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小説同人誌への道のり3(原稿作業:本文編)

ここから、やっと実際の原稿作業に入る。

やっとだ…!

今後、ツイッターなんかのアカウント名に”原稿中”みたいなものがついた方をお見かけしたら、もうそれだけで拍手してしまうと思う。

ここからは実際の作業になるのだが、効率よく情報を集めることができた【検索ワード】をメインに、画像やらで説明してくださってる他サイト様の紹介みたいになると思う。(自分へのログとして書くのに精一杯で読みやすい記事!にまで気を回せないnote初心者なので>_<そのうち整えるかも)

さて、文字から始めよう(wordさんのほうがまだ親しみがあった)
できることからやるといえば聞こえはいい。

作業

・wordの書式(テンプレート)を設定する
・枠組みができたら文字を書く(貼り付ける)
・体裁を整える
・奥付を作る
・全てPDFに変換する→確認!!!!!

最終目標はword→PDF形式のファイルを作り、入稿することだ。

・テンプレートは準備できた(行間設定:固定値14.5~15pt)
・フォントも決めた。(サイズ:9~10、源暎こぶり明朝 v6)
・奥付の書式も作った

前回の記事(原稿準備)でしたように、ここまでの準備ができているPCの前に座っているはずだ。
※ちなみに、画像の「思い立ったが吉日」が源暎こぶり明朝である。

※スマホのみで入稿したい方は【スマホ入稿 印刷所】【スマホで入稿 やり方】あたりで探してみてね!

☆本文の入力

今回、自分はテキストが既にあったのでそれをコピペする。

スマホのメモ帳

メールや投稿サイトの下書きに保存(スマホとPCどちらでも開けるならなんでも)

PCからテキストを全文コピー

又は

投稿サイトに載せているテキスト

編集画面から全文コピー

そのコピーしたテキストを、そのまま貼り付けることなかれ。せっかく設定した(されている)色々を無視して書式設定ごと(背景や文字に色があったり)ペーストされてしまう。
貼り付けたいところで右クリック→貼り付けのオプション→「テキスト"のみ"の保持」で貼り付けよう。

1章あたり13,000字ほどだったので、大体一気に40~50ページほどの文書になった。
これが…あと5つ…

☆本文の体裁を整える

ここからはもう、自己満足の追求になる。
ページが変わったところで文章が途切れていようが、小文字が文頭に来ようが、個人誌なんだから本人が気にしないのであればもう、すぐにでもPDFに変換して入稿するだけだ。
→「PDFに変換する」に飛ぼう。

自分は以下の事を気にしながら文字を追っていく。
("読む"のではなく、文字を見る)

・文頭の頭(字)下げ

行が変わった最初の文頭に、1つスペースを入れる。
頭下げという機能もあるらしいが、手動で行った。
文頭の”「」 ”や現在あんまり使われていないかもしれないけど心の声などに使用しているなら"()"などは下げないでそのまま。

・句読点や小文字(拗促音)が文頭に来ていないか

単語が行をまたがってしまう場合、次の行の文頭にそういった文字が来てしまう事がある。(段落を両端揃えにしているとならないかもしれない)
句読点の位置や文章の言い回しを変えてみたり、最終手段で行の文字数をいじったり、なんとか調整した。

・記号やアルファベット、数字などを全角に

縦書きで印刷すると半角のこれらは横になってしまう。
ちょっと可愛いけど、話の流れを止めるような存在感を出されては困る。

数字は効果としてわざとな場合以外は全て漢数字に。

「?」や「!」は全角にして、かつ「?!」や「!!」は1文字として変換する。(選択して変換候補を再度出す)

→でも結局…word画面上では1文字になってOKでも、PDF変換したら半角2つの「??」とかは横になってしまったので、段落設定の「拡張書式」を用いて「縦中横」設定にした。→【参考
この機能を使えれば、半角数字2つくらいを縦表示することができる!
(勿論、そんな機能を知らなかった私は【半角記号を縦表示にしたい word】なんかで検索した)

・「…」→「……」に、「―」→「――」に

一応、小説のルールとしてこれらの記号「…(三点リーダ)」と「ー(ダーシ/ダッシュ)」は、2つセットで使用するのが通説らしいので、合わせる。

ここでだ!

「― ―」このダーシ記号、2つ続けて入力したその間が離れてしまう。
長い1本の棒にしたいのに。
どうやらフォントによっては間が離れてしまうのは仕方がないらしい。
いくつかやり方はあるらしいが、今回は縦横比が1:1の1文字を、1:2の1文字(2倍の長さの文字)に変換することにした。

1個ずつ手動で変換してもいいけれど、まとめて置換という方法を使った(【word ダッシュ つなげる】で検索)。
参考サイト様→【http://howto.fanweb.jp/archives/301】
こちらの、方法1ですね。大感謝!!!

この二倍ダーシがまたPDF変換すると横になっちゃう問題が発生してしまい、windowsのアップデートのせいらしいけど困る。
microsoftのアカウントを持っていれば、web版のオフィスソフトで読み込み→PDFにしてみたら大丈夫でした。怖かったよかった…。

・ふりがな(ルビ)の確認

これね…最初に知っておきたかった。
ルビを振ったら(振りたいところを選択もしくは右クリックすると、「ア亜」って書いてあるルビ項目が出てくる。ルビをふる→【参考】)、位置調整やらフォントやサイズを設定したら、その時点でPDFに一度変換して確認してみて欲しい。
自分はこのルビが、word画面上では文字にぴったり寄り添ってちゃんと設定どおりに表示されてるにも関わらず、PDFに変換するとどうにも振りたい文字のほうに近づいてくれなくて、前の行にかぶるという悲劇が起きた。
どうにもできなくて泣いていたのです。

→が、後日ちゃんと解決しました!!!
こちら、フィールドコートの設定とやらをいじることで、解決しました。
ルビの書式設定「オフセット」を「0」以下にするなんてできるのかなと思ってたけど、ちゃんとあるみたいです…よかった…。

感謝…!

