9月8日 会見や商談の場で演じきる力
9月8日ですね。
最近の巷の話題といえば、ジャニーズ事務所の創始者による性加害報道です。
昨日は記者会見があり、社長交代などの出来事があったようです。
私も帰宅してその会見の模様を少しだけニュース番組でみました。
新たに新社長として就任し、質疑に応じたのは東山氏。私のような年齢の人にとってはトゥナイナイナイナイナイナイヤティヤ!のあの人です。
質疑を受ける際も、落ち着いて、話す相手の顔を見て丁寧に。声のトーンを落としてゆっくりと。
同じ経営者としてとても参考になりました。
私が見たニュースなどほんの一部分だけなのでしょう。が、目を泳がせたり、怪しげな身振り手振りを加えたりといった相手に不信感を与えるような仕草を表さなかったのは流石ですね。
あえて言うなら、一番痛い質問であろう、ご自身のパワハラ疑惑について質問を受けた際に目を伏せた時くらい。回答もあやふやになってしまっていました。
ですが、少しの失言も許されない極限状況であり、少しでも失敗すれば袋叩きになる場であることを考えるとすごいと思いました。
長年、ショービジネス界の第一線に立ってきた実力は伊達ではない思いました。
人前で自分の役割を演ずることに長け、それに慣れた人の凄さを垣間見た気分です。
これ、演じているから悪い、というつもりは毛頭ありません。むしろ、あの場で演じないなど逆にあり得ません。
そもそも、私たちは公の場で何かをする際は必ず演じます。幼児でもない限り、無防備で素のままはあり得ません。
どれだけ凄い人でも、人間的にできた人であっても、公の場での演じ方を失敗すると、人には認められません。
昨日の記者会見は日本国内の注目度はかなり高かったことでしょう。記者会見の場に臨む緊張も生半可なものではなかったはずです。
それと比べるのはちがうでしょうが、私も同じ日に複数の商談の場に臨みました。
私も素の自分ではなく、商談をする自分を演じました。
商談の成否がどう出るかは、お客様のご判断に委ねるしかありません。が、精一杯演じきりました。
繰り返しますが、演じるのが悪い訳ではありません。丁寧語で話したり、お礼をいうことも含め、素の自分で商談の場に臨めば失注のリスクはたかまります。
悪人が善人を演じたとしても、相手にそれを悟られないようにするにはものすごい努力を要します。それが易々とできる才能があり、相手に地を悟られないスキルがあるのなら、そもそも商談に臨むような生業よりも、カメラや顧客の前で演じる道を選ぶべきでしょう。
要は演じ方です。
ですが、どれだけ名優のように演じ切ったとしても、往々に態度や言動にその人の地やウソが表われてしまいます。
だからこそ、まず地の部分を養い、日々の暮らしを律しないと。
しつけや教育とは結局、その人の地を養うためのもの。
商談をこなし、方々で登壇する身として、昨日の記者会見は襟を正す良い機会となりました。
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。