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カルフォルニアロール


アボカドに馴染みのない家に、アボカド8個が届いた。アボカドを効率よく消費するためにアクズメさんはSNSでアボカドのレシピを募集した。
味の素製のマヨネーズを入手したことで虎に翼が得たごとくアボカド料理が旨くなった。料理の楽しみを知ったアクズメは、遂に禁断の料理に手を出す。


寿司を作ったことは人生において二回ある。一回めは小学校の遠足で、仕事に忙しい両親の代わりに俺の世話をするおばさんがお弁当だった。俺は手伝うつもりでふりかけをふっかけただけ。二回めは中学校の家庭科授業、きゅうりを1/4のスティックに切る作業しただけ。

それから色々あって、俺は寿司だいすきな大人になった。料理はできるし、料理の作り方を調べられる文明の利器もある。一度やってみよう。シャリから、全部自力で。

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材料はこちら。あとはありに余ってるアボカドがだけだ。アボカドを使った寿司といえばカルフォルニアロール。カルフォルニアロールは果たして寿司と言えるかどうか、私はシェフではないの議論するつもりはない。あくまでアボカドの消費が目的である。

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まずはバンブー製のこの、なんかの料理器具に海苔を敷く。本当は下にラップを敷く方がいいらしいが俺は巻き寿司を食べる際になかなか取れないラップに苛つきを感じるのでしない。自分で食べるから大丈夫だろ。

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シャリを敷く。こんぐらいでいいだろ?このシャリは寿司用に調合したビネガーを使用したので味がちょうどいい。

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そしてさらに海苔。カルフォルニアロールはアメリカ生まれ。アメリカと言えば米軍、米軍と言えば横須賀、横須賀と言えば海苔だんだん。俺のカルフォルニアロールは海苔だんだん方式で行くぜ!
(これから見苦しい展開になりますので、共感性の強い方はしばらく席から離れて、水を飲んで落ち着いてから視聴再開をお勧めします)

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うーん。初めてにしてはいいんじゃないかな?

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マヨネーズを忘れたのでかけながら食べてる。褐色に見えるのはうなぎのたれ。たれさえかければ何でも旨いの法則が働いてくれる。巻き方が甘かったようで、手に取ると米がこぼれてしまう。味は食材そのまま。

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2本め。今回は悪ノリした海苔だんだん方式を捨ててラップもちゃんとする。シャリ少なめ、海苔に余白部分を残したてみた。

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しっかり力を加えて巻いた結果、具が両端から飛び出た。

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切るとさらにひどい絵面に。Holy shit!台無ししやがって!この寿司の俺の人生そのものだ。たくさんのことを始めたが、何一つ成し遂げていない。誰も俺を愛さない。(あとで支配者が美味しく頂きました)

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ARRRRRGH!!!3本目いくぜ!!!!

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仕上げだ!!HATE注入!!!FUCK YOUカルフォルニアロール!!!!!

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オーケー、比較的に潰れていないし海苔がしっかり包んでいる。やはり料理に必要なのは愛ではなく、怒りだ。怒りすぎて腹が減った。味は食材そのまま。

感想

寿司は難しい。海苔にシャリを平均に敷くだけですとんでもなく難しく感じる。プロの職人が適切の量のシャリを箸で掴んでも崩れないけどけっして硬すぎないように握れるまで、果たしてどれぐらいの訓練が必要か想像もつかない。

カルフォルニアロールといえば、シャリが外側で、しかもトビッコをまぶしているのがメイジャーだが、海苔巻も上手く作れない奴がいきなり外シャリのハードルが高すぎる。破滅の未来しか見えてこない。

ロールについてなんかのアドバイスがあったらコメントやツイートで是非。

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Half gone, half to go......


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