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情シス小道具「1週間お待ちください」 ~お願いごとを安請け合いしない~

新年度が動き出し、JapanITWeek展示会も開催され(執筆4月6日)利用部門からいろいろなお願い事が情シスに届きだしている頃でしょうか。
そんな時に小道具「1週間お待ちください」です。

はじめにお断りしますと、この小道具はわたあきオリジナルではございません。かつての同僚より技を盗みました。いえ、オマージュです。

いくらなんでもバッファとりすぎでしょ

同僚はどんなお願いごとも微笑みながら承り、最後に「1週間お待ちいただけますか」と優しく問うのでした。
「ん?1週間もかかるの?」しかも毎回。と傍らで見ていましたが、のちに私も便利な小道具として重宝するようになりました。
数日でも1か月でもないのがミソです。

情シスに魔法の杖はない

情シスは魔法の杖を持っていると思われがちです。だってIT専門家だから?ほんとうは、専門家なら一分の隙のない仕事をするのに丹精込めて相応の時間をかけるはずです。
でも、お願いする側は何もわからないまま依頼。だってやりたいから。所要時間なんてわからないし、難易度だって知らない。お願いごとはすぐに叶うと期待してしまう。
情シスは専門家として、じっちゃんの名にかけて即応しようと頑張る。
そういう時にはいつもシステム障害が突発する。
 ⇒お願いごとどころでない ⇒忘れる ⇒嫌われる
魔法の杖もなく、あなたはスーパーマンでもない。当然の成り行きです。

ミソ

「1週間お待ちいただけますか」のミソは、すぐにはできなそうなことを示しつつ、お願いする側の我慢のギリギリを突いていることです。
そういわれると、なんか急かすのは申し訳ない気になりますし、1週間かけて準備してくれるありがたみさえ感じてもらえます。
一方で、お願いされる情シスとしては、心の余裕が持てる期間です。それでも障害や日々の問い合わせ対応であっという間に1週間。期限の前日に慌てて対応することもしばしばでした。

バッファ、余裕、冗長化

クラウド化で、物理的なサーバを見ることが減っているかもしれません。
サーバは、パソコンと違って四六時中処理し続けるために予備の電源や空冷ファン、RAID構成のハードディスクを持っています。メモリの正常性チェックも厳格です。
予備人員がいるわけでもない情シスですので、持続可能な情シス人生のため、自分の能力を過信することなく余裕をもって安請け合いいたしましょう。

情シス生き残りのために。



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