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ドラマ「知らなくていいコト」@Hulu

自分の中にある偏見を考え直すきっかけになりました。

2回目のドラマでつぶやきは、日本で2020年に放送された「知らなくていいコト」について書いていきたいと思います。

ネタバレ含みますが、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願い致します。


TBS「知らなくていいコト」
レビュー ★★★★★ (星5/5)

ポスター(公式HPより)

*ネタバレ含みます。細かい内容は、見どころの後からになっています!
どんな内容かだけが気になって覗いてくださった方、まだ見ていない方、ネタバレアウトな方は、「オススメポイント」までを読んでいってくださると嬉しいです。

簡単すぎるあらすじ

週刊誌のエース記者、真壁ケイト。ある日突然母親が死んでしまうその直前に母親が発した一言がケイトの人生を大きく揺るがすことになる。
そしてどんな時も自分を守ってくれた、元カレであるカメラマンの尾高さん。ケイトと別れた後、尾高さんは他の女性と結婚し子どももいる。しかしケイトの母が亡くなった後、二人はある秘密を共有して、ケイトの気持ちに変化が生まれる。
週刊誌の記者としての真壁ケイトと、恋をする一人の女の子としての真壁ケイト。どんな時も真っすぐひたむきに走っていくケイトが尾高さんと織りなす暖かくて冷たくて苦しいラブストーリーです!!

オススメポイント

仕事に一生懸命なケイトが突っ走りすぎると、暖かく大きな懐で包んでくれようとする尾高さん。実際、尾高さんとケイトの関係は不倫になりますが、その分とても現実的で苦しくてドキドキして、続きが気になるようになっていきます!絶対!(笑)仕事に突っ走るケイトですが、自分の欲に無謀に突き進む人ではないので、不快になることはなく、なんならもっと突っ走ってもいいのではと思わせるほどです。ケイトも尾高さんも思わず引き込まれるような魅力的な性格がポイント!!



ネタバレ注意




見どころ①仕事

ケイトがただひたすらに仕事に一直線なところ、自分の仕事に誇りを持っているところがカッコいいです。誰よりも芯が通った働き方で、誰よりも素直に相手の意見を受け入れる態度は見習いたいでしかない❗️
職場恋愛をしますが、恋愛を介入させない働きぶりもかっこいい〜!おもわずケイトねえさんと呼びたくなるほどの堂々とした姿は圧巻です。
一時期週刊誌の〇〇砲といったものが世間を賑わせたことで、それの風刺ともいえるドラマに思えますが、ケイトが働く週刊イーストは「人間への飽くなき興味」から成り立っています。ただひたすらに堂々と、この世の中にいる人間について興味を持って書き示すことを貫く姿勢がかっこいいのです‼️

人間への飽くなき興味です。
人間の切実な生き様を読者に届けようとしているんだ。

第5話より

見どころ②人間性

ケイトは、思いついたら止まれなくて突っ走っていってしまう性格にあるため、尾高さんの穏やかで何事も受け止めてくれるような男の人とはどうしても相性が良いように思いました。ケイトからすると、いつでも手を広げて受け止めてくれるような男性が近くにいたら安心で心休まる場所になるだろうし、尾高さんからしても、何も気にせずに走っていけるケイトの率直さに心惹かれるものがあるのだろうから。そしてケイトは、手に入らない尾高さんが好きなのだとも思います。ほんとうに手に入れようとしてくれている尾高さんには少し引いてしまいがちなケイトだけど、そっぽをむかれるとすこし寂しい。ケイトの気持ちは分かりますよ‼️なんとなく‼️(笑)
尾高さんと出会いたい....ケイトは殺人犯の子どもかもしれないという秘密がありました。それを知ってでも結婚しよう、好きだ、とどこまでも受け入れてくれようとする尾高さんが眩しくて、ケイト羨ましい...><
自分が殺人犯の子どもと知っててプロポーズしてくれたのね、と後で知りながら、大切なことなの、と思わず泣いてしまうケイトだからこそ尾高さんはどこまでも包み込もうとしてくれてるのでしょう。

ケイトを離したくなかったからだよ

第2話より
公式HPより

見どころ③恋

ここまでも何度も呟いてしまっていますが、尾高さんの懐の深さにとにかくキュンキュンします!とにかくキュンキュン!キスシーンもありますよ(小声)。第6話の終わりから第7話のはじめあたりまで、尾高さんの心のうちも聞けて、キスシーンも見れて、リピート間違いなしです!