とまぁ調整もできるけれど、ルビを振っても前行にかぶらないくらいの行間は設定の段階で必要だなと思った。
(文字の大きさが9pt、ルビを4.5ptで振ったので、行間設定は13ptあれば大丈夫だと思っていたけど、15ptくらいが自分はちょうど良さそう)

ちなみにルビの語源はイギリスで文字の大きさを宝石で表していたことからきているらしいので、ルビーは5.5ポイントの大きさらしい。
なのでここでの例ならダイヤをふるっていうのが当てはまることになるんだけどそんな突然の雑学はさておき、ルビ=ふりがなで定着しているようなので伝わってほしい。

当然、印刷所さんにも指摘された(こんなところまで見てくださる…!)が、この次項目で行う「ページ末を整える」を終えてしまった後だったので、ページ設定から変えて修正なんてのはもうどうにも精神的にも無理だった…無念。
今回はページ内でできること(前行がひらがなだとギリギリ重ならないなど)をやれるだけやった。

・ページ末を整える

自分が一般に本を読んでる時には全く気にしたことがなかったし、そういえばめくるページを持ちながら最後の1文を読んだりしたような気もする…程度だった。

でもいざ、自分の文が誰かの目に触れるのだと思えばなんだかすごく気になっっちゃって。
(自分はword2013を使用しているが「改ページの設定」で自動的に段落を分割しないなど修正してくれる機能もあるらしい)

が、そんな機能も使いこなせずひたすらアナログに文章を改変。なるべくページ末にちゃんと文章が終わるように整えた。
(見開きなら…はまだしも、数ヶ所どうしてもできなくて悔しい)

↓↓↓参考にさせていただきましたありがとうございます…!!!


☆奥付を作る

奥付に最低限書く項目は、以下の通り。
(勿論検索した。【同人誌 奥付 書き方】など)
コチラ】では、理由もきちんと説明してくださっている。
生み出したからには責任がある。もし乱丁本なんかがあった時、同人誌だからといってどこにも連絡手段がなかったら、せっかく買ってくださった喜んで欲しい筈の方を悲しい気持ちにさせてしまうしね。

・本のタイトル
・発行年月日
・発行者、発行元(ペンネーム、サークル名など)
・連絡先(メールアドレスやwebのURLなど)
※SNSのアカウントIDのみは不適当。参考サイトにも書かれているが、「何かに会員登録をしなくても連絡が取れる状態の連絡先」が有効。
・印刷所名
正しい会社名を調べて記載する。自戒。(株式会社の位置や書き方など注意。印刷所さんのサイトに「会社概要」などのページが必ずあるはず)

・あとがき
余裕があったら書こう(読み手としてはあったら嬉しい。ページ数の関係で入らない感じだったらペーパーなんかでもいいから人様の制作秘話^^是非読みたい)
・感想あればこちら是非…のサイトへ飛ぶ二次元バーコードなどをつける
→【二次元バーコード作成無料サイト】様


☆PDFに変換する

文書が出来上がったら、いよいよ入稿できる形式に変換だ…!
保存形式の所で選べばいいんでしょと思ってはいたが、一応調べる。
【word PDF 変換】でたくさん教えてもらえた。感謝。
これもやり方は何通りかあるらしい。

・名前を付けて保存→ファイルの種類で「PDF」を選んで保存
・エクスポート→PDF/XPSドキュメントの作成

どちらもやってみたが違いがわからない。
まぁなればいいかととりあえずPDFの形に変換して保存した。

ここからもうひとふんばりだ。
そろそろ自分の文を読むのに嫌気がさしてきていても、ここで気を抜いてはいけない。

・紙に印刷して確認!!!!!

今度は普通に読んでいく。といっても、文字を飛ばさないように。
どれだけ何度も確認したと思っても、印刷物を実際に読むとなぜかまたポロポロ修正箇所が出てくるものだ。
画面上では問題ないのに何故か印刷すると文字が縦半分欠けてる現象とか…全くもって意味がわからない。

もう当分読みたくない…となるまで読み返し、修正箇所もまた印刷し確認確認…で、やっと大丈夫だという本文原稿の完成である。

永かった…(体感)!!!!!!!!!!

本文!脱稿!!万歳\(・ω・)/\(^o^)/!!!

☆本文完成!

印刷所さんによっては、表紙や本文など別々に入稿できたり、全て揃ってからだったりするんだろうか。
今回、最終的にSTARBOOKS様にお願いすることにした自分は、本文は本文で入稿をする。
が、本文の締切りはなんと一番最後だった…!(すごい枚数なのに…)
やはり加工に時間がかかるものなのですね。

結果、どんな紙でどんな加工オプションをつけたらなどなどは、最終産物のご紹介…はするかどうかは考え中。

早く書きたいのはそこと、イベント当日の感染症対策なんだけども。

次は表紙とか!


こちらの確認項目は絶対ではないけれど、段組みやフォントをはじめとするレイアウトもそれぞれの方の個性だと思うので、アンソロなんかで絵と文字ミックスのものを編集される主催者さんにも参考になればいいなと思います。

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