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OR・ZEN

OK、Guys。アクズメさんのお料理紹介コーナーだ。今回は俺の国のストリートフードの中で定番中の定番、蚵仔煎(オーアーゼン)についてだぜ。

蚵(hé)とはカキのこと、そして蚵仔煎(オーアーゼン)は閩南語の発音である。作り方はこうだ、カキ、卵、青菜(若白菜が多い)を鉄板で焼いてから、片栗粉を溶かした生地をかけて焼き固める。焼き上げた蚵仔煎に甘辛いソースをかけて完成。

その歴史はなんと、台湾における初めての中国人政権である鄭氏王朝まで遡る。当時で沿岸で拾えるありに余ったカキをさつま芋の粉とかと混ぜて米の代わりの食べていたそうだ(要検証)。シンガポールや香港、タイでも似た料理が存在している。

かなり広めた料理のため、材料やソースのバリエーションも店によってさまざまだが、片栗粉生地のもちもちとした食感は共通だ。ここまで見てきた料理に詳しい日本人の方はお気づきであろう、蚵仔煎はもんじゃ焼きやお好み焼きに似ていると。しかし日本の粉もんと違って混ぜていないので各々の食材の個性がかなり残っている。悪く言うと、調和を取っていない感じがすごい。生地は生地で、カキはカキ、白菜は白菜、そして最重要であるソースは味のカギを握っている。でも澱粉、野菜、蛋白質のバランスがよく、俺の国では片栗粉はキャッサバから作られるのでほとんどタピオカだ。腹持ちがいい。

自分的にはいまいちで、がっかりする料理の部に入るが、たまには食べたくなる、そういうモノさ。

「タピオ、カーン……あむぅ」
タピオ・カーンは、焼き上がった熱々の蚵仔煎を躊躇せずに素手でつまみ上げて丸一枚を口に入れて咀嚼した。ピンク色のソースがひげに掛かっているが気にせず。漢ムーブメント。

 

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