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note20週連載記念!アララ過去記事大反省会『vol.2 ヨネザワ ベスト&ワースト』

note20周年連載記念企画として、アララメンバー三人がそれぞれの記事について、意識したこと、満足したこと、反省したことなどを話した反省会の様子の書き起こし記事です。長文かつ流れもあるので、是非最初からゆっくりご覧下さい。(一番下に前回までのリンクあり)それでは、続きをどうぞ。

<ヨネザワによるヨネザワ ベスト&ワースト>

ヨネザワ「じゃあ俺のグッドとワーストか。さっき言ったけど・・ワースト・・まあローマがワーストっていうのは前提なんだけど。でも、あれはボブ発信の企画だから、ボブのワーストで入れるとして(笑)」(註一)
吉田ボブ「いや、あれは飲み会で盛り上がったんだよ」
レイサカモト「そうだね、誰も見てなかったんだよね。今の『全裸監督』くらいの話題だったのに」
ボブ「見てねえんだって話になって、じゃあ『ROMA』ってどんなストーリーだと思う、みたいな話になって」
ヨネ「イタリアのローマじゃないってことだけは情報が入ってるもんね」
ボブ「それで、適当にしゃべってたんだよ。で、7週目終わったあたりからちょっと趣向を変えてみようぜってなって。『空想就活』もそうだけど」
ヨネ「はいはい」
ボブ「それでアカデミー賞直前だし一発やってみるかってなって・・・やってみたのが失敗だった!」
ヨネ「ふふふふふ」
ボブ「間違いでしたよ」
レイ「やってる方はちょっとワクワクしたけどね」

(註一) 五週目『幻のROMA』は、三人とも見ていなかった映画『ROMA』について想像で書くというテーマだった。

ヨネ「それで、僕のベストは13週目の『本棚』」
レイ「へー!」
ヨネ「シンプルに一番、ツイッターの反応とかもだけど、たくさん読まれたなっていう感覚があった。個人的には、やり方が分かってきたなっていうのと、さっきボブも言ってたけど「ニンが乗る」というか。それまでは俺も結構斜に構えてる。『テセウス』とか『オークラ』とか」
レイ「『本棚』は『批評家になるな』的な感じだよね。どっちもタイトルからは分からない感じだけど、読んでみると、自分の話になってる」
ヨネ「そう。だから、自分の話系だと『お前こそもっと想像力あると思ってたよ』『本棚』『批評家になるな』この三つが、PV数もいいし、作品紹介系より書きやすかった。ここら辺がベストかな。この感覚で今後も書いていきたい感じ」
ボブ「ニンが乗ってる」
ヨネ「そうそう、その感覚。ボールが指にかかってるじゃないけど」
レイ「俺は寂しい思いしたけどその週は・・・」(註二)
ボブ「ああ、ごめん」
レイ「でもヨネちゃんのはアンサーだったかもな」
ヨネ「確かに。本来なら本棚の写真撮って、こんな本置いてますってやるべきだったけど」
ボブ「本棚の週が、三人の感じが出てた(笑)」
レイ「ウソ!お前ずらしたじゃん!」
ボブ「いや、俺はほら、ああいうマジメな話のときはズラすんですよ。したくないっていうのが出てる」
レイ「まあ・・・あの時はボブに文句を言ったのは反省してるけども」
ボブ「坂本はちゃんとマジメな話をする人なんだけど。僕はしたくないわけですよ」
レイ「俺がせっかく仕掛けたのにそのまま記事上げたから、なんだよって(笑)」(註一)
ヨネ「まあ、本棚がベストですな」

(註二)レイサカモトが13週目『本棚』で初日の投稿をした際、アララメンバーの本棚を見せてくれ、という内容を翌日以降に投稿する二人に向けて書いた。連載という仕組みを利用したドッキリというか無茶ぶりを勝手に仕掛けたのが、スルーされたからとこれまた勝手に怒った、という出来事。本人は反省済みである。

ヨネ「それで、ワーストはいろんな意味で、『オークラ』」
レイ「えーー!」
ヨネ「やっぱあれ、もっと面白く書けたはずっていうのが。一番好きなテーマだから。結構当たり前のことをドヤ顔で言っちゃったなって反省があって、もう一歩二歩踏み込まなくちゃ面白くならなかった」
ボブ「そういうのってあるよね。書いてる人にしか分からないやつ。踏み込めてなかったなって感覚。俺だと『似非のグルメ』だし」