公式HPより

ある不倫を暴いた記事を出した後、ケイトは会社で刺されてしまいそうになります。その瞬間尾高さんはそのままケイトの上にダイブ。背中からぐさりと刺されてしまいます。会社のみんながいる前で。のちに編集長は、「あのダイブを見た全員が、ああ、尾高はケイトに惚れてるんだなと思ったよ、」と語っています。いいなー。不倫だけど―。尾高さんはけじめをつけると言って別れますよ。見てる方も、キュンキュン!不倫か!の繰り返しです。

また、不倫報道された、妻がいる男の人と不倫していた女の人がこう残してます。

後から出会ったっていうだけで、私の愛が薄汚いもののように言われるのは違うと思います。私たちは犯罪者ではありません。

第6話より
公式HPより

確かになと思わずにはいられませんでした。まあ結婚してるほうがけじめをちゃんとつけれるかどうかですよね、結局は。何も経験したことがないので分かりませんが恋をすることはとても苦しくて、ただ突っ走っていくだけが正解ではなくなっていってしまうということだけは分かりました。年を取れば取るほどに。失うものも多くなるのかな。

人間はいくつになっても恋をする。
恋こそが命を息づかせる源なんだよ。

第1話より

そして自分のしていることが不倫みたいになってしまっていくと、不倫の記事も書きにくくなってしまうケイト。尾高さんはきっとそんなケイトを見るのもつらくなってしまったのだと思います。ただがむしゃらに楽しそうに仕事をするケイトをとても暖かくて見守るような優しい目で見ていた尾高さんだから。それでもケイトを諦めるのではなくて、不倫ではなくそうとするけじめにかっこいいとまで思ってしまいました。

ケイトを生涯守ってあげてください。何もかもあなたがくんであげて。
ケイトをお願いします。

第2話より

ケイトとまだ付き合っていたころにお母さんにお願いされた尾高さん。
尾高さんと付き合いたいです!!!(誰)

見どころ④ストーリー

大きなネタバレを含みます。大丈夫な方だけの閲覧をオススメします!

まず尾高さんとケイトが別れた後、ケイトは職場の野中と付き合います。しかし野中と付き合っているときに、ケイトは母親が亡くなってしまい、遺品整理中に今まで知らなかった父親の正体が無差別殺人の犯人だということを知ります。野中は母親が亡くなったケイトに、結婚しようとプロポーズをしましたが、殺人犯の子供だということを知ると、やっぱりプロポーズは無かったことにしてくださいと言いに来ます。でも、だからこそ尾高さんの懐の広さ、暖かい心をことごとく実感できるようになっているのだと思います。
そして実際自分とお付き合いしている人が殺人犯の子供だと知ったら、自分はどうなるのか。野中みたいにならないかな。見ているときはずっと野中最悪!と思ってみたいましたが、一定数野中のような反応になる人は確実にいるのだと思います。現実的な反応を残してあまりにも「フィクション」になりすぎないストーリー性に惹かれました。

公式HPより

さいごに

不倫とはとても汚いもので、するものは犯罪者である。
そんな世の風潮を少し変えるようなお話ではないかと思います。
全てを正当化して綺麗なものにするというわけではありませんが、少しだけ罪人というイメージも軽くなったのではないか。
また、殺人など犯罪者の家族も同時にすべてを暴かれる。SNSの普及によってプライバシ―の保護がどんどん難しくなってきている今だからこそ思うこともたくさんありました。
人によって、立場によって、考えることは様々です。当事者になれば考え方は一転するかもしれません。
でも自分の中にある偏見が一つでも減ったのではないか。
新しい目線の1つとして、わたしはたくさん学ぶことのできるドラマだったのではないかと思います。
そして、人生と恋はタイミングです!!ほんとに!(笑)


Huluで配信されています。ぜひ視聴をオススメします。
見るもの迷ったら、いったんこれを。^^

また会う日まで。

2023/10//21

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