高いところへ
あなたは果ての見えない階段を、一段、一段、昇っていく
風が邪魔をしても、雨に捉えられようと
一段、一段、踏みしめて、その足取りは揺るがない
いつもあなたは、真っ直ぐ高いところだけを見ている
だから僕は、同じ階段を登ることにしたんだ
あなたとは違う登り方で
あなたよりずっと不器用かもしれない
つまずくし、滑るし、何段か落ちてしまうこともあるよ
でも時には三段跳びなんかして、あなたを驚かせる
そんな時あなたは、とても楽しそうに笑うんだ
だから、たとえ高さに足がすくんでも
僕たちは恐くない
同じ階段を登っていると知ったあの日から
僕たちは共に行くんだ、高いところへ
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