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子どもの未来を科学する

こんばんは。吉田直樹です。
大阪でビジョントレーナーをやっています。
コロナ生活の中で、ほとんどテレビを観なくなったのですが、ドラマの再放送を観れたりするのはいいなぁと思っています。
割とドラマ好きです(-.-)

何故、科学なのか?

「子どもの未来を科学する」という見出しの言葉。
僕が所属する日本ビジョントレーニング普及協会の掲げるテーマで、僕もとても好きな言葉です。
ただ、最初にこの言葉を聞いた時は、「子どもの事やのに、なんで科学なん?」と、正直なところ違和感を感じていました。

ここで言う科学とはかなり簡単に言うと、誰がやっても再現性がある。というものです。(協会の説明会や養成講座でここについては詳しく説明するのでほんとに簡単に言うたらこんな感じです)

これ、言い方を変えるとけっこう日常や世の中にはそういったものが溢れています。仕組みやメカニズム、法則とか料理のレシピとか。
レシピ通りに料理を作ると美味しい料理が出来るように、人の成長にも意味のある順序や決まりのようなものがあります。
つまりはその仕組みやレシピをしっかりと理解して、人の成長を見てあげるという事をとても大切にしているという事です。

前回のブログでビジョントレーニングとは感覚を整えたり、神経回路を繋いであげるものという説明をしましたが、これは人が成長していく過程で意味のある順序や決まりについて、感覚や神経回路といった人がもつ潜在的なレベルからアプローチをしていくことになります。
再現性のあるものなので、正しく理解をしていれば誰がやっても正しい方向に導く事が出来る。ビジョントレーニングには、人が成長していく上での大切なレシピが確かにあります。

意味のある体験を通して成長していく

仕組みやレシピの話をしましたが、必ずしもそういったものを人為的に与えていくばかりではありません。赤ちゃんが生まれてから、首が座り・寝返り・お座り・ハイハイ・つかまり立ちと、自然にドンドンと出来ることが増えていくように、意味のある体験を通してしっかりと成長していけるようなプログラムが人には備わっています。

この意味のある体験というのがとても大切で、子ども達は普段の遊びを通してもそういった体験をしています。自然の中で走り回ったり、転んだり、ボールを投げたり蹴ったりなどもそうですが、公園の遊具なんかも実はそういった意味のある体験の一端を担っていました。
ブランコやシーソーなど回転系の遊具で平衡感覚やバランス感覚、雲梯やジャングルジムでは自分の身体をしっかりと支えるような力加減や身体のサイズ感などを自然と育んでいっていたのです。

公園からは遊具は消え
パソコンやインターネット、スマホが普及した

しかし、ここ数年で公園からはシーソーや回転系の遊具などが本当に悉く姿を消しました。
「危ないから」「落ちそうになるから」「ケガしそうだから」多分、そういった声が本当に多く挙がっていった結果だと思います。
僕にも6歳と2歳の子どもがいますので、もちろん良く分かります。いつもハラハラしながら見ています。ただ、それらはやはり大人の事情、大人の自分勝手な意見でしかありません。遊具も何も無い公園、広場なのに、そういった場所では「ボール遊びは禁止」などのような表記(大人のルール)も良く見かけます。
遊具が無くなるだけではなく、もはや公園自体がどんどん減っている気もします。森山直太朗さんの曲で「どこもかしこも駐車場」という曲がありますが、本当にそうで、僕が小さい頃に遊んでいた公園はほとんどが公園や住宅に姿を変えてしまいました。
 注)森山直太朗さんの曲の内容とこの話には全く関係はありません
大人の事情で、子どもたちの意味のある体験の場を取り上げていってしまったのです。

あと、公園といった周辺環境だけではなく時代も大きく変化しています。
ゲームやインターネット、スマホの普及により、子どもたちの見る世界は大幅に狭まりました。物理的に目を動かす範囲が大きく減少してしまったと思います。同時に身体を目一杯動かす機会というのも減っているのだと思います。

僕自身も含めて、大人や親は自身の経験則で子どもに接すると思います。ただ、僕は40歳になるのですが、自分の子どもの頃には、パソコンも携帯もスマホもありませんでした。逆に周りには自然や公園など身体を目一杯動かす場所が溢れていました。つまり、自分たち大人が全く経験したことのない時代を子どもたちは過ごしているのです。となると、「自身の経験則で接する」ということは全く機能しなくなってしまいます。
なので、僕たち大人や親というのも今の時代に合わせた考え方や物の見方がもちろん必要になるのだと改めて思います。

遊具が無いから、公園が無いから、子どもがゲームやスマホをしてた方が自分の時間が作れるから。ではなくて、そういった今の環境、時代の中でいかに子どもたちに意味のある体験をさせてあげる事ができるのか?それには自分たち大人がまず新しい環境や時代に順応していきたいなぁと思います。

新しいものに順応するために、普遍的なものを知る

上述のように新しい環境や時代に順応するために、新たな知識や考え方を身につけることはとても大切な事だと思います。
その一方で、いつの時代も普遍的なものはめちゃくちゃ大事ですので、そのバランスが重要なんだとも思います。

人の成長に必要な体験や刺激、仕組みやメカニズムといったものは、それこそ自分たち大人が小さい頃から、そしてそのずっと以前から普遍的なものだと思うので。
ビジョントレーニングを学ぶことで、普遍的なものに改めて目を向ける。そしてそれが新しい時代へと順応できるような人へと成長出来る鍵にもなるのではないかと僕は強く思っています。

だから、より多くの人にビジョントレーニングをもっと知ってほしいと思いますし、正しくお伝えしていきたいと思います。

今回は以上です。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)

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