見出し画像

安息日なので安らがせてもらいます

疲労だぜ。

日本に来て5目となって体力が限界に来ている。実際と緊張のせいか毎日アルコールが入ったまま寝ても2回ぐらい起きるし、朝は大体5時前後に起きてしまう。昨日なんか4時ぐらいに起きてたぜ。そのおかげで荒川の堤防できれいな朝日を見れたけど。

今日は夕方から相互さんと飲む約束がある。本当はそれまでに行きたい場所があるけれど疲れてるし背中の痛みもまた消えていない。加えて夕方に会う奴はたぶん今回において一番油断ならない人間なので、できるだけ体力を温存して臨みたい。

なのでリアルタイムでプリキュアを視聴したあとに近場のマンガ喫茶に行くことにした。

しゃあっ。この間はTOUGH灘神影流と高校鉄拳伝タフを合法的に履修したんだんで、今から龍継ぐを読んでいくぞ。ドリンクサーバーからスパーリング・ウォーターを取れっ、マネモブ研修開始だあっ。

剛脚僧侶の異名を持つ馮さん。外見から僧侶要素が一切見当たらないんスけどいいんスかこれで…それとして中国語ネイティブの私から疑問ありますけどけど、馮という文字は北京語において発音は「フォン」となるんだがここは猿先生は「マー」とルビを振ったよね。中国は国土が幅広く、様々な方言が存在しているので、もしかしたら猿先生はどこかの方言の発音も取り入れているとしたらそれは本当にすごいことですよ。まあ後に異常性愛者だと発覚されふたたび愚弄された上に猿空間送りにされたブサイク中華キャラに限ってそんなことないと思うだがな。
だったらOTONに登場する静虎に歩法を教授する馮(マー)老師はどうなのかというと、それは猿先生的にはネイティブ発音などどうでもいいとしかいいようがありません。猿何考だ。深く考えるだけで無駄なんだ。

う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ (PC書き文字)
キー坊が NEO坊に しんかしたあっ
前作主人公悪堕ちはよくある展開だけどあの強くて正義感があり、ギャグ顔がアホっぽくて愛嬌のあるキー坊がここまで変貌するなんてやっぱショックよね。ロン毛もクソダサいし。

懐かしいキャラ(約2人)を猿空間から引っ張り出して、ボコって、また猿空間に送り返す猿先生、あなたは鬼だ。

男も女も区別なく陵辱するしな(ヌッ)

昼になった。けれど完全漫画集中体勢に入った俺は外出してランチを摂る気にならなかった。幸いこの漫画喫茶は料理を注文できるシステムがある。

注文した。まあまあきれいなオムレツは中身はとろっとした半熟状態で美味しかった。たぶん業務用パックのやつだろう。もしか間違ったらごめん。アルコール飲料も欲しいがここで注文すると高いし、夜はおそらくしこたま飲むことになるのでドリンクバーでいいか。スパーリング・ウォーターを注げっ、マネモブ研修再開だっ。

我が名は

尊鷹そんおう

う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ (PC書き文字)
土竜さんが死んだと思ったらバキッバキッバキバキと尊鷹に変化したあっ
1ページ丸ごと超作画の尊鷹顔ドアップだあっ
級展開についていけずいつも以上に呆然とした表情になるマネモブ。しかし猿先生はやはり画力が凄いですね。素直に尊敬です。

なにっ、心臓で弾丸滑りっ
武道の達人は銃で撃たれても死なないのだ。
それでも胴体が貫通される重傷のはずなんスけど…大丈夫スかこれ?

ハァ……ハァ……朝からっずっと座って漫画を読んでいただけなのにより疲れた気がする……短期間に猿漫画を摂取しすぎたようだ。一旦休息しよう。

俺は一旦ホテルに帰って明日のチェックアウトに向かって服に洗濯やボクササイズを済ませた。

ファイナルカムダウン

同日17時頃、俺は黒いシャツと黒いパンツをシックに着こなしてネクレスや指輪で悪っぽい雰囲気を漂わせる男と赤羽駅で落ち合い、赤羽一番街をへ向かった。

「アクズメさんは一軒目はどこがいいですか?」

男には様々な呼称があった。JTK、Alcoholic、酒さん(ちゃん)など。俺は直訳で彼のこと「酒精さん」と呼んでいる。相互フォローの中でTOP5に入っている要注意人物だ。とにかく彼は頭がキレて弁舌が立つ(加えてルックスもイケメン)。日本語ネイティブじゃない俺は彼の発言を半分以下しか理解できていない。彼よりフィジカル面では俺の方が優れているのはせめての救いだ。気安く筋トレや格闘技に目覚めないでほしい。スペースで酔った勢いで「今度は東京に行くんでサシで飲みませんか?」と尋ねたら快諾してくれた。

