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【アクロス】お約束は必要不可欠なのか?本当に?【ザ・スパイダーバース】
「で、お前さんはだれ?」
「やっとお目見えになったね、スパイダーマン。私の名はネタバレ、君にとって最大の敵さ!」
「おっと、それ以上いけない!」
というわけでネタバレは極力避けるけど俺が口を滑らない保証はない。気になる人はすぐ安全なバースへ避難をすすめる。それでは始めよう。
🕷
いわゆる試写会ってやつ?俺は通常の2.5倍のチケット代を払い、スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースを早めに観る権利を手に入れた。6月12日の夜、俺はシネマに赴いた。
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価額2.5倍チケットなので特典が色々ついてくる。ホットドッグ、ポップコーン、ドリンク、3Aポスターサイズ2枚、ラメ入り絵はがき1枚のセット。お得といえいばまあまあお得か。夕食はまただし映画に集中したいので開演前に片付けてしまおう。ポップコーンは塩気が強すぎて完食できなかった。
シアターの外ではスパイダーピープルのパネルが立っており、マイルズとグウェンのスーツを着たスタッフと写真を撮れるイベントをやっている。スパイダースーツ着用で来場する客さんもいる。まるでお祭りだったぜ。
それでは感想と行こう。
苦難なくては英雄ならず。我々が知っているクラシックなスパイダーマンストーリーは苦難の続きであった。ベンおじさんとの死別、ガールフレンドを亡くし、親友と反目など。比較的にひどい目を遭ていなかったMCUスパイダーマンでもノー・ウェイ・ホームにおいてメイおばさんが死んだあげく全人類がピーター・パーカーを忘れ去るというそう壮絶な最後を遂げた。それでもスパイダーマンはめげずに明るく振る舞い、我らの親愛なる隣人でありつづける、その姿は健気で尊かった。
しかしそれはあくまで視聴者目線での話。なんかの行動を起こすたびに状況が悪化し、親しい人間が死んでいく。スパイダーマン本人にとってたまったもんじゃない。挫折しても立ち上がるスパイダーマンを見て尊ぶ視聴者は果たして善良と言えるか?我々は本当はスパイダーマンが曇ることを密かに期待していていないのか?スパイダーマンを感動ポルノとして消費していないのか?
というスパイダー様式美に一石を投じるテーマの映画でしたと俺は思う。いやぁ、スパイダーマンの皆さんには幸せなってほしいすよ。マイルズだってアーロンおじさんの件でさ、もう十分じゃん?それ以上に彼のヒーロー性に箔をつけるための悲劇が本当に必要なのか?
運命は蜘蛛の糸のように絡めとって、じわじわと引き寄せる。スパイダーマンの悲劇を定めたのはだれだ?ミゲルか?SONYか?Marvelか?それともスタンのじっちゃんんか?
それはきみ自身の目で助かめるしかない。さぁ、シネマに行くんだ、できるだけ画面が大きく音響がいい施設をおすすめする。
スパイダー欲張りセット
予告でも観た通り、、今作はまさにスパイダーマン密集地帯。画面がスパイダーマンとスパイダーウェブで埋め尽くされる。そんな中で気になったスパイダーマンをいくつか紹介する。
ミゲル・オハラ
未来のスパイダーマン。スパイダーマン組織を統率する強面おじさん。スーツの顔が悪人面だし、指先が鉤爪になってるし、ムキムキだし、獣ような獰猛な動きで敵を襲う、こんなやつがスパイダーマンで大丈夫か?と思ってしまうほどのBAD ASS野郎。マルチバース秩序が最重要だと考えて融通が利かない。笑ったり軽口を叩いたりしない、いつも暗い表情しているが、そんな彼でもスパイダーマンの運命から逃れられず、巻き込まれてギャグをやらされる。背中で哭く男。
ゲウェン・ステイシー
前作より出番が大幅に増加。登場時間はマイルズよりも長いかもしれない。ピーター・B・パーカーには悪いけどやはりおっさんより美少女の方映った方が画面が華やかになる。同じくティーンエージャーのスパイダー(ウー)マンであるマイルズと互いに通じ合って、惹かれあう彼女だが、多くのゲウェン・ステイシーはスパイダーマンに恋するも悲劇的な結末をむかえてしまった事実が懸念となって一歩踏み出せずにいる。マイルズに対する恋心は蜘蛛の糸のに定められた運命なのか?いやほかに道があるはずだ、今こそ自分だけのビートを刻む時。
スパイダーパンク
良識のある反体制野郎。反体制ゆえに組織のやりかたに快くない思っておらずミゲルに対して反発的な態度を取る。いちいち渋くてかっこいいのが逆に憎い。パンクなのでギターを常に持ち歩いている。ドラマーのゲウェンとウマが合ってけっこう仲が親しい。言動に反してヒーロー意識が高く、スパイダーマンらしい工学の才能も備えている。
スカーレットスパイダーマン
ミゲルに勝るとも劣らないムキムキボディの持ち主。強いだろうけど何しに来たかわからない子だった。なんか可愛い。
スパイダーバース、その先へ
Youtubeとかで『スパイダーマン映画最高傑作更新!』と書いてあるが、自分的にはまた保留かな。映像は素晴らしいし楽曲のセンスも最高なので是非とも大画面で観てほしい。
ちょくちょくMCUに意識しているところもまた面白い。例えばノー・ウェイ・ホームの冒頭で「MJが大好き!MJきみはスパイダーベイビーを産むかい!?」と叫んだ野次馬が居たね?そんで今作では本当にスパイダーベイビーが出た。ネタバレではないよ、もう予告で見てたでしょう。
とにかく作り込みが細かくてBDを買って一時停止しながらじっくりみていきたい映画だった。自分もリピートしたい。今年の夏は日本に行くので滞在中に吹き替え版を観るのも一択かな。神戸でスパイダーバースの日本語吹き替え版を観たけど高レベルでしたね。小野賢章さんのマイルズはぴったりハマった。
また観てないやつは蜘蛛の糸に絡まれてに映画館に吸い寄せられるように観にいけ、話は以上だ。
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