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指輪がテーマのドラマ炎上についてエルフの友人に意見を聞いてみた

登場人物:
アクズメさん:作者
エルフの王子:アクズメさんのイマジナリーフレンド。容姿は若い頃のオーランドブルームと酷似。

「よぉ、王子。最近指輪ドラマが配役の問題で炎上してSNSで論戦が繰り広げていることを知っているか?」
「何のことかな?最近はデート続きで淑女の方々とメッセージのやり取り以外にスマホを見ることが無いからね」
「そろそろ刺されろ。てか王子にも関係のある話題だぞ」
「ほう。短命種のオスどもが私の美貌に嫉妬して怒り狂っているとか?」
「違げえって、ドラマって言ったろ。ほら、指輪がテーマの、エルフが出るファンタジーなやつ。元々白人が演じると思われるエルフのキャラが黒人の役者がひやることになってひと騒ぎだぜ。エルフの王子がこの件についてどい思うんだ?」
「ふむ。なるほど。ドン・チードルが主役を務めた実写版キャプテン・プラネットのことか」
「えっ、違うけど」
「あれは衝撃的だった……未作為に環境汚染を働く悪党に義憤する5人のプランティア青少年たちがアース、ファイア、ウィンド、ウォーター、そしてハートのパワーリングを掲げてキャプテン・プラネットを召喚。キャプテン・プラネットは手と股間から放たれた光線を浴びて、悪党たちが木に帰られた」
「確かに指輪は出たけどさ……」
「事態が解決され、アニメならキャプテン・プラネットがここで『The power is yours!(力は君の手にある!)』と言って飛び去るが、彼はそうしなかった。キャプテン・プラネットは掌を罪なき一般人に向けて、光線を放った。子犬も、赤ん坊も木になった。訝しむプランティアたち。私も驚いてしばらく固まった」
「ちょい待ち、エルフは?キャプテン・プラネットのどこにエルフの要素があったっていうんだ?そもそもキャプテンの肌色は青だぞ?」
「彼が使う生物を植物に変える光線は太古のエルフ魔法と非常に似ていた。それにエルフの肌色はメディアによって青かったり紫だったり髪の毛が緑だったりする、よってキャプテンは高確率でエルフだ。エルフの王子であるこの私がそう言っているから間違いない」
「そうかな……」
「一見ご乱心なキャプテン・プラネットだが、よく考えると当然のことだ。キャプテン・プラネットのアニメは1990年にてアメリカで放送開始。それから30年が経ち、地球環境は悪化する一方。スマホの普遍によって一人あたりが発生する汚染も昔の比ではない。地球の守護神であるキャプテン・プラネットが全人間を駆除対象と視しても、正直仕方ないと思う」
「割り切ったね、キャプテン」
「キャプテンを止めようとするクアミ(アースのリングを所持する少年)も光線を受けて木になり、もはやキャプテンを止める方法はないと悟ったプランティアたち。キャプテン・プラネットが消えない限り、彼はパワーリングの力を使えないのだ」
「まさに絶望」
「『The power is mine ,bitches!(力はオレの物だ、ビッチども!)』と言い残し、キャプテン・プラネットは飛び去った……ここまで二分しかないが、アニメ1シーズンのような濃厚な内容であった。ドン・チードルがノリノリで演じていることがわかるし、狂気じみた笑顔が最高だ。今もYoutubeで公開しているので是非見てほしい」

「夜中にこのキャプテンと出会ったら確実に失禁するわ……」
「はは、驚く暇もなく木にされてしまうだろうね」
「有り得る」
「そもそもキャプテン・プラネットというコンテンツは大きなブーメランみたいなものだ。アニメ放送は7年もぶっ続けて、その間はもちろんトイや弁当箱などのグッズを作って稼いだ。環境保護とエコロジーをテーマに掲げながらプラスチックゴミを増やしている訳だ。だから私は環境問題を扱う作品を信じない。ディスカバリーもネオジオグラフィックも正義面している豺狼でしかないのだ。地球を良くするには強硬手段が必要。そうだ、今度里に戻ったら長老に古代魔法について教えをーー」
「おっとっと、話が逸れたね。最初からあってないけど。ご意見ありがとう王子。俺はもう帰るよ、そんじゃ」

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