「そうっすね。実は前からリサーチしていた店があるんですよねー」

一軒目は私の意向でバリキ屋に決定。

店名からしてニンジャアトモスフィアが漂っている。室内でも喫煙可能でヘビー・スモーカーの酒精さんも喜んでいるもよう。

看板メニューのピグモン串。紅しょうがと鶏肉の天ぷらってこと。

バリキ屋には特定のドリンクを注文するとチンチ・ローリングに挑戦するシステムがある。私は目無しで終わってしまったが、酒精さんはまさか6のゾロ目を出した。

「おめでとうございます。6のゾロ目ですね。では店員をひとり指名して、その人にドリンク一杯奢っていただきます」
「なにっ」

目が出たら全部いいことな訳ではない。店員にドリンクを奢るというペナルティもあるんだ。

「そういうことでしたら……おねえさんに奢りますか?何が飲みたいものあります?」
「あっ、私お酒強くないので、できれば軽いやつだと助かりますぅ」
「ふーん、ではグレープハイにしよっか」
「グレープハイですね。少々お待ちください」

しばらくしておねえさんがジョッキを持ってきた。

「お待たせしました。では乾杯しましょう」
「うーい、かんぱーい」
「かんぱーい」
「かーっ。おねえさんも大変っすね。お疲れ様っす」
「ありがとうございます。では引き続き楽しんでいってください」
「おいっす。あざした」

傍らから酒精さんと店員さんの会話を見た。なんてチャラチャラしい。慣れている感じだ。いい歳して恥もなく女児むけアーケードゲームの前に座る俺と違う世界の住人だと実感させられる。

「面白い店だったね」
「そうですね」
「ピグモン串、うまかった?」
「まあ見た目と比べて味は凡庸ですかね」
「そうか。じゃまたなんか頼みます?」
「今度は酒精さんにおねがいしますよ」
「いいんすか?じゃ……おっ、こんなもんあるじゃん。すいませーん」

「これは?」
「チーズと漬け大根でロールしたものです。最近流行っていてよく居酒屋で見かけるんだ」
「なるほど、発酵物と発酵物の共演ですね」

自分ではあまり注文したがらない料理だが味はよかった。

肉を生で食いたくなったので、二軒目は馬肉屋に入った。

馬刺しやタルタルステーキを注文したがHorse loveの読者に配慮してあえて写真を載らないことにした。

「正直言ってアクズメさんがもっとチー牛っぽい顔だと思った」
「確かに一年半前はチー牛だったけど、目をレーザーで焼いて眼鏡とサヨナラしました。酒精さんは想像した通りイケメンです」
「フッ、顔に自信があるんだ」

とルッキズムに話をしたり、

「ステディさんすごいですね。この間料理の写真を見たけど、もはやプロの腕前じゃないすか?あと自転車でスーパーに行ったら自転車を忘れて歩いて帰った話も爆笑です」
「ステディか、俺には過ぎた女だぜ……」

恋愛の話をした。

三軒目はあぺたいと。ここに来て雨が降ってきた。

紅生姜ハイ。見た目はインパクトだが、よく考えたらジンジャエールハイのジンジャーエールを紅生姜に変えただけ。味はよく馴染む。
焼きそばは量が多い。紅生姜ハイの紅生姜をつまんで焼きそばに入れるという手もある。

「腹一杯だね」
「そうですね」
「最後の一軒にしましょうか。アクズメさんシーシャ吸うか?」
「吸います」

ふたりがビル中にあるバーに入った。俺がひとりだと絶対怖くて入れないタイプの店だ。店内はひとりもおらず、アフリカ系の店員さんが暇そうにしていた。アフリカの草原を想い馳せるスピリチュアルなミュージックが流れている。

とりあえずCORONAで乾杯。

シーシャはストロベリー味を選択。吸うたびにボコボコボコと音が出て面白くて楽しい。ドラゴンブレスの如く大量に煙を吐き出す酒精さんに対し俺はさほど煙を出せなかった。喫煙の経験値でさが出たか。

酒精さんにダーツを誘われて投げてみた。ゲームはCOUNT UP方式。最初の数ラウンドは俺がリードしていたが、中盤は酒精さんに逆転され、最後は俺がブルズアイ2発決めて逆転勝利した。

「アクズメさんいい投げっぷりだね!フォルムも良いし本当に初心者?」
「そうですね。ダーツ世界大会の動画を見てフォルムを真似してみました」

酒精さん、気持ちよく勝たせてくれてありがとうございます。接待プレイが上手なんだね。

夜が深まって、店に客が増えてBGMもいつの間にかアフリカの草原を想い馳せるスピリチュアルなミュージックからPOPな英語ソングに変わった。そろそろ酒精さんをステディさんのところへ返さなければならない。最後は我が国の誇る高粱酒をプレゼントして、駅でおさらばした。

当アカウントは軽率送金をお勧めします。