爆速で海外進出したシン・仮面ライダーを最速で見てきた。

6月2日、いろいろある日。

まずはスパイダーマン:アクロース・ザ・スパイダーバースが北米や中国で公開。日本の公開6月中旬になる。そしてスパイダー先進国のはずだった台湾では端午節連休に合わせて公開日が6月21日になってしまう。お互いネタバレに気をつけようフォロワー。俺にも配慮してくれ。

そして待ちに待ったスト6の発売日だ。今回はオンライン対戦で蹂躙されなくても楽しめる内容になっていようで購入を検討してる。マリーザという新キャラがかなり好みだ。

最後にシン・仮面ライダーの台湾公開日だ。というわけで俺は休暇をとって朝のシネマに赴き視聴してきた。

疾いぜ仮面ライダー

まずはこれまでのシン・シリーズの上映日をみてみよう。

シン・エヴァンゲリオン
日本公開:2021年3月8日
台湾公開:2023年2月3日

シン・ウルトラマン
日本公開:2022年5月13日
台湾公開:2022年9月16日

シン・仮面ライダー
日本公開:2023年3月18日
台湾公開:2023年6月2日

2ヶ月足らず、まさに爆速。日本アニメや特撮を輸入する大手のMuse社が頑張ってBANDAIと話をつけたようだ。ここ数年は仮面ライダーのテレビドラマを全然観ていないが、Museが何気にYoutubeチャンネルでライブ配信やったり劇場版もしっかり映画館で観れたり、人気があることが伺える。

エヴァとウルトラマンよりだいぶ速かったものの、60日あまりの期間があって、その間、特に3月下旬はSNSのタイムラインがシン・仮面ライダーに持ちきりになっていて、妹と寝たのか4コマ漫画、食事不要の本郷に無理やりなんか食わせる4コマ漫画、蜂オーグⅹルリ子百合漫画、ウルトラマンとメフィラスが居酒屋でシン・仮面ライダーについて語る漫画……フォロワーの好意に基づいたRTもあって、容赦ないライダースポイル(仮面ライダーの必殺技。改造人間の肺活量でネタバレを叫んで敵を戦意喪失させる)が俺を襲った。このタイムラインでは俺が圧倒的不利。

上に書いた通り俺はここ数年仮面ライダーを観ていない、当初はシン・仮面ライダーをみる予定もなかったのであまり気にしかなった。とある予告を観るまでは。

すげぇ……仮面ライダーがバイクをライドしている!ヘルメットとサイクロンがガチャガチャ変形して、パイプが増える!?6本に!?

かっこ良すぎた。これは観ないとだわ。

大人の同伴者が必要だぜ仮面ライダー

こちらではシン・仮面ライダーのレイティングは輔導十二歲級となる。映画を観るには12歳以上かつ成年保護者の同伴が必要ってことだ。信じられるか?仮面ライダーなんだぜ?

理由ががすぐ分かった。開幕早々の暴力!パンチの一発一発が致死レベルの殺傷力!仮面ライダーのに殴られたショッカー戦闘員は内臓が破裂し、頭が割れ、鮮血が噴き出る!どこかの図鑑では仮面ライダーのパンチ力が何tとでたらめに書くけど、これなら確かに何tありそうだわ。

大気の中に存在する不思議なエネルギー、プラーナ。『気』と翻訳されているのでどうしてもドラゴンボールが頭によぎる(十文字との空中戦はまさにドラゴンボールぽかった)。風の力で変身する仮面ライダーのベースを壊さず新しい説得力を与える、これは上手い。不思議なエネルギーなのでそれを攻撃手段として扱う敵も出る。エフェクトをバリバリ使って華麗な技を繰り出す0号と己の肉体だけで戦うダブルライダーとの戦いはどこどなく今時のライダーVS.昭和ライダーのような構図であった。最後は疲れ果てた総合格闘選手みたいな泥臭いレスリングで決着をつけたけど、むしろそれがよかった。

本郷と十文字は人間だ。改造され、超人的身体能力があって、いかしたバイクに乗れて、変身すると顔が怖いけど、仮面の下は血が通わせ、涙が流れるただの人間だ。イチローだってそうだ。最後の頭突きでヘルメットが割り、露わになった彼の素顔、そこにチョウオーグはすでにいなく、兄、そして息子としての、一人の人間の顔であった。

碌に仮面ライダー観てないのにいいこと言った気分になりやがってって思われそうなのでここまでにしよう。めちゃ面白い映画だった。

早めにシン・仮面ライダーを持ってきたMuse社の努力を讃え、今回は慰謝料を要求しない。


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