焼肉屋で軽率に焼酎を頼んだら330ml飲まされた話

こんにちは、アクズメさんです。皆さんはひとり焼肉が平気でしょうか?焼肉ライクみたいに最初からひとりがコンセプトのタイプではなく、多人数の利用を想定して4~6人の席がほとんどで入店時に「ひとりです」と言うと店員さんが一瞬困った表情になる、そういう店で、あなたはひとりで4人席を占拠し、家族や陽キャ同士に囲まれ、たまにめずらしげな目を向かわれつつも氷の心を保ち、肉を網の上において炙っていく、そういう精神力をあなたは持っていますか?私はあります。

もう慣れたもんですよ、ひとり焼肉なんざ。むしろひとり焼肉慣れすぎて複数人で焼肉する場合は同席の人が焼き加減や味付けに対する見解の違いに怒りを覚えてしまうぐらいです。

まあ別にひとりで焼肉いけるぐらいで偉いとか哀れとかそういう話ではありませ。お好きのように肉を焼きましょう。私も先週の金曜日に牛角に行きました。12時開店即入店。席案内を待っている間にカウンターに置いてあるパネルに目が留まりました。

『新発売!キンミヤ焼酎 特上・牛角コース:+199 極上コース:無料 飲み放題』

ほう、キンミヤですか、知っていますよ。ホッピーセットによく使われるクセのない飲みやすいお酒でしょう。ついに牛角にも出ましたか。いいじゃないですか。

席について、極上コース(全メニュー+飲み放題が含まれるコースです)を注文。まずは生ビールでおっぱじめます。今日は来客が多く、開店してすぐ席が埋まりました。平日に昼から飲むビールはただでさえうめえというのに、傍らに次から次へと入店するお客さんと店員さんの「すみませんただいま満席ですー」のやりとりを聴きながら飲むと最ッッッ高ッに優越ですね。

生3杯が腹に入った体にアルコールが馴染んだところ、そろそろかと思って店員が塩タンを持ってきたタイミングで注文をしました。

「すみません、焼酎をください」
「しょうちゅ……?お酒でしたらメニューにある種類しか出せませんが?」

店員さんが困惑の表情を見せる、つられて私も困惑。

「いや、あるでしょう?焼酎、カウンターにパネルありましたよね?」
「……ちょっと、聞いてきます」

若い男性店員が厨房の方へ消え、しばらくして歳上に女性店員がやってきました。

「えーとお客様、焼酎をご注文でしたら+199の料金が発生しますけどよろしいですね?」
「いや、こっちは極上コースなので無料のはずですよ」
「へぇ?」
「いや、パネルにそう書いてるんで」

私はカウンターの方まで行き、パネルに指差して見せました。店員が驚きながらも納得した表情になりました。

「わっ、本当だ。はいはいOKOK、わかりました」

マジか?自分の店が扱っている商品についてそこまで疎かのことあります?南国はよくおおらかって北の人に嘲笑じみて言われてムカつくけど、これは流石におおらかすぎると言わざるをえません。結果オーライなのでいいですけど。

「少々お待ちください、すぐにお持ちします」
「あの、飲み方は……」
「あっ、焼酎は330mlのボトルで提供するので、お好きのようにブレンドしてお飲みください」

そうですか、ボトルで提供とは斬新な……えっ、330mlって言いました?

「コーラやウーロン茶で割るのがおすすめらしいです。私は酒が飲めないのでよくわかりませんけど。ではごゆっくり」

店員が去り、テーブルにがキンミヤが入ったガラス花瓶のような容器が残りました。なるほど、数人でシェアするコンセプトでしたね。これは予想外。コーラウーロン茶で割ると言われましたが、これまでに何度かカクテルに挑戦して、結局炭酸の弱い、味が薄い、アルコール臭がする飲むと悲しくなるドリンクにしか出来なくてもう自分の腕を一切信じずプロが作る酒しか飲まないと決めてあります。ので

頑張ってロックで飲みました。さすがキンミヤが飲みやすいですね。多いけど。アル中の飲み方ですわ。アル中ですけれど。この一本を飲み干した後は相当酔いましたのでハイボールとビール一杯ずつ頂いて食事が終了。ご馳走様でした。


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