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2021逆噴射小説犀筆記

先日2021逆噴射小説大賞の結果が発表された。優勝1名奨励賞2名。思わず唸るような作品ばかりで素晴らしい才能を感じる。彼らはもう十分に祝賀と賛辞を浴びただろうから私からは省くとする。嫉妬と不甲斐なさで気がおかしくなりそうなんだ。わかってくれ。

で、お前は何を書いたんだ

一昨年は5作、去年は3作。レッドデットリデンプション風で言うなら、デリンジャーと3発の弾を渡されて、それで敵ギャングのアジトを壊滅させろとダッチに言われたような、慎重さと大胆さ、そして場を見極める器用さが求められるミッションだと私は思う。私は大胆こそあるが、慎重と器用がまったくもって足りなかった。ミッションエリアに入って一人目のギャングの頭を打ち抜いたところで居場所がバレて次々集まってくる敵の集中火力を受けて、死ぬ。DIE IN EASTERN。

自分がMEXICOの荒野を身を置いていることを忘れてふざけていた。そんな奴に勝利の栄光を手に入れなくて当然だ。自己批判せよ。

まずはこれ。

最低最悪最汚。よくこんなクソ文章で小説大賞に応募したものだ。審査の方々に申し訳ない。タイムマシンがあれば去年の10月11日に戻って過去の自分の頭をまた流していない便を流していない便器のなかに押しつけて溺死させたい。残り便に対する不満をただただ垂れていただけ、建設性のかけらもない。主人公の動機も引きも弱すぎる。こんもんの続き見たい奴いるはずがない。てか逆噴射小説対象は不平不満を吐き出すゴミ箱じゃないだろうが。

この作品は永遠に私の汚点となるでしょう。戒めとして残しておく。

最低最悪最不敬。タイムマシンがあれば去年の10月19日に戻って薬師如来の前で過去の自分の頸動脈を裂いて詫びたい。逆噴射小説大賞は……気持ちを吐き出す場所じゃねえって先も言っただろうが!同情を稼ぐ意図が丸出し。エッセイとかでやれ。インターネットに不平不満を垂れるんじゃなくてちゃんと家族と話し合って解決にかかれってんだ。

汚点がまた一つ増えた。戒めのために残しておく。

今回唯一、ちゃんと書いた小説とも言えよう。これが二次選考に残って自信粉砕から免れた。

本来はカフカの変身の現代パロディをやるつもりだった。変貌したグレーゴルは人虫系vtuberと名乗って配信活動開始。妙にリアルでキモいと評判な虫モデルは実は加工なしの生身で、それがバレないように家族全員で取り繕う、そんな話だったがVtuberについてなんも分からないので虫闘に転向。男子はこういうの好きでしょう?

友人の芥田君がひょんなことでアクティオンオオカブトに変身されてしまった。人間に戻るためには闇の虫相撲大会「BATTLE BEETLES(略してBB)」で優勝しなければならない。虫となった芥田君の寿命は長く見積もって2、3か月!チャンスは一度しかない!ドキドキワクワクのバトル物語!ってな感じです。結構満足している。

これからどうするんだ?

場をわきまえる

逆噴射小説大賞は小説の冒頭800字を書き、それがいかに期待を膨らませ続きを読みたいと思わせるのがモットー。そして読者の期待を得るにはまず自分も続きを書きたいと思わないといけない。そんな基本なこともが忘れて、安易に主張の強いタイトルと変化球に走って、ああなった。便語師と40代は自分でも続き書ける気がしないし読み直す気もわかない。

目標を持つ

何のために逆噴射小説大賞に参加した?逆噴射聡一郎に認めてもらってCORONAを手にするに決まっている。それなのにあのクソは何だ?勝つ気があるのか?チャンピオンの座を奪い取る意識がまったく足りんかった。それとも潜在意識のどこかで自分はどうせい優勝なんか無理だと思っているからやけくそに便語師と40代を書いたかもしれない。これはよくない。次はもっと読者を楽しませる作品を意識して、ちゃんとした小説を書く。

日本語を上達する

日本語上手ですねとよく言われる。それは「(GAI-JINにしては)上手ですね」として捉えている。日本語で文章を書いていて、急にどの単語を使った方が適切かと執筆を中断し辞書などを調べる間に進捗が大幅遅れることが多い。覚えている、使えている単語の量がネイティブと比べて遥かに少ない。これはたくさん読んで書いてプラクティスしかないと思う。最近はニンジャスレイヤーも古めかしい日本語表現が見られるからね。

今年もたぶん逆噴射小説大賞はある。あってほしい。時になったらまた逢おう。今度こそ内省して生まれ変わる私をお見せする。

シーユーアフターフューマンス。


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