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GAI–JINオタクがシン・エヴァンゲリオンを観てエヴァンゲリオンにおさらばした。

遅れて来た福音Evangelium

「何年前の話だ」と読者が思うだろうが、私にとってはつい先週の話だ。2023年2月、やっとみなみの国でもシンエヴァがやってきた。

2年前、SNSのTLがシンエヴァの話題で埋め尽くされる時期があった。私は観れていなかった。エヴァはBANDAIと関わり深いコンテンツだしこうなることを思っていた。だが納得はしない。おのれBANDAI。

公式によるネタバレ解禁と共に、大量のイラストや4コマ漫画が放流された。第三村、農家綾波、ロン毛綾波、バスタービームを撃つゲンドウ、多重切腹などなど。フォロワーたちのRTいいねのおかげで、陽電子砲級のネタバレは容易く私のATフィールドがを貫通した。最悪。誰かを殴らないと気が済まへん気分や。私は心の中の転校生を一発殴った。そしたら転校生の奴は「どこで上映するか、僕が決められることじゃないよ......」と吐き捨てた。生意気なのでもう一発入れてやった。

また少し時間が経ち、今度はAmazon primeでシンエヴァが観れるようになった。みなみの国でも一応Amazon primeに入会できるし観れるそうだが、私はジェフに不信感を抱いているため意地でも入会しなかった。もうシンエヴァを観ずに棺桶に入るつもりでいたけど、まさか2年遅れての上映とは。遅いわボケ、観るわ。4DXで観るわ。

4DXとロボットアニメアニメは相性抜群

初4DX、シンエヴァに捧げるぜ。

初っ端から派手が空戦。メカメカしくなった8号機が縦横無尽に動いてくれてモージョンシートの性能を遺憾なく発揮する。シートベルトも安全バーもないし、ましてやドリンクとポップコーンが抱えている観客の多いのでユニバーサルスタジオのアトラクションほど動きが激しくないが、「おお、8号機が高度を上げたか、今度は下に向けてダイブか」を視覚だけでなく体全体で感じられる。映画鑑賞の足し算や。けっこう楽しかった。マシンガンをぶっ放す際は頭の左右からプシュー、プシューと空気を吹っ掛けられてくすぐったかったし、ガンダムの頭部バルカンを撃ってる気分になった。

NERV本部に突入する時の砲撃戦もすごい。ウンダーがすごいビームに撃たれた際はシートが強めの背部マッサージをかましてきた。背中がドッと突かれてびっくりした。私の命はウンダーと共にあると実感した。

あえて文句を言うなら水気のない場面で水しぶきを噴いたり、明らかに場違いにシャボン玉を出したりするところかな。それでも4DXのおかげでロボットアニメをよりエキサイティングに感じた。この組み合わせはまず間違いない。

8+4in1最強伝説

この映画のMVPは間違いなくマリと8号機だね。よりマッシブな姿となって航空ゲリオンと戦車ゲリオン相手に単騎で善戦、NERV本部突入する際に突っ込んでくるゲリオンドリルブレイクに対抗すべく2号機とATフィールド粉砕器じみた合体技を披露。天を衝くドリルvs空から落ちる粉砕器の対抗構図は燃えた。

なんやかんやでアスカが3号機の時の二の舞いになり、シンジが親子喧嘩に忙しいのためまたしても単騎でポッと出ゲリオン数機で囲まれるて腕を切り落とされ一旦ピンチになっても捕食と自己再生を繰り返してプラスフォーインワンへと進化を遂げて見事に勝利。最後はウンダーで作り直した槍をシンジに届くなど、三頭六臂の活躍を見せた。ぶっちゃけ今回一番ロボットアニメしてくれる。惚れるぜ。

資料を調べてないし最近のスパロボもやっていないのでマリに関してはよく知らない。ぽっと出強キャラな雰囲気だし、ひょうきんで語尾があざといし、距離感おかしいし最初はいい印象なかったけど登場から三作目となるとあら不思議、ひょうきんなところが「強敵を前にしても余裕を見せるベテラン戦士の佇まい」に解釈できたし、ちゃっかりおっぱいのでかさといい女っぽさをアピールして重苦しい後半においていい清涼剤になっているのではありませんか!だから映画の最後における彼女の扱いに文句はない。マリちゃん頑張った。

フッ、どうやら私にもコネが効いてきたようだ。

なんか分かってきたぞ

新世紀エヴァンゲリオンは聖書にちなんだ膨大な設定、複雑すぎる人間関係、大量の固有名詞、デタラメSFなどの要素が混ざりあって意図的に難解に仕上げた作品。かっこいいロボットやエロエロボディスーツに釣られて見てたら思ったのと全然違った、と思った人が多いではないでしょうか。ちなみに私はロボットに釣られた。エヴァンゲリオンは今に見ても他のロボットの追随を許さないかっこよさがあるもんな。特に胴体の蛇腹構造が好き。たまらないぜ。

固有名詞の意味が知らなくても、エヴァンゲリオンは質のいいロボットアニメであり青春ドラマでもあるので問題なく楽しめる。読書は甚解を求めずという諺がある、エヴァンゲリオンに対する私のスタンスだ。

疑問が残っていないわけではない。カヲル君が司令ってどいうこと?アスカもクローンだったの?それと鈴原サクラ君、きみはシンジ君との交流はわずか数時間しかないよね?にも関わらず長年付き合ったガールフレンドじみた仕草ってなに?けれご私はwikiで調べる気もないし誰かと語りあうつもりもない。私のエヴァンゲリオンはこれで終わりにする。

新世紀エヴァンゲリオンはアニメーションだ。アニメはいずれ終わるが人生はこれからも続く。だからきみはもうエヴァンゲリオンから卒業しろ。大事な時間を考察や議論に費やしないで、清く正しい心を持ち、日々を堅実に生きろ。運が良ければ胸の大きいいい女と出会えるかもしれない。というのは私が映画から読み取ったメッセージだ。いいね、そうしよう。

話はここまでにしよう。私はこれから転校生に謝って一発殴ってもらわないといかん。そのあとはもう一回シンエヴァを観る。今度は普通の映画館で。8+4in1の活躍をもう一度見ないと気が済まへんのや。

それとこの記事を読んだ読者の中に協力願いたい。当初は農家綾波、ロン毛綾波のイラストをRT拡散したり〇〇ゲリオンのネタで遊んだ人は慰謝料として100円を私にサポートするように。おま国ネタバレ被害者である私に当然の権力。

それじゃまた逢おう、エヴァ無き新世紀でな。


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