<レイによるヨネのベスト&ワースト>

レイ「ワーストから行くわ。俺もね『オークラ』なんです。フリの部分が面白いし、中身も東京03とかQJとか面白いんだけど。最後のオチが微妙な感じ?大きく振りかぶった割には物足りない。『サターンリターン』もオチが引用で終わってたりするけど、書き出しが「食べる」って切り口で始まるから、文章的には何かしらケツを設けた方がいい気がした」
ヨネ「なるほど」
レイ「ヨネちゃんは全体としてやってることとスタンスは結構一定じゃん。でも、何かしらの作品を取り上げる記事と、『本棚』みたいなヨネちゃん自身の基本スタンスの話だと、後者の方が面白い」
ボブ「うん」
レイ「にしても、PV数がそこまで伸びないのが疑問で。それは多分、写真とかタイトルとかも原因なのかな?『ホットギミック』も面白いのに伸びなかったし。単なる作品紹介じゃなくて、山戸結希がこうすごいみたいな余白がたくさんあるわけだから、見せ方次第でもっと読まれたのかなあ」
ボブ「たしかに」
レイ「『テセウス』の時とか潔くて、「面白い漫画紹介させてください」から書き始めてるしさ」
ヨネ「ああでも、最初の一文で掴もうって意識はすごい大事にしてる」
レイ「まあそんな感じです」

レイ「逆に、ベストは断トツで『空想就活』です」
ヨネ「おおー」
レイ「あれは面白い!さっき話した『ヨネちゃんの話』っていうのに該当するんだけど。いわゆる小ネタまで面白くて読みやすい。「レモンサワーもう一杯頼んじゃった」みたいなのとか」
ヨネ「そういうところもっと出していいんだ」
レイ「俺の好みだから強くは言えないけど、ああいう方が最初の構えから自分の話になるからいいなと。あとはタイトルが一番いいと思う。小ネタ系も、タイトルに惹かれて読む人が楽しんめるバランスだからいいんだな」
ボブ「確かに」
レイ「俺はこれが断トツです」


<ボブによるヨネザワ ベスト&ワースト>

ボブ「坂本も言ってたけど、ヨネちゃんて形式がずっと一定で、しっかりアベレージを打ってくる人だと思っていて。俺は毎回コロコロ変わるし、坂本はいつものブログの感じだけど、ヨネちゃんはカッチリ毎回ストライクゾーンに入れてくるから、らしいなあって」
ヨネ「なるほどなるほど」
ボブ「それを踏まえたうえで、断トツで一番面白いなってなるのがニンが乗ってるときなんだけど」
ヨネ「はいはい、さっき言ってた三つ(『本棚』『空想就活』『合言葉』)ね」
ボブ「いや、俺実は『フジテレビオンデマンド万歳』」
レイ「あれもよかった!」
ヨネ「確かに『フジテレビオンデマンド万歳』もニン入ってるね」
ボブ「そう。俺たちはテレビっ子じゃない?小・中学生の頃のテレビだけを見てた感覚がある。対して、今は簡単に批評ってものが見れて、自分の中で面白いって言いたいんだけど面白いって言えない作品がめちゃくちゃあるなって。それをあの記事で再確認したのよ」
ヨネ「めちゃくちゃあるよね、なるほど」
ボブ「ただ一つ言いたいことがあって。ヘッダーがダサい!」
レイ「ふふふ」
ヨネ「いやーあれ、いいのが無かったんだよな、フリー素材で」
ボブ「フリー素材使うな(笑)」

ボブ「あと、これはトップファイブくらいで言いたいんだけど『グータンヌーボ』がいい」
ヨネ「懐かしい。三週目?」
ボブ「あれ、他の二人が絶対やんないことをやってるでしょ。ちょっと読み辛い部分も多いんだけど、『グータンヌーボ』みたいなことってあるよなって。テレビ番組のオチの無い感覚ってのも分かるし、切り取り方がうまいなって感覚になった」
ヨネ「二人がやらないものって意識はあった。だからか・・あれは結構難産だった気がする」
ボブ「そのせいか文章は固いんだけど、視点とか、なるほどって感覚は一番強かったから。これは上げときたかった」
ヨネ「ありがとう」

ボブ「で、ですね・・・ワーストなんですけど」
ヨネ「うん」
ボブ「ちょっと言うのも野暮かもしれないけど」
ヨネ「うん」
ボブ「あの・・・『ROMA』」
レイ「野暮だねえ」
ヨネ「ハハハハハ(笑)」
レイ「あなたのローマなんだっけ?」
ヨネ「あれ。淀川・・」
レイ「あれか(笑)」
ボブ「俺があのテーマを持ってきた手前言い出せなかったんだけど。こんなに・・1600字書いてスベり散らすことってあるんだっていう」
<三人しばらく爆笑>
ヨネ「いやあ、そうだよね」
ボブ「ほんとに、久々にマジでスベり散らした文章を見た」
レイ「いや、でも俺は最初にあれを見たときに、あの感じを最後に俯瞰で茶化して終わるってことをしなかったのが、いいと思ったけどね。ってうか、それをしてたら更にヤバかったと思う(笑)」
ヨネ「いや、あれはほんとなに書けばいいか・・」
ボブ「俺も・・お題として失敗したっていうので・・・反省した」

ボブ「最後に。一つあるとすれば、ヨネちゃん投げっぱなしのとき多いと思う。今週のもそうだけど、毎回丁寧に紹介するけど、文章としてのオチがついてない。某メディアサウンド感というか」
ヨネ「あー、なるほどね」
レイ「確かに。「~続く~」って感じかもなあ」
ヨネ「うーん。俺は結構こう、これを言うと言いすぎなんじゃないか見たいな感じで、たぶん二人の三歩手前くらいで断定ができてないなっていうのは感じる。ただ、それが自分の話だと、自分しか断定できないことだからきちっとオチを付けられるんだけど。作品の話とかになると・・・自信の無さの表れというか。俺なんかがそこまでやってしまっていいのか、みたいな」
ボブ「変に言い切るのもどうかとは思うけど、言い切らない方が逆に不親切という感じはすごいする。言い切ってない状態って、作品を読んでない人をモヤモヤさせる止まりというか」
ヨネ「そっかー」
レイ「『オークラ』『サターンリターン』『ホットギミック』とかそうだけど。これを書いてる人はたくさん知ってるし、丁寧に読んでるんだなっていうのが充分伝わってくるから、最後に何かくれると、おススメされた感覚に落ち着くんじゃないかな」

ボブ「でもね。ヨネちゃんは今まで、あんまブログとか書いてこなかったじゃん?インタビューは昔P社でやってたけど。その割には・・って言ったら変だけど、地で文章がうまいんだなって感じがすごいする」
ヨネ「いや、そう・・逆・・俺はでもその、さっき言った『グータンヌーボ』」
レイ「うん」
ヨネ「二人に対してあれを当てたりとか、Netflixやるところにフジテレビオンデマンド当てたりとか、その視点・・だけは」
ボブ「そう、だからそれがすごいんだ」
レイ「文章というか、ちゃんと紹介するものが書けてるというか」
ボブ「ちゃんとしたモノが書けるんだよね」
レイ「ちゃんとしてるんだよね(笑)」
ヨネ「もう少し冒険した方がいいってことだよね」
ボブ「冒険した方がいいし、いやなんかね、ヨネちゃんてやっぱ基本的に抑圧された人間だと俺は思っているので」
ヨネ「ハハハハハ」
ボブ「もうね、大学一年生のときから【ヨネちゃんの過去・省略】っていうのがあってさ。俺たちと話してるときもちょっと緊張感ある感じにしてたじゃん、最初」
ヨネ「最初ね」
ボブ「でもなんか酔っぱらうとこう、壊れた人間になってしまう感じがさ」
レイ「あれはねー、なんで酒で開放されるかもわからないし。しかも開放される方向がそっち、っていう」
ヨネ「ハハハハハ」
ボブ「だから、もう少し抑圧されてなくていんだよって、俺は言ってあげたいって感じかなあ」
ヨネ「ボブに救済されたわ(笑)」

『アララ過去記事大反省会 吉田ボブ編』↓↓

『アララ過去記事大反省会 レイサカモト編』に続く


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