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辛い麺メント

今日は百忍街の一号乾麺という店で昼食をとった。ここの白玉辣麺という辛い麺が気に入っている。今回で三度目だ。

注文を決め、小菜(前菜のような物)を選んでから席でnoteを眺めていたらしばらくして麺が来た。

これが白玉辣麺だ。福建乾麺をベースにして、大根の漬物となんか辛いたれをかけただけ、シンプル。辛く見えない?そら担々麺と同様、また未完成だからな。麺が具とたれとよく絡むように混ぜる……完成だ。では早速一口……

ヴッ。

「ケホッ、コホッ!ウェェー!ゴホ、コホーッ!ゴハ、ゲェエエエエー!クホクホクホ!ガハッ!クハーッ!」

一口目でしくじって辣油をが気管を刺激して盛大に咳き込んだ!これだけ大声出してるのに店員こちらが透明人間かのような無反応!ミルク……でなくでも水が欲しいけど、ここの水は有料、そして俺は貧乏性だ!

「スゥー……フゥー……」

喉の刺激が治まりつつ、まるでフルマラソンを走ったあとの汗ばんだ顔を拭き、辛い麺メント再開。今度は無理せず小口で噛み切りながら食べる。麺は啜る物原理主義者が見たら発狂するかも知れないが俺は気管が大事なんだ。

モニュ……パク……

美味い。ギリギリ耐えられる(当社比)辛さを黒酢の酸味と香りが食欲をそそる。ちょっぴり甘い大根の漬物、シャッキとした食感で脳にタノシイ律動を与える。これはいくらでも食べられるヴッ。

「ゴエーケッホ!ウェーケホッ!タアホ、ベンデホォー!ブェエエエーエスホール!!クホ、クホ!シンオオクボォ!」

また辣油が気管に入ってしまった!さっきより口内辛さが高いためむせるたびに辣気(辛さを帯びた気体概念)が更に期間を刺激する!苦しい!水がほしい!しかしただでさえ円が高いのに、日本政府はこれから消費税を10%にあげるってんだ、再来月の日本旅行はフォロワーに会う度「ご飯を奢ってください、無一文です」にならないため、一銭でも節約せんと……あっ女将さんがキッチンから出てきた。これだけむせたんだから水一杯いただいてもひどい要求ではないはず。俺は訴える視線で彼女を見た。

「あら、辛すぎてむせたのかい?」
「さ、そうですこホッ」
「ふーん。気をつけてね」

会話が終わり、女将さんは仕事に戻って行った。顔が真っ赤、汗と涙まみれた俺を残して。

とんだサディストだぜ。

なす術なく、俺はティッシュで顔を拭き、咳が収まるまで待った。慎重に残っている麺を食べながら俺は思った、好きで辛い麺を食べる人はある程度マゾヒスト性質あるんじゃないかって。

「コフ、ご馳走さん」

いっぱい汗がいた俺は店を出た。また唇がビリビルするが、とても爽やかに気分だ。また来るでしょう。

今日の教訓:辛い麺メントは実際SMだった。ヌードルショップもまたSMクラブ。

そして何と続編ができた。

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