのyoutubeチャンネルに。

突然ですが、どうしても聞いてほしいラジオがある。

『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』というラジオ。やっぱり人間って、「俺、初回からリアルタイムで聞いてるねん」って誇れるラジオ番組が欲しいもので。JUNKはもちろん、『ハライチのターン』も『アルコ&ピースのDCガレージ』も中堅リスナーだったが故に、待ちに待った新番組だった。

1月から3月いっぱいまでは土曜夕方の15分番組だったのが、土曜深夜にお引越し。ラジオクラウドに全回全編がアップされているのも嬉しい。番組は、自称・ラジオ好きの東ブクロが”ラジオ然”としようとするのを、森田がお決まりのゲスいボケでかき乱すかたちで転がっていく。

彼らの「ゲスい」空気感がムンムンに出ているのが、TBSラジオで不定期放送されていた『さらば青春の光のGO! GUY!』内の「釣り記事」のコーナーだ。(この放送もラジオクラウドにアップされているので、ぜひ聞いてみて欲しい!)「タイトルにつられてクリックしたら、大したことない記事だった」というシチュエーションにメールでボケるコーナー。例えば以下のように。

東ブクロ:記事のタイトル。「新垣結衣、イジるとすぐにタつことに感動」。これはどうですか?
森田:(笑)。クリック、クリック!当たり前やろ。クリックや、そんなもん。
東ブクロ:記事の内容を読んでいきましょう。「『Astudio』に出演した新垣結衣は、『最近感動したのは?』という笑福亭鶴瓶からの質問に対し、『ノリで芸人さんをいじったら、すぐにひな壇から立ってリアクションしてくれたことを明かした』。」
東ブクロ:つられてますよ!
森田:え〜。『ASTUDIO』の時点ではまだちょっと期待してたけどな。
東ブクロ:(笑)。何もないですよ!『ASTUDIO』(笑)。

エピソードトークも秀逸だ。往々にしてそれは「オンナ」を巡るドタバタ劇だが、森田のどうしたって「モテる」とは言い難いその下品な口調とテンポで、どうしたって「持ち帰れない」と結末がわかっているにも関わらず腹を抱えて笑ってしまう。

そして、4月4日回のエピソードトークのオチではニューヨーク・屋敷の秘密が暴露されるなんていうオマケも。なんとも贅沢だった。

(▲森田、屋敷、BKBの3人の中だけで、twitterでしりとりを繰り返し投稿している)

さらば・森田、ニューヨーク・屋敷、バイク川崎バイク、の3人はとても仲がいいのだが、この3人の関係性に男ながら「キュンキュン」してしまうのである。それは単なる「仲良し」なだけに止まらず、彼らの間に新しい時代の「成り上がりズム」ともいうべきものを見るからなのかもしれない。

ついこの間まで、「ひな壇でいかに目立てるか」「ネタ番組でいかに目立てるか」が芸人の評価に直結していた時代。だけど、「第7世代」の登場はそうした時代へ一つの区切りをつけた。「ひな壇」のようなフォーマットは「第5/第6世代」のものであるように思え、一気に古びた。

さらば青春の光、ニューヨーク、BKBの3組は「第6.5世代」とくくって差し支えはないと思う。テレビ番組のパッケージ化から零れ落ちてしまった彼らはSNSで自らシーンをつくることによって熱狂を生み出そうとしているのではないか、と私には見えるのだ。そして、それと森田、屋敷、BKBの「非モテドタバタ感」があいまり自分はキュンキュンしているのだと思う


(▲昨年のM-1、実はBKBが前説したステージに盟友の屋敷が上がっていた。ここでも密かに「キュンキュン」していた)

とにかく彼らがSNS上で織りなす物語はもう全部好きで、あげていけばキリがないのだが、頑張ってオススメを厳選してみる。

まずは、森田がAAAのリーダー浦田に噛み付く回。

(動画 37:09~)
森田:AAAの人さ、俺、単独ライブに誘ったのよ。
屋敷・嶋佐:面識あるんすか?
森田:面識はないねんけど、なんか「チンスタ」がめっちゃ好きらしくて。
嶋佐:「ちんすた」?
森田:うん。俺がやってるインスタグラムの、バイクさんのおちんちんをいかに隠すかっていう。その「チンスタグラム」がAAA内でめっちゃ流行ってんねんて。
嶋佐:へえ〜。
森田:ツアー中、全員が見てますって。
屋敷:ははは(笑)。
嶋佐:宇野ちゃんも?
森田:うん。女子も、全員が見てて〜、って。
屋敷:それは何で知ったんすか?
森田:俺、フォローされて、それでDMでやりとりしてたんよ。で、それで「もしよかったら単独ライブ来ませんか?」っていうのを完全に無視されてて、それで5日後くらいか、あんなことなったの。だからさあ……ざまあじゃないけど(笑)。
全員:ははは(笑)。

ちなみに、森田は来週の『ゴッドタン』の「ゴシップ王決定戦」に出場する。

二つ目は『ニューヨークのニューラジオ』に相席スタート・山添がゲストとして来た回。

(動画 43:15~)
山添(相席スタート):お笑いのファンからすると、山添のファンってダサいんちゃう。
屋敷・嶋佐(ニューヨーク):(笑)。どういうことっすか(笑)?
山添:やっぱ世界観ある人、好きやん。
屋敷:俺らもっすか?俺らのファンもダサいってことっすか?
山添:段々、ダサなったよな、ニューヨークのファンになるの。
屋敷・嶋佐:(笑)。
山添:だから一時、「無限大」のピラミッド駆け上がっとったときなんかはニューヨークの世界観がバチバチにあったから、ニューヨークのファンってかっこよかった。多分。

そんなこんなで無限にニヤニヤしながら文字起こしをしてしまいそうなので、ここら辺でやめにしておきたい。